ピンまで225ヤードを、4番アイアンで225ヤード打つ
この日は225ヤードの設定だった16番パー3。4番アイアンで打った松山のティショットは軽いドローの軌道でピンに向かっていきます。
着弾後わずかに左に切れましたが、真っすぐ転がっていればホールインワン!? というパーフェクトショットはピンの左横70センチに止まりました。
PGAツアーの公式サイトに表示されたデータは、飛距離225ヤード。つまり、1ヤードの誤差もなく打っていたことになります。
他にも残り距離と打った距離が全く同じ、というのがこの日は4回ありました。
4番ホールは186ヤードを、傾斜を転がし上げてピン右3メートル。
6番パー5の3打目は91ヤードを奥から戻して右2メートルに。
9番パー5の3打目はラフから48ヤードを40センチにつけるショットを披露しました。
14番パー4の2打目はラフに外しましたが、飛距離は残り距離の136ヤードとピタリと一致していました。
プロは「縦距離の精度」にこだわるといいますが、松山はキャリーの距離だけでなく、グリーンの形状に合わせて転がりも含めて距離を合わせていたのですから圧巻の技術です。
“誤差”を4ヤードまで広げると他にも5回というショットのキレでした。
これで左右の“幅”が狭まれば、バーディーチャンスが激増してビッグスコアに結びつくことが多いに期待できます。
2日目はやさしいノースコースで一気に伸ばす!?
「ファーマーズ・インシュランス・オープン」の予選ラウンドは、トリーパインズGCの南北両コースを一度ずつ回ります(決勝ラウンドはサウスコース)。
この日松山が回ったサウスコースは2008年と2021年に「全米オープン」が開催された実績があり、全長7765ヤード。初日の平均スコアは72.490でした。
一方のノースコースは7258ヤードで平均スコア70.220と、距離も平均スコアも大きく違いました。
当然のことながら、初日の上位はほとんどがノースコースを回った選手。松山よりいいスコアだった8位タイまでの17人で、サウスコースを回ったのは3人だけでした。
松山は2日目にノースコースでスコアを伸ばすチャンス。サウスコースでの決勝ラウンドでも、この日のようなショットのキレでビッグスコアを出してほしいものです。
3週後の連覇につながるゴルフを
松山は今大会の事前の優勝予想で2番手でした。
筆頭は予選ラウンドを同組で回るジェイソン・デイですが、初日2オーバーの117位と大きく出遅れただけに、現状では優勝候補の筆頭といえる状況です。
ここでいい結果が出せれば、ロサンゼルス近郊の大火事の影響で開催コースがリビエラCCからトリーパインズGCに変更となった「ジェネシス招待」の連覇にも繋がってくるだけに、2日目以降のショットの精度に期待です。
(文/森伊知郎)




