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50ヤードのアプローチは、まず距離を2等分してどう攻めるかを考える【中井学】

残り50ヤード攻略のコツを中井学が解説(1)

2024/09/07 ゴルフサプリ編集部

ボールのライによって、グリーンの面がどのくらい使えるかをイメージすることが大事

中井学が残り50ヤードの攻略のコツ、状況別の打ち方を解説するシリーズの第1回目。打ち方のレッスンの前に、ピンをどう攻めるかの基本的な考え方をおさらいしておこう。これを頭に叩き込んでおけば、状況判断ミスも距離感のミスも減らせる。
GOLF TODAY本誌 No.627/36ページより

グリーンの面が使えないほどアプローチが難しい

50ヤード先のピンをどう攻めるか。そこで最初に考えていただきたいのは、50ヤードを半分に分けて「25ヤード+25ヤード」とすると、半分の位置がグリーンの外なのかグリーン上なのか、あるいはグリーン面がどのくらい使えるか、といったことです。
今は大きなグリーンが多いですから、イラストCのようにちょうど半分の位置がグリーン上のこともよくあります。この場合はグリーンの面が広く使えますから比較的やさしく打てます。
ただし、Aのようにピンが手前側でグリーンの面があまり使えない状況ほど、アプローチの難度が高まります。プロたちはサンドウェッジでピンの手前に落としますが、スピンがあまりかけられないアマチュアの方々は7番アイアンなどで手前から低くコロがすのが確率が高いと言えるでしょう。

ピンが手前側の50ヤードはグリーンの面があまり使えない。ピンの奥に乗ればいいという考え方もあるが、この場合も手前から攻めるのが基本。プロはSWで止めるが、アマチュアは7Iで手前からコロがすのがベストといえる。
50ヤードの半分の距離が手前のグリーンエッジの近くなら、一般的にはSW、 またはAWでピンの手前に落とす作戦が有効だ。ボールのライによってランが多く出ることもあるので、その辺も計算に入れよう。
ピンが奥の50ヤードはグリーンの手前側の面が広く使えるので比較的やさしい。SWでピンの手前に落とすもいいし、PWのピッチエンドランもOK。イメージを出しやすい攻め方をチョイスしよう。

「何ヤード以上は打たない」という発想を持とう

ラフや傾斜地などボールのライがよくない場所から打つときは、フェアウェイ以上にスピンがかかりにくくなります。それだけボールが止まりにくいのです。グリーンの面があまり使えないなら、グリーンの手前側に落とし場所を決める。BやCのようにグリーンの面が使えるとしても、ランが多く出ることを想定して落とし場所を設定する。つまりピンまでが50ヤードなら、40ヤード以上は絶対に打たないと言う思考を持つことが大切なのです。
ところで、アマチュアの方々は練習場で50ヤード先の表示板などをキャリーで狙って打つ練習をされていることと思います。ピッタリ50ヤード打てれば満足するかもしれませんが、この練習の成果をコースで試してみても大抵はピンをオーバーしてしまいます。落とした場所で止められな人たちにとっては、60ヤードくらいのアプローチの練習になってしまっているからです。
アプローチで重要なのは、必ずピンの手前側に落とし場所を設定すること。コースでも練習場でも50ヤード先のピンを狙うなら、10ヤードくらい手前に落とすことを第一に考えて、40〜45ヤード以上は打たないようにしましょう。

中井学

レッスン:中井学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。2003年からプロコーチとして活動し、数多くのツアープロの初優勝に貢献。40歳を過ぎてからプロテスト合格を果たし、トーナメント出場。アマチュアレッスンにも定評があり、YouTubeの「中井学ゴルフチャンネル」では登録者約25万人の実績を持つ。

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