米ツアー10勝目!松山英樹のキレッキレ!のアイアン・スイング解説
『フェデックス セントジュード チャンピオンシップ』で米ツアー10勝目を挙げた松山英樹のアイアンスイングを解説する。
松山英樹はグリップをカラダの正面から外さない
週末に行われた米国男子プレーオフ第1戦『フェデックス セントジュード チャンピオンシップ』は松山英樹選手が17アンダーで優勝し、PGAツアー通算10勝目を挙げました。プレーオフ第1戦に勝利したことで、2024年のフェデックスチャンピオンにも期待がかかります。
松山選手は先日のパリオリンピックの男子ゴルフで銅メダルを獲得しましたが、そのときの解説では「不動の軸」を取り上げました。今回はスイング中、グリップがカラダの正面から外れない点を、ぜひ参考にしてほしいと思います。
たいていのアマチュアゴルファーは腕を振る動きとカラダが回転する動きが整っていない=バランスが取れていないことが多いものです。バランスが取れていないとスイング軌道やフェースの向き、インパクト前後のクラブ軌道など、ナイスショットをするうえで非常に重要な部分が狂ってしまいます。
腕の動きとカラダの動きのバランスをよくするためには、松山選手のようにグリップが常にカラダの正面に位置するイメージをもってスイングすることが大切です。両腕の間にボールを挟んで打つ練習や両わきにタオルなどを挟んで打つ練習をしている松山選手の姿を間接的に見たことがありますが、このような練習をすることで腕とカラダの動きのバランスを取っているようです。
カラダの回転が少なく、腕ばかり振ったり、腕の振りが小さく、カラダばかりが回ったりすると、グリップはカラダの正面から外れてしまいます。こうなるとフェースが急激にターンしてチーピンに見舞われたり、とてつもなく振り遅れてプッシュしたりと、よい結果にはなかなかつながりません。ショットが不安定で…と悩んでいるなら、松山選手のようにバランスの取れた動きを練習してみましょう。
松山英樹
まつやま・ひでき。
日本ツアー8勝 (国内メジャー 1勝)、米国ツアー10勝 (海外メジャー 1勝)、欧州ツアー2勝。2024年「パリ五輪」で日本男子勢初となるメダル(銅メダル)を獲得した。
解説:宮川岳也(みやかわ たけや)
USGTFティーチングプロ。埼玉県の練習場とインドアスタジオでレッスンを行っている。
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