来週発売! コブラ「DS-ADAPT」シリーズドライバーの最新ホーゼル「フューチャーフィット33」は何がすごい!?

4つのヘッドをラインナップする、コブラ「DS-ADAPT」シリーズが2025年3月8日に発売される。ニューモデルが出るたびに『飛ぶ!』と話題のコブラのドライバーだが、2025年の最新モデルは“カチャカチャ”、革新的と言われる弾道調整機能が話題だ。注目される「FUTURE FIT 33」(以下FF33)は、何がどうすごいのか? カリスマフィッター・鹿又芳典氏に解説してもらった。
コブラ「DS-ADAPT」シリーズの“カチャカチャ”は「調整の自由度の高さ」が一段上

発売まで1週間となったコブラ「DS-ADAPT」シリーズドライバー、2月初旬から試打クラブがゴルフショップに入荷されているので試打を済ませたゴルファーもいることだろう。
ヘッドのラインナップは、445㏄というコンパクトヘッドが特徴の低スピンモデル「DS アダプト LS」、幅広いゴルファーに対応する「DS アダプト X」、慣性モーメント値10000g・cm2(10K)超えを達成した「DS アダプト MAX-K」、最軽量設計でつかまりの良さが特徴の「DS アダプト MAX-D」の4モデルとなっている。
――コブラの最新モデル「DS-ADAPT」シリーズが来週発売です。
鹿又 ブレないモノ作りをしていて、ビジュアル(デザイン)も良くて、北米でも日本でもコアなファンのいるブランドですよね。
――鹿又さんは「DS-ADAPT」のどこに注目していますか。
鹿又 33通りの調整が可能な「FF33」、これに尽きると思います。今となっては、ドライバーのホーゼルに弾道調整機能が付いているのが当たり前になっています。“接着のほうが飛ぶ”とか、いろいろと紆余曲折はありましたが、「弾道に変化を及ぼせる機能」(アジャスタブル機能)は、もうなくてはならない存在になってます。そして各メーカーが、その機能・機構を「軽量化」や「調整の自由度の向上」など、何かしらの形で進化させようと努力しています。
そうした中で「DS-ADAPT」の「FF33」は、“ガツン”と一段階上に進化してきました。



全方向的に角度の調整が可能となった「FF33」

――「FF33」の大きな進化、具体的にはどこがすごいのでしょうか。
鹿又 「全方位的」に調整が可能になった点です。ロフト角とライ角を独立して調整できる機構にしていることだけでなく、33通りの調整ができるところはとても大きな進化だと思います。
「FF33」のひとつ前の大きな進化は、キャロウェイとかタイトリストが採用している、ロフト角とライ角、2つの角度を独立して調整できるようになったことです。「グリップが回らなくて調整できますよ」というタイプのものですね。例えば「調整自由度」の高さを360度の円で表した場合、従来の独立式の調整機構では円の半分くらいまでしか自由度がありませんでした。ロフトを増やすと同時に、純粋にライをフラットにもアップライトにもできるといったことができなかったんですね。フラットにしてロフトを増やす、アップライトにしてロフトを減らすとか、どっちかはできたけど両方はできなかったという感じです。
「FF33」の場合、その両方ができるようになって、360度・全方向的に調整・対応できるようになったということなんですね。
――ですが、33通りとなるとかなり複雑で、ゴルファーが独自に調整するのが難しそうですよね。
鹿又 自由度が高すぎてついてこれないゴルファーが出てきそうですよね(笑) ですが、その問題を解決するためにホームページでしっかりケアしているんです。今、自分が打っている弾道を、例えば『低いスライスが出てます』となったら、そこのポジションをクリックすると『ここのポジションにしてください』というように、その反対の位置になるポジションをちゃんと案内してくれるんですね。よくできてるなって、思いました。

ところで「DS-ADAPT」は飛びますか?
――コブラのドライバーは飛ぶ、という評価をよく聞きます。「DS-ADAPT」はどうですか?
鹿又 ここ数年の飛ぶという評価通り、飛ぶドライバーだとは思います。低スピンで初速が出て飛ぶ、というところは前モデルから継承されていると感じました。
――鹿又さんはどのモデルが良かったですか。
鹿又 4モデルの中で一番ドローバイアスの強い「MAX‐D」がスゴく振りやすく感じました。「FF33」の調整機能を使って、より自分に適した弾道に調整すれば、パフォーマンスを十全に発揮できるでしょう。
――では、まずはどのヘッドが自分にとってのベースとなるかを決めることが大事ですね。
鹿又 はい。それぞれ特徴のあるヘッドなので、どれが自分に合うヘッドかを吟味することから始めてもらえればと思います。

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。

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