グリーンが見えない打ち上げやドッグレッグが待ち受ける
「マスターズ」が開催されるジョージア州のオーガスタナショナルGCがどんなコースか? から述べなければいけませんね。一番高いところがクラブハウスや1Hのティーイングエリアがあるところ。そして、一番低いところが“アーメンコーナー”がある辺り(12H)だと思います。その高低差はトータルで50メートル以上もあるのだとか。
このコースは、ティイングエリアからグリーンが見えないくらい打ち上げてるホール、それから、ドッグレッグのホールもすごく多いです。もう一つ付け足すと、深いラフはあまりありません。
かなり硬くて傾斜がついたフェアウェイとグリーン
その次に、フェアウェイとグリーンのコンディションがメッチャ硬いし、メッチャ傾斜がついてます。世界のトッププレーヤーたちがアプローチをして、場所によってはボールを止められないグリーンなんですが、それは「傾斜」と「硬さ」によるもの。
これはテレビで見ていると、なかなか分からないかもしれません。イメージをしてもらうと、林間コースではなくて、たとえて言うなら栃木のゴルフ場というか……。そのくらいアップダウンとアンジュレーションがキツいコースなんです。
傾斜があるぶん、キャリーボールで攻めたい
そういうコースでプレーするときに何を考えるかといったら、基本は普段のクラブセットで何も替えません。“オーガスタ用に替える”というよりも「いつも使っているクラブの弾道でどうなるのか?」って想像しながらプレーすることが最善だとは思います。
ただ、打ち上げのティショットにしても、セカンドショットなどでグリーンに打っていくにしても、ある程度はキャリーをしっかり出したい、傾斜があるから。“刻む”にしてもタテ距離をきっちり打ちたいんです。
とすると、強いて言えば、ドライバーのロフトを増やすだろうし、アイアンも自分が打てるギリギリのところまでスピン量が多くて球が高くなるようなクラブを使うだろうな、と思います。
ドライバーのロフトを増やして、FWやUTを工夫する
基本はいつも使っているクラブセットでプレーしたいですが、あえて「マスターズ用・オーガスタ用」にアレンジするとしたら、ドライバーのロフトを増やす、球を高く上げてキャリーを出したいからショートウッドまで多く入れるし、ハイロフトのUTを入れます。そして、自分にとってロフトが寝ていてもいいから、できるだけスピンが多く入って球が高く上がるアイアンを使いたいし、ウェッジの本数を増やしたい。
パターに関しては、グリーンのアンジュレーションがキツいので、大型マレットとかよりも、ヘッドが軽くていろんな傾斜で構えやすいパターにします。ヘッドが軽いと、傾斜によって強くインパクトしたり軽くインパクトしたりしやすいので。“オートマチック感”をちょっと少なくしていくということです。
今年の大会も、世界の名手たちがどんなクラブを使って戦うのか、そしてどんなドラマが生まれるのか、ワクワクしますね!
鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。




