体のターンで打てていればフォローで左ヒジが抜けない

ゴルフではヘッドを効かせることがボールを打つ基本ですが、打つ距離が短いアプローチではヘッドを走らせてはいけません。ヘッドが走るとボールを弾く感じになって距離のコントロールが難しくなるからです。では、アプローチでヘッドを効かせるとはどういうことなのか? 私はヘッドの重さをボールに乗せることだと考えています。これができると普通に打つ時はもちろんフェースを開いて使った場合でも当たりが薄くなりません。

ポイントになるのは体のターンで打つことですが、これができている否かはフォローの左ヒジを見るとわかります。簡単に言うと、左ヒジが抜けているかいないか。抜けずに左ワキが体についていればOKです。

フォローで左ヒジが抜けるとボールがフェースの上を滑ります。当たりが薄いのでヘッドの重さが乗らないためボールが押せません。こうなる主因はテークバックでクラブだけローテーションさせて体が回っていないこと。体が止まるので、左ヒジを抜かないとヘッドが前に出ていかないのです。体が邪魔をすることの代償動作がヒジを抜く動作というわけですね。

ヘッドの重さを逃がさないためにはテークバックから体幹を動かすイメージが有効です。テークバックではクラブのローテーションは入れなくてもいい。手を使うイメージを排除して打つと、力感はなくてもヘッドの重さがボールに乗ってちゃんと飛んでくれる。基本、出球が低くスピン量も一定になるので距離感が合いやすくなります。

ただ、アプローチの場合はシチュエーションによって弱い球を打つことも必要になります。体幹を使って左ヒジが抜けないように打つことが基本ですが、状況によっては左ヒジを抜く打ち方が武器になることもあります。要はどう打ったらどんな球が出るのかを把握しておくこと。柔軟に考えることでアプローチの引き出しが増えていきます。

レッスン:中井学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。2003年からプロコーチとして活動し、数多くのツアープロの初優勝に貢献。40歳を過ぎてからプロテスト合格を果たし、トーナメント出場。アマチュアレッスンにも定評があり、YouTubeの「中井学ゴルフチャンネル」では登録者約25万人の実績を持つ。