柔らかくなると飛ばせるようになる!? 「胸郭の柔軟性」どうしたらアップできる?
みんなの胸郭コンディショニング【第11回】

みやざわ整骨院院長・ツアーコーチ兼プロトレーナーの宮澤大助氏が提唱する「THPソリューション」。胸椎と骨盤のバランスを整えることでゴルフの上達を促す。今回は日頃からやりたい簡単な運動について。
GOLF TODAY本誌 No.630/80ページより
写真/相田克己 モデル/宮澤祐助プロ
柔らかいと飛ばせる! といま注目!

毎日やって気づくと飛ばし屋に!?
「腰と肩は動かない。ゴルフに必要な捻転は胸郭が司っている」。このことが浸透してきているのか、レッスンやスイング理論の中にも胸郭という言葉がよく出てくるようになった。それだけにどうやったら胸郭の動きがスムーズになるのか“本家”に聞きたいところ。
「胸郭でいう胸椎の部分は後弯していて、腕が前にあるので後屈といって丸まっています。日常生活の90パーセントで関節は曲がっているものですが、曲がっているのをそのままにしていると伸びなくなる。これをまず伸ばさなきゃいけないことを頭に入れておいてください」(宮澤氏)。
誰にでもできそうな簡単な運動はあるのだろうか?
「胸郭を柔らかくするにはまず反る。それは胸椎だけではなく、肩甲骨すべてうしろに反らすイメージ。そして反っただけではなくて丸まらなきゃいけないのがポイントです。背中をグーッと丸めて、反ったら丸まる。これを覚えてほしいですね。ラジオ体操にもある動き、あれが理想的です。『マエケン体操』といってわかる人はあれもいいんですよ」(宮澤氏)。
タオルを脇から通して上体反らし

もう一つやってほしいのはそして胸椎の側屈。
「側屈で注意してほしいのは、側屈しているつもりでも腰が動いてどこもストレッチされていない状態になることです。それを避けるには腰を先に出してしまう。そして横に倒れれば胸椎の側屈になります」(宮澤氏)
タオル等をも持って上に掲げ、横に倒れていく。タオルが壁や柱と平行になるまで頑張って倒す。
「1日何回とかノルマは設けず、気づいたらこれらの運動をやってほしいですね。気づいたら体は回るようになるし、飛距離も伸びていると思いますよ」(宮澤氏)
タオルが壁に平行になるまで倒す

宮澤大助

治療家・プロコーチ
牧野裕、芹澤大介や女子プロ、野球選手からJリーガー・相撲力士と様々な競技のプロ選手達の治療からトレーニングを指導。

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