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松山英樹の2025年版ドライバースイングを分析! 安定したフェードの秘密は左寄りになったスイング軸にあり

一流プロのドライバーのマネどころ

2025/03/15 ゴルフサプリ編集部

下半身は左足体重にしつつ上半身は右足前で叩くイメージ! だから胸が開かずにつかまったフェードが打てる

フェードヒッターだけど極端なアウトサイド・インではない

フェードヒッターが最も嫌がるのが、フェースが開いて当たるコスリ球です。松山選手はフェードヒッターですが、常につかまったボールを打てるのも強さの秘密です。ボールをつかまえることができる要因は上半身にあります。

2025年のスイングは下半身がやや左足体重になっていますが、上半身の動きは昨年までと同様に右サイドでボールを叩くカタチになっています。もし上半身まで左サイドで打とうとすると体の開きが早くなってしまうのですが、松山選手は上半身を右に残しているので絶対に体が開きません。連続写真を見るとハーフウェイダウン(写真06)からフォローまでずっと右斜め後ろを見ながらヘッドを返しているので、ボールをつかまえることができます。右足の前にヘッドを落としてボールを打つ感じは全盛期のジャンボ尾崎さんにも似ています。

FWキープ率75%の要因はどこに?

もう一つ良くなったポイントが背中の丸みです。アドレスでは肩甲骨から首にかけてナチュラルに丸くなっています。これは肩甲骨が低いポジションにある証拠です。ダウンスイングでも背中の丸みを残しつつ前傾角度をキープしているので、体が起き上がったりすることはありません。(写真06)

シャフトの軌道を見ると切り返し(写真05)からインパクト(写真07)で綺麗に180度のラインに沿って動いています。開幕戦では4日間のフェアウェイキープ率が75%と安定感抜群でしたが、この軌道で打てれば、再現性の高いスイングになるのは当然でしょう。

松山英樹

昨年よりもアドレスで背中が丸くなった!?
決して猫背になっているわけではなく、肩甲骨が低くなっているので肩周りから首のラインだけが丸くなっている。

松山英樹

右足を蹴っても腰のラインは平行

ダウンスイングでは右足を蹴っても右腰の高さが変わらないので、軸が斜めに傾いたりしない。

松山英樹

右を向いているから体が開かない

顔の向きはボールよりもさらに後ろ(右側)を向いているので絶対に体が開くことはない。体の開きが早いタイプはインパクト前に顔が目標方向を向いている。


石井 忍

解説:石井 忍
1974年8月27日生まれ。98年にプロ転向し、現在はツアープロからジュニアゴルファーまで幅広く指導。自身が主宰する「エースゴルフクラブ」を千葉、神保町に展開する。

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