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令和のゴルフの楽しみ方は? 19番ホールはもはや死語?

プレーが終わったらさっさと帰るというのが今どきのゴルフ

2024/12/25 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

令和のゴルフの楽しみ方は? 19番ホールはもはや死語?

かつてはプレーが終わったら、レストランに集合し、軽く一杯やって帰路に就くというのが当たり前。年配のゴルファーの中には、19番ホールを含めてゴルフだと教わった人も多いのではないだろうか。しかし、時代の流れからか、19番ホール自体が私語になりつつあるような。皆さんはどんなゴルフライフを楽しんでいますか?

かつてゴルフ場は社交場だった

皆さんは、“19番ホール”という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ゴルフ発祥の地、英国では、クラブハウスやゴルフ場の近くにあるバーのことを指します。

英国の田舎町では、パブと同じように、ゴルフ場のレストラン&バーがたまり場になっていて、プレーをしたあと軽く一杯引っかける人もいれば、「今日は19番ホールだけ」という人も。今でもゴルフをやる人、やらない人が入り交じって、ワイワイガヤガヤやっているシーンを見かけます。あるコースでは、ゴルフそっちのけで、みんなでサッカー中継を見ながら大いに盛り上がっていたなんてこともありました。

この19番ホール、日本に伝わったときには、場所ではなく「ラウンド後の飲み会」となったようで、日本では「19番ホールに行く?」というのは、「飲みに行く?」という意味で使われるようになりました。

少し前置きが長くなりましたが、ひと昔前までは、ラウンドと19番ホールがセットになっていて、ラウンド後のレストランもそれなりに賑わっていたような気がします。おそらくその当時は、自家用車を持っている人が少なく、1台の車に相乗りしてコースに行くパターンが多かったのか、電車でゴルフに行く人が多かったのでしょう。大きな声では言えませんが、昔は酒気帯び運転に寛容だったというのもあるのでしょう。

ゴルフライフを必要としない今どきのゴルファー

そんなゴルフスタイルもすっかり様変わり。ほとんどの人が自分の車で出かけるということもあって、レストランでグラス傾けながらゴルフ談義というようなシーンはあまり見かけなくなりました。

それどころか、最近はラウンドが終わったらさっさと家路につく人が増えてきたとか。
「返りが遅くなると渋滞に巻き込まれる」「朝が早かったので早く家に帰って体を休めたい」「すぐにでも練習に行きたい」「クラブの手入れをしたい」というのが主な理由だそうで、汗をかいていなければ、シャワーさえ浴びないで帰る人もいるようです。

かつては“社交”的な色合いが濃かったゴルフですが、最近はスポーツとして捉えている人が多いということでしょう。昔からゴルフをやっている人にとっては、少し味気ないかもしれませんが、それが時代の流れというものです。19番ホール同様、ゴルフライフという言葉も私語になりつつあるようです。
もちろんその一方で、「19番なくしてゴルフにあらず」「その日のプレーを振り返りながら飲むお酒は格別」という人もいます。

そういう人たちがどうしているかというと、やはり電車でゴルフ派が最も多いようです。また、一度家に帰って再び集合するという人も。飲み仲間でプレーするときは宿泊パックでゴルフを楽しむ人もいるようだし、常に同じメンバーでプレーしているグループでは、前回のラウンドで最もスコアが悪かった人が車を出すといったケースもあるといいます。やっぱりプレーのあとに飲むお酒って格別ですものね。

また、新しい“ゴルフライフ”という点でいえば、今密かなブームになっているのが、道の駅巡りだとか。ゴルフ場が広がるのは自然のまっただ中。当然のように、自然の恵みに溢れています。あらかじめコースの近くにある道の駅を確認しておき、各地の名物料理に舌鼓。また、家族にお土産を買って帰れば、ちょっとした罪滅ぼしにもなります。
「ゴルフだけやっていればいいんじゃないの」というのも、1つのスタイルかもしれませんが、そこに何かを付け足せば、ゴルフがより楽しくなるような気がするのですが、いかがですか?

真鍋雅彦
1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。

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