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【NEW スリクソン Z-STAR は理想的な仕上がり(松山英樹)】カバー材料の進化でよりソフトに! 飛んで止まるスピン性能もアップ!

2024/11/17 ゴルフサプリ編集部

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今年で第51回の開催を迎えた「ダンロップフェニックストーナメント」の練習日、ダンロップの「NEW スリクソン Z-STAR」ボールのテスト(データ計測)が契約選手に対して行われていた。2025年1月17日に発売を控えた“新しいZ-STAR"はどんな進化を遂げたのか? すでに実戦で使用、またはテストを終えた選手たちとボール開発担当に取材した。
撮影/相田克己

松山英樹は「NEW スリクソン Z-STAR XV」ですでに2勝!

NEW スリクソン Z-STAR XV,松山英樹

赤い文字で「78」の番号が印字されたボール(上の写真)は松山英樹が実際に使用している「NEW スリクソン Z-STAR XV」だ。
耳の早いゴルフフリークは既知のことだろう。松山英樹が「NEW スリクソン Z-STAR XV」を使い始めたのは、実に今年の1月。PGAツアー「ファーマーズインシュランスオープン」で初めて実戦投入し、なんと大会2日目には新しいボールでホールイワンも達成した。そして、2月の「ザ・ジェネシスインビテーショナル」で、2年ぶりPGAツアー通算9勝目を飾った時にも「NEW スリクソン Z-STAR XV」を使用。さらに8月のプレーオフ第1戦「フェデックスセントジュード選手権」でも勝利。松山英樹は「NEW スリクソン Z-STAR XV」ですでに2勝しているのだ。もちろん、今週開催されている「ダンロップフェニックストーナメント」でも使用されている。

いち早く「NEW スリクソン Z-STAR XV」の使用を決断した松山英樹だが、「NEW スリクソン Z-STAR XV」の“ナニ”がそうさせたのだろう。そこで、契約選手のボールのテストに立ち合うために宮崎入りしていた住友ゴム工業株式会社 商品開発部 ゴルフボール技術グループの神野一也さんに話を聞かせてもらった。

神野一也,ダンロップ,住友ゴム工業,ボール

まず、松山英樹が使用する「NEW スリクソン Z-STAR XV」から聞いてみよう。代替わりするにあたって、松山英樹は“新しいXV”に何を求め、神野さんらはどう応えたのだろう。

ゴルフサプリ 松山選手は新しいZ-STAR XVに何を求めていたのでしょうか。
神野さん まず、パターで打った時の打球音です。これは以前から一貫して求められているものです。2017年モデルの時、松山選手が理想とする“澄んだ音”になったと言われたので、そこは踏襲しつつ、今回はさらにアプローチ時のスピン性能、スピン量の安定性の向上を求められました。
ゴルフサプリ いち早く実戦に投入されたということは、その辺りがクリアされたということですね。
神野さん その通りです。「NEW スリクソン Z-STAR XV」では、松山選手が求めるパッティング時の打球音を維持向上し、アプローチではボールの喰いつき感が増して、スピン量が安定したと評価していただけました。また、スピン量はボールとフェースの間に芝が1本、2本噛むだけで変わってしまうのですが、「NEW スリクソン Z-STAR XV」ではいろいろなシチュエーションで打っても「安定してスピンが入ってくれるので気に入っている」と評価していただけました。

