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クラブが上がり切る前に下ろす! 「上と下」のパワーの引っ張り合いで飛ばしのタメを生む!【ドラコンプロ・小井土峡太】

名コーチたちが教える飛ばしのテクニック小井土峡太コーチ(2)

2025/03/06 ゴルフトゥデイ 編集部

「切り返しで飛ばす腕振りスイングの最高の見本はジョン・ラームです」と小井土コーチ。コンパクトに見えるトップだが、ここにビッグキャリーを生み出す秘訣があるという。

取材・構成・文/三代 崇
写真/相田克己 協力/新武蔵丘ゴルフコース
ゴルフトゥデイ本誌No.633より

右胸くらいの高さで切り返すJ・ラーム感覚がオススメ!

トップのカタチは意識しなくても勝手に作られるもの

スペインの飛ばし屋、ジョン・ラームといえばゴルフファンならご存知の方も多いかと思います。カラダは大きいですが、低くてコンパクトなトップから高速で切り返すのがラームの特徴です。このスイングを参考にしましょう。

トップというポジションを自分で作ろうとしたり、カタチを意識したりするのはよくありません。スイングには流れというものがあり、カタチを作ろうとすると運動の連鎖がなくなってしまいます。ラームのようにクラブが上に向かう途中でクラブを素早く引き下ろしましょう。これで上に向かう力と下に向かう力が拮抗して、勝手にトップに見えるポジションへとクラブは導かれます。でも、その段階ですでにダウンスイングに入っていて、上と下のパワーの引っ張り合いによって大きなタメとシャフトのしなりを引き出してくれるのです。

左足を踏み込んでから振り下ろす体勢を作るとか、下半身の意識は不要です。それではクラブが遅れて、速く振れなくなります。とにかく腕と手を真下に引き下ろしましょう。結果として下半身が自然と踏ん張るような動きとなります。プロたちは下半身先行で切り返しているように見えるかもしれませんが、実際は手で振り下ろしているのです。ボク自身も下半身を使う意識はまったくありません。

ジョン・ラームドリルなら切り返しで飛ばす動きを体感できる!

トップまで大きく上げずに、ジョン・ラームのイメージで低い位置からクラブを勢いよく振り下ろす素振り練習をしよう。実際にボールを打つのもいい。
トップまで大きく上げずに、ジョン・ラームのイメージで低い位置からクラブを勢いよく振り下ろす素振り練習をしよう。実際にボールを打つのもいい。

腕とクラブヘッドが引っ張り合うイメージ

切り返しで腕を真下に下ろせばクラブは慣性でそのまま上に向かい、引っ張り合いのパワーが発生する。これが大きなタメを生み、クラブの加速スピードがアップする。
切り返しで腕を真下に下ろせばクラブは慣性でそのまま上に向かい、引っ張り合いのパワーが発生する。これが大きなタメを生み、クラブの加速スピードがアップする。

釣りのキャスティングのイメージ

竿を振り上げる途中で手元を投げる方向に動かす(左)。竿がしなって、釣り糸を遠くに投げることができる(右)。
竿を振り上げる途中で手元を投げる方向に動かす(左)。竿がしなって、釣り糸を遠くに投げることができる(右)。

下半身は使わず、腕でクラブを下ろすだけでOK

クラブが上に向かう途中の過程で、手でクラブを引き下ろせば上に向かう力と下に向かう力が拮抗して、自然にトップに見えるポジションへと導かれる。
クラブが上に向かう途中の過程で、手でクラブを引き下ろせば上に向かう力と下に向かう力が拮抗して、自然にトップに見えるポジションへと導かれる。

親指と人さし指で持つ感覚でグリップ

グリップは両手とも小指側を強く握らないで、親指と人さし指でつまんで持つような感覚がいい。
グリップは両手とも小指側を強く握らないで、親指と人さし指でつまんで持つような感覚がいい。
左手小指側を少し緩めておけば切り返しの引っ張り合いが生じやすく、シャフトをしならせやすい。
左手小指側を少し緩めておけば切り返しの引っ張り合いが生じやすく、シャフトをしならせやすい。
左手小指側を強く握るとクラブの動きが制限されてリリースが早くなって引っ張り合いが生まれにくい。
左手小指側を強く握るとクラブの動きが制限されてリリースが早くなって引っ張り合いが生まれにくい。

カリスマコーチの森守洋が推薦!

こいど・きょうた

◎レッスン
小井土峡太
こいど・きょうた/1997年3月1日生まれ、長野県出身。東北福祉大ゴルフ部を経てドラコン競技で世界に挑戦中。現在は森守洋が主宰する東京ゴルフスタジオ(東京都三鷹市)でレッスン活動も精力的に行っている。

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