『飛距離の源』は下半身リード! ではなく『胸郭リード』です!
みんなの胸郭コンディショニング【第12回】
みやざわ整骨院院長・ツアーコーチ兼プロトレーナーの宮澤大助氏が提唱する「THPソリューション」。胸椎と骨盤のバランスを整えることでゴルフの上達を促す。下半身リードの本当の意味とは?
GOLF TODAY本誌 No.631/80ページより
写真/相田克己 モデル/宮澤祐助プロ
下半身リード? いいえ胸郭リードです!
ゴルフスイングで飛距離の源ともいえる切り返し。「下半身リード」と呼ばれたりもするが、実はこれを生み出しているのは下半身ではない。
「下半身から切り返す、足から踏み込む、このような動作も胸郭が司っています。胸郭の動きを使えると、単に足だけで踏み込んだときよりもパワーが出ます。胸郭が動いての切り返しは上半身が粘って下半身が使える、上半身が残って踏み込める、より正しい動きになるのです」(宮澤氏)
下半身リードという言葉に惑わされ、足だけ踏み込む、腰を回すなど誤った動作をしてしまうと力を生み出すことはできない。
「上半身、胸郭からの捻りができると下半身にその力を受け止める受け皿ができます。バックスイングで左の胸郭が回り、切り返したときに腹斜筋を使う。この動作でいわゆる間が作れます。この間がないと、上半身と下半身が一緒に動いてしまい、ゴルフでいうところのドアスイングになります。胸椎を動かすことによって、なんで間ができるのかというと、まず肋骨が広がります、そうすると広がったものが縮まろうとする、これが間になる。それができないとあえて作るしかなくなっておかしなスイングになってしまうのです」(宮澤氏)
テークバックでは胸郭を回転させ右足に体重移動。同時に左の肋骨を縮めるイメージを持つ。切り返しでは、胸郭を左に回転させ、広背筋を使い、綱引きで引っ張るイメージ。これで力強い切り返しが手に入る。
宮澤大助
治療家・プロコーチ
牧野裕、芹澤大介や女子プロ、野球選手からJリーガー・相撲力士と様々な競技のプロ選手達の治療からトレーニングを指導。
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