松山英樹,アプローチ,ボール,ダンロップフェニックス

ゴルフサプリ 松山選手からの課題をクリアし、パフォーマンスを向上させることができた最大の要因は?
神野さん キーとなったのはカバーです。スピン量はカバーが支配的な影響力を持っているのですが、求める性能を実現可能な新しい材料を材料チームが見つけてくれたのです。それによって、松山選手が求める音とスピン性能を兼ね備えたボールを開発できたのです。その新材料の開発のひとつのきっかけが、2050年までにバイオ由来100%の材料だけでボールを作るという目標でした。環境に配慮したサステナブルな材料を探求する中で生まれた新材料は、トウモロコシから抽出した原料を使用しています。この新材料のおかげで、ボール性能を向上させることができ、プロにも体感していただけているということですね。
ゴルフサプリ その新材料で開発されたカバーが、特徴の違う3モデルに共通して使われているのですね。ですが、Z-STAR XVは飛距離性能にアドバンテージを持つボールです。アプローチ時のスピン性能の向上と飛距離性能の向上を両立することは、とても難しかったのではないでしょうか。
神野さん おっしゃる通りです。基本的にアプローチでスピンが入るということは、ドライバーでもスピンが入ってしまいます。ですが、新材料によってドライバーなどの長い番手だとスピン量が増えず、短い番手だとスピン量が増えるという特性を持たせることができました。
ゴルフサプリ 材料次第で、ボールはまだまだ進化していきそうですね。
神野さん ボールの開発は、常にスピン性能と飛距離性能の二律背反に挑戦をし続けることですが、今回は材料によってクリアすることができたました。

「NEW スリクソン Z-STAR」の性能をプロたちはどう評価した?

さて、ここからは「NEW スリクソン Z-STAR」「NEW スリクソン Z-STAR ♦︎(ダイヤ)」「NEW スリクソン Z-STAR XV」の3モデルをテストまたは実戦で使用した選手たちの声を聞いてみよう。

今週はまだテスト中で『来週の試合から使おうと思っています』という稲森佑貴は、「NEW スリクソン Z-STAR」を気に入っている理由として『インパクトの時に乗り感があって、フェースの上で滑る感覚がなく、球が逃げないので、ウッドでもコントロールしやすい点が良いですね』と話す。
このように「NEW スリクソン Z-STAR」について話していた稲森佑貴だったが、なんと大会3日目に「NEW スリクソン Z-STAR XV」を使用。さらに大会4日目、インスタートから出た稲森は17番パー3でホールインワンを達成した。
松山英樹も「NEW スリクソン Z-STAR XV」を実戦投入した2日目にホールインワンを達成していることもあり、「新しいXVは縁起が良いのでは?」という話が出ているとかいないとか(2024年11月18日追記)。

そして、香妻陣一朗も『より打感がやわらかくなりました。ショートゲームの時にフェースに乗る感じが、より強くなりました。スピン量も増えています。短いショットでの操作性が良くなった、という感覚がありますね』と、稲森と同様に打感がよりソフトになり、スピン性能が向上した点を強調していた。

蟬川泰果,植竹勇太

日本男子ツアーでも使用者が増えているという「NEW スリクソン Z-STAR ♦︎(ダイヤ)」を愛用する蟬川泰果は、『♦︎の打感はZ-STARとXVのまさに中間といった感じで、僕にとっては一番ちょうどいいんです。新しくなったダイヤはドライバーからパターまで、打感にハリ感があってとても気に入っています。アイアンはボールをつぶして打ちたいけど、グシャっとつぶれる感触が強すぎるとどこに飛んでいるかがわからなくなっちゃうんです。だから、新しい♦︎のように、手元にちょっと弾いた感覚が残るほうが好みです』と、スピン性能だけでなく打感の良さが気に入っているとのこと。
『アイアンのスピン性能がよかった』という理由から、初代の♦︎から使用している植竹勇太は『♦︎を使うようになったのはスピンが入ってくれるからです。球も上がるのでグリーンが硬いから止まらないといったことがなくなりましたし、ラフからでもピンを狙っていけるようになりました。ただ、パターで打った時に少しやわらかすぎると感じていたんです。でも、新しい♦︎は、やわらかさの中にも芯がある感じの打感で、手に伝わってくる感触が良くなりました。この打感なら“やらしいライン”でも雰囲気を出して打っていけます』と打感の向上を喜んでいた。

