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雨中のプレーオフを制した安田祐香にコーチが授けた「元気の言葉」とは?【「富士フイルム・スタジオアリス」最終日】

4ホールの雨中決戦を制し、2勝目を挙げた安田祐香。(写真は2025年富士フイルム・スタジオアリス 撮影/Getty Images)
日本女子ツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」最終日(13日、埼玉・石坂GC)は通算9アンダーで並んだ安田祐香、河本結と中村心が4ホールに及ぶプレーオフの末に安田が優勝した。時おり強い雨が降る中で昨年9月の「ミヤギテレビ杯」に続く2勝目を挙げることができたのは、“第二コーチ”が授けた言葉の効果だった。
水が浮いたバンカーからスーパーショットで激闘にケリ
今大会の安田は、雷雲接近のためにサスペンデッドとなった第1ラウンドを65で回って首位に立つと、その後の2ラウンドはいずれも71でした。
3人でのプレーオフは、1ホール目でボギーを叩いた中村がまず脱落します。
雨が激しくなった4ホール目は、水が浮いてきたバンカーから174ヤードの2打目を5番ユーティリティーでピン奥2メートルに付けるスーパーショットで、河本との一騎打ちに終止符を打ちました。
そして優勝インタビューでは「昨日の電話で大西翔太さんと話して、すごく元気をもらいました」と言いました。
「元気をもらった」内容とは
元気が出る言葉をもらった相手は、青木瀬令奈のコーチ兼キャディである大西翔太氏。
安田のコーチは、ジュニア時代から師事していた故坂田信弘氏の長男、雅樹氏ですが、トーナメント会場では大西氏からも「第二のコーチ」的立場から指導を受けています。
同氏が言ったのは「自分のゴルフをどれだけ貫き通すかだよ」でした。
その意味は「雨の日は何が起きるかわからない。だから、対ヒト ではなく、いかに自分のゴルフをやるかが大事」ということです。
安田と大西氏は去年からの課題として「上半身は左に乗る。下半身は左にシフトする」をテーマに取り組んできていました。
それが「スタジオアリス」開幕前に青木と練習ラウンドをした際に「行ける、と感じたんです」(大西氏)
だからこそ自分のゴルフを貫き通してほしい。前日の時点で雨中のラウンドとなることは確実でしたが、そこで“雨仕様”で何か違うことをするよりも、勝てるレベルにある自分のゴルフをしてほしい、との願いからの言葉でした。
昨年の初優勝と言葉が違う理由は
ちなみに大西氏は去年9月に初優勝した「ミヤギテレビ杯」最終日の前日にはやはり電話で「祐香ちゃんなら勝てる」と言ったそうです。
この時は「未勝利の選手に、背中を押してあげれば勝てる、と思ったのでその言葉になりました」と説明します。
優勝を経験して、ひとつ上のレベルに上がったことで今回は「自分のゴルフを貫けばいい」に授ける言葉もレベルアップしたというわけです。
「怒るのは無駄。練習すればいい」
安田はプレー中に感情の起伏を現さないように見えます。
その理由を聞かれると「意識的にではなく、自然とこうなっています」と言いました。
ただしミスなどに対する怒りや不満は表に出しません。
それは「怒るのは無駄。ミスが出たら練習すればいい」との職人気質ともいえるポリシーがあるから。
さらに「一緒に回っている人が嫌な気分になるし、笑顔が多いといい方向に行っているな、と感じるので」との心がけは、私たちアマチュアも見習える「金言」といえるでしょう。
昨シーズンまでの序盤はトップ10もあれば予選落ちもある成績だったのが、今年は予選落ちがなく、5試合目で優勝することができました。
2000年のクリスマスイブに生まれたプラチナ世代の一員。メジャー覇者の古江彩佳を筆頭に西村優菜、吉田優利といった同期生と比べると「まだまだです」と謙遜しますが、今回の勝利でひとつ上のステージに上がったことで、さらなる躍進をしてくれそうです。
(取材・文/森伊知郎)

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