1. TOP メニュー
  2. ゴルフ知恵袋
  3. 競技ゴルフを始めるなら覚えておいて!「ルールを教えてもらうことはルール違反にはなりません」

競技ゴルフを始めるなら覚えておいて!「ルールを教えてもらうことはルール違反にはなりません」

スコア「90」を切ったら必ず覚えておきたルール/バンカー、ペナルティーエリア、グリーン編

2024/10/09 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

「スコア「90」を切ったら必ず覚えておきたルール」の第2弾。今回は、バンカー、ペナルティーエリア、グリーンでの「知っておきたいルール」を紹介します。競技会で「あの人、大丈夫?」と言われないに、また、仲間内のゴルフでは「さすが80台で回る人は、ルールにも詳しい」と尊敬の眼差しを持って見られるように、これだけは覚えておきましょう。

ペナルティーエリアはレッドとイエローの違いをしっかり覚えておこう

「バンカー」
バンカーで迷うのは、石、枯れ葉、木の枝、動物のフンなどのルースインペディメントの扱いです。2019年のルール改正で、ジェネラルエリア同様、バンカーでもルースインペディメントは無罰で取り除くことができるようになったのはご存じの方も多いはず。
厄介なのは、ルースインペディメントを取り除くとボールが動いてしまいそうなとき。この場合、ボールが動いてしまうと1打罰になります。「ちょっとやばいかも」と思ったときは、そのまま打つしかないのです。

「ペナルティーエリア」
ペナルティーエリアには、イエローペナルティーエリア(同黄杭、黄線)とレッドペナルティーエリア(赤杭、赤線で表示)の2つがあります。
イエローペナルティーエリアに入ったときの対処法は3つ。1つ目は、そのまま打つ。これは無罰です。ソールもOKです。2つ目は、元の位置に戻って打ち直す。これは1打罰になります。そして3つ目は、ボールがペナルティーエリアを横切った地点とピン(ホール)を結んだ後方線上の左右1クラブ内の場所にドロップする方法。簡単にいえば、後ろに下がって打つ方法で、トーナメントではこの救済処置を利用する選手が多いようです。これに関しても1打罰となります。

一方、レッドペナルティーエリアの場合、イエローペナルティーエリアの救済措置は全て使えるほか、もう1つ救済処置が設けられています。その救済処置とは、赤杭(赤線)を横切ったところからホールに近づかない2クラブレングス以内の箇所に1打罰でドロップできるというものです。例えば、コースの左サイドに池があり、フックしたボールが池に入った場合、ペナルティーエリアを横切ったところから2クラブレングス以内にドロップできるということです。
2つのペナルティエリアの違いをしっかり覚えておきましょう。

同伴競技者が打ったボールが、グリーンに寝かせておいたピンに当たりそうに!これって動かすとペナルティ?

ピンを立てたままのパッティング。今やプロ、アマを問わずすっかり定着した感がありますが、ピンを抜いたり、刺したりする人...

あわせて読みたい

他のプレーヤーのためにもグリーンに乗ったら必ずマークを

「グリーン」
パッティンググリーンでも細かいルールがいくつかありますが、ついついやってしまうNGプレーを3つ紹介しましょう。
まずは、パッティングした球がグリーン上にあった他のプレーヤーに当たってしまった場合。このときは2打罰で、球が止まった位置からのプレーになります。マークをしない方が悪いような気もしますが、責任はこちらにあります。同伴競技者の球が、「そこには行かないだろう」と思うような場所にあっても、きちんとマークしてもらいましょう。
また、ホールの近くにある球を、ホールの反対側からかき寄せるようにしてホールに入れた場合も2打罰になります(そのままホールアウト)。プレイベートゴルフではついついやってしまうプレーも、競技ではアウトです。
もう1つ、相手のラインにかかるのでマークをヘッド1個分ずらしたものの、そのまま戻さずに打った場合は、2打罰で球が止まったところからのプレーになります。これもよくやってしまうミスなので気をつけましょう。

「アンプレヤブル」
最後に「アンプレヤブル」について。ペナルティーエリアを除くエリアで、まともにプレーができないと思う場合はいつでもアンプレヤブル(プレー不可)とみなし、1打罰を加えて下記4つの方法から選択して処置できます。

①球のあった地点から2クラブレングス以内にドロップ(バンカー内に球がある場合は、バンカー内にドロップ)
②球とホールを結んだ後方延長線上にドロップ
③前打位置に戻ってドロップ
④(バンカー内に球がある場合)さらに1打罰を加え、球とホールを結んだ後方延長線上バンカー外にドロップ

アンプレヤブルを利用した方が、傷が深くならずにすむこともあるので覚えておきましょう。

競技ゴルフでは、スイングのアドバイスや使ったクラブを教えてもらうことは禁止されていますが、ルールを教えてもらうことはルール違反にはなりません。もし分からなかったり、迷ったりしたら、恥ずかしがらずに他のプレーに聞きましょう。

真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)

真鍋雅彦

真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。

「人のボールを打った」「林の中のロストボールを打ってしまった」…意外と多い誤球って何打罰?

グリーンオンしてボールを拾い上げたら、自分のボールじゃなかった…。そんな経験をしたことはありませんか? 間違って同伴競...

あわせて読みたい

紛失球の処置法、知ってます?「ロストした辺りからプラス1打で再開」は正しい?正しくない?

2019年のルール改正でボール探しは3分までとなりましたが、見つからなかったとき、どうすればいいか分かっていない人も。「な...

あわせて読みたい