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そんなの知らなかった!ヘッドタイプによって違うパットの距離感の出し方【中井学】

残り30ヤードから2つで上がる!ショートゲームのコツを中井学がレッスン(2)

2024/09/27 ゴルフサプリ編集部

ブレード系はフォロー、マレット系はバックスイングで距離感を出す。これってなんのことかわかります? パットの距離感の出し方なのですって!中井学ならではのショートゲームのコツ、第2回はパットの距離感の出し方です!
写真/圓岡紀夫 協力/千葉セントラルゴルフクラブ

距離感の出し方はパターのヘッドタイプによって違う

10メートル以上のロングパットをワンピン、あわよくばOKの距離まで寄せるのはショートゲーム攻略のポイントですが、練習量や経験の少ないアマチュアの方はなかなか思ったように寄りません。その原因のひとつになっているのが、パターによる距離感の出し方の違いを知らないことだと思います。

パターは大きく分けて、ピン型と呼ばれるブレードタイプとヘッドの大きなマレットタイプに大別できますが、それぞれ動きに特徴があります。

ブレードタイプはアイアンやウェッジと似た動き。ヘッドに厚みがなく、軽くて小回りがきくのでフェースが開閉しやすい。しっかりストロークしてヘッドを加速させないと持ち味を生かせません。

これに対しマレットはヘッドが大きくて重いのでフェースが開閉しづらい。操作しようにも重いのでブレードタイプのようには小回りがききません。

アマチュアの方の多くは振り幅で距離感を出していると思いますが、その際、バックスイングとフォローの振り幅が均等になるイメージでストロークしているのではないでしょうか。でも、両者の特性を考えると、そうしているつもりでも5:5にはなりづらいのが現状です。

では、どうすればいいか? ブレードタイプはヘッドを加速させるためにフォローで打つイメージをもつ。バックスイングの大きさは気にせず、ヘッドを加速させながらパチンと打つ方がロングパットの距離が合いやすくなります。

ブレードタイプの距離感の出し方

ヘッドを加速させて打つブレードタイプ。バックスイングは小さめでもヘッドが加速できればOK。必然的にフォローが大きめになる

マレットタイプの距離感の出し方

マレットタイプはバックスイングの大きさで距離感を出す。ヘッドが重いのでフォローが大きく出しづらい

一方、マレットタイプはバックスイングの大きさで距離をコントロールするイメージをもった方がいい。ヘッドが重いこのタイプは振り子の動きでストロークするのがベストです。バックスイングを上げたら、あとはヘッドが戻るのに任せてヒットした方が安定するからです。重いぶんフォローも出しづらいですからね。ちなみに、僕は長尺パターを使っていますが、これはパターの長さにかかわらず言えることです。

マレットタイプのストロークは振り子運動のイメージ。バックスイングしたらそこで解放。ヘッドの重みに任せた動きの中でボールをヒットする感じだ

ブレードタイプはフォローの大きさ、マレットタイプはバックスイングの大きさで距離感を出す。このイメージがない人は、お使いのパターに合ったストロークでパッティングしてみてください。

中井学

レッスン:中井学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。2003年からプロコーチとして活動し、数多くのツアープロの初優勝に貢献。40歳を過ぎてからプロテスト合格を果たし、トーナメント出場。アマチュアレッスンにも定評があり、YouTubeの「中井学ゴルフチャンネル」では登録者約25万人の実績を持つ。

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