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クラブに求められることとは? ラウンドを思い浮かべると見えてくる!

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/06/01 ゴルフサプリ編集部

続いて、グリーン周りで求められるものといえば、アプローチショットの精度ですね!
たいていの方はウェッジを使うことが多いと思います。
もちろん、様々な条件があるゴルフ場ですから、ウェッジ以外のクラブも多用するのが良いと思いますが、例えば、何かを越えなくてはいけないという状況では、ウェッジがきちんと使えることが重要になるでしょう。

セカンドショットの時にも述べましたが、越えることができないクラブしかなければ、避けていくしかないわけで、遠回りすることが求められ、その結果、1打以上損してしまうということが起きるでしょう。

そうならないためにも、ウェッジは確実に何かを越えられる、かつ、距離もしっかりとコントロールできるものでなければなりません。

よく、手でボールをなげるようにコントロールしましょう!
というのがありますが、まさに、それが求められるのがウェッジです。

距離をコントロールするためには、ボールをしっかりと上げていくことが必要と考えて欲しいです。
その結果として、障害物を越えやすくなります。

クラブとしては、ロフト角がついており、通常にストロークすれば、他のクラブより簡単にボールが上がる構造になっています。それなのに、上げにくいと感じている方が少なくありません。

それは何が起きているか?というと、自身で上げに行く動作が入ってしまうという場合が多いです。
上記しましたように、ボールが上がるか上がらないかは、ロフトによって決まります。
そして、唯一の条件としては、ボールの下にクラブヘッドが入ることです。
そうなれば、ボールは必ず上がります。ただし、クラブヘッドをボールの下に入れようとすると、クラブが地面に潜ってしまう恐れが出てしまいます。そこで活用されるのが、バウンス、というソールの出っ張りになるわけです。

クラブヘッドをボールの下に滑り込ませるのに、上からグッと打ち込むのか? それとも滑らせるように潜り込ませるのか?で、扱いやすくなるクラブの性質=バウンスが変わってくるという仕組みです。

つまりは、グリーン周りで使うためのウェッジの必要条件は、クラブヘッドがボールの下に潜り込ませやすく、かつ、地面に刺さりにくいものということになっていきます。

距離感はヘッドスピード

最後にパターのお話もしておきましょう。
パッティングで一番重要なことはなんでしょう?もちろん、たくさんありますが、第一に必要なことは距離感だと考えて欲しいです。方向性があっていたとしても、距離感が間違ってしまうと、大きなミスになってしまいます。

では、距離感はどうやって出すのか? それは、ボールの打ち出すスピードで変えていくしかありません。
出球のスピードが速ければ遠くまで転がりますし、遅ければ短い距離しか転がりません。
そして、それを平らなところではなく、傾斜地で行うというのが、パッティングの難しいところでしょう。

距離感を養うためには、出球=ボールスピードのコントロールということは、それをするためには、ヘッドスピードのコントロールが必要となります。
強く打つときは速く振らなくてはなりませんし、弱く打つためにはヘッドスピードもゆっくりにしなくてはなりませんよね!

ということは、パッティングで必要な距離感を養うためには、ヘッドスピードをコントロールできるパターが必要ということになってきます。

これは、グリーンのスピードでも変わってくることでしょう。一般的に、遅いグリーンでは、強く打ちますので、ヘッドスピードを上げる必要があり、遅く打つことが減りますから、軽いパターの方が良いでしょう。

逆に、速いグリーンでは、強く打つことよりも弱く打つ回数の方が多いでしょうから、そうなると、ヘッドスピードの出しにくい重めのパターの方が良い、となります。

いかがでしょうか?

ティショット、グリーンを狙っていく、そしてアプローチショットやパッティングなどなどで求められるスキルと、それを実現するためのクラブ、というのをイメージしていただけたでしょうか?

最近では、これらを数値化することが可能になっていますので、次回以降具体的な数値を出していきたいと考えています。

こういうことを目指して、練習することにより、ゴルフが上達しやすくなります。はじめた時からこれができる人はほぼいません。ですが、具体的な目標を定めて、それに向かっていくための必要なことがらがわかれば、それを逆算していくことで、いま、必要なことがわかると考えています。

是非とも、今一度、自分のゴルフおよびゴルフクラブを再考していただけると嬉しいです。







ヘッドスピードをコントロールできるパターを見つけたい。

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

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