最後は「NEW スリクソン Z-STAR XV」に対するプロたちの声を聞いてみよう。小木曽喬は『たしかにフィーリングはやわらかくなりましたね。それから、スピン量は短いアプローチよりも、80ヤードくらいの距離ですごい入るようになったと感じています』とのこと。そして、打感はソフトなほうが好みと言う出水田大二郎は『新しいXVは打感がソフトになりましたね。喰いつきがすごい良くなっていて、アプローチではスピン量が増えていました。ドライバーでもやわらかく感じられる分、押していける感覚があるので球が強くなるイメージがあります。ソフトな打感でいえばZ-STARを選ぶところなのですが、XVはZ-STARよりも数ヤード飛んでくれるのと、パターでの打感がしっかりしているので使っています』とのことだ。
今年からツアー本格参戦の岡田 晃平は、どれを使うか決めかねている様子。『以前はXVを使っていましたが、今年からツアーに本格参戦をして、試合の中でもう少しスピン量が必要だなと感じる場面が多かったので♦︎を使っています。ボールがグリーンに食いつくし、アプローチではフェースに乗って2バウンド目でスピンがかかってくれます。来年は新しいXVと♦︎、どちらにしようか悩んでいます。XVの打感がソフトになりましたし、どっちも良いなと感じていて、もう少しテストして決めたいと思います』

スピン量の安定性向上はアマチュアのスコアにもメリットをもたらす

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このような選手たちの声を総合すると、「NEW スリクソン Z-STAR」ボールに対する評価は、神野さんら開発陣にとって喜ばしいものだったと言えるだろう。
では、アマチュアゴルファーにとってはどうなのだろう?

ゴルフサプリ 選手たちの声を聞いて、3モデルそれぞれの良さがあるということを改めて認識しました。ところで、一般的なアマチュアゴルファーにオススメするとしたら、3モデルのうちどのボールになるのでしょうか。
神野さん 市場で人気があるのは、使用プロの影響もあってXVと♦︎なのですが、ぜひZ-STARも試してもらいたいですね。
ゴルフサプリ その理由は?
神野さん XVはヘッドスピードの速い人がボールスピードのメリットを活かして飛距離を伸ばせるボールです。対して、Z-STARは、一般的なヘッドスピードの人の場合、ロングショット時にスピン量が低下する性能を活かして飛ばせるボールなのです。また、ショートゲームでのスピン性能が最も優れているので、この点もアマチュアゴルファーの皆さんにメリットをもたらすと思います。打感の好みやニーズの違いもあるので、必ずしもZ-STARが一番のオススメとは言えませんが、幅広ゴルファーのスコアに好影響をもたらすことができるボールだと考えています。

ダンロップ,住友ゴム工業,引地顕之

神野さんの話を受けて“♦︎派の記者”も「NEW スリクソン Z-STAR」に俄然興味が湧いてきてしまった。そこで同じ質問を、日頃からツアープロと接しているツアー担当の引地顕之さんにも投げかけてみた。
『3モデルともにオススメと言いたいですね。プロアマ問わず、打点のズレによってスピン量にはバラツキが出ます。スピン量がバラつくとタテ距離も安定しません。数あるボールの中でツアーボールは、最もスピン量の安定性に優れています。「NEW スリクソン Z-STAR」ボールなら、ちょっとした打点のズレでもスピン量が大きく変化することはありません。タテ距離を安定させることは、スコアにつながってくると思いますよ』(引地さん)

それぞれが得意分野を伸ばして、さらに進化した「NEW スリクソン Z-STAR」ボールだが……ドライバーが飛んでショートゲームのスピン性能に優れる「NEW スリクソン Z-STAR」にするか、しかし200ヤード前後からアイアンの距離でスピンと高さを得られることでグリーンを狙いやすくなる「NEW スリクソン Z-STAR ♦︎」も捨てがたい。飛距離性能にあきらかな差が出るとプロが体感しており松山英樹も評価する「NEW スリクソン Z-STAR XV」は、ソフトフィールになってスピン性能も向上している。どれも捨てがたい…どのモデルを使うか決めるには、やはりツアープロのようにコースで確かめるしかなさそうだ。

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