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フジクラのスピーダーNXにFW用とHB用が、出た! みんな待ってたと思うので野村タケオがレポート

野村タケオのゴルフ実験室

2025/06/25 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。特に女子プロの間で人気のシャフトといえばフジクラの「SPEEDER NX」シリーズです。最新作は「NX バイオレット」ですが、「NX グリーン」を使っているプロも多いですよね。そんな「SPEEDER NX」シリーズから待望のFW用とHB用が発売されました。いったいどんなシャフトに仕上がっているのか、コースに持ち込んでガッツリと試打してきました。

〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉

FW用もHB用も、ヘッドの挙動が安定するのかな?

「SPEEDER NX」シリーズといえば、「VTC(バリアブル・トルク・コア)」テクノロジーです。

ドライバー用シャフトで採用されているこのテクノロジーが、もちろんFW・HB用シャフトにも採用されています。これはシャフトのトルク(ねじれ剛性)を部分的にコントロールすることで、ヘッド挙動の安定性を飛躍的に向上させる技術。手元と先端のトルクを締め、中間部のトルクを相対的に緩める設計。これにより、FWやHBのスイングで重要な「タイミングの取りやすさ」と「高初速・高弾道」を両立させています。

また先端から中間部のねじれ剛性を高めることで、インパクト時のヘッドのブレを抑制。オフセンターヒットでもボールのバラつきを減らしています。

まずはFW用の「SPEEDER NX FW」を打ってみました。僕が試打したのは「65 S」で、カタログ数値では68.5g、トルク3.5の中調子ということになっています。ヘッドは自分のタイトリストGT-2に挿しました。

コスメは手元側に「SPEEDER NX」シリーズでお馴染みの「NX」のロゴが白でプリントされ、そのロゴより手元側は黒、そしてそこから先端側は濃いめのグレーとなっており、モノトーン系のデザインとなっています。ひと目で「SPEEDER NX」シリーズだなとわかるデザインですね。

打ってみると、クセのないしなり感でとても振りやすい。中調子らしいしなりで気持ちよく振り切れます。手元側には少しだけ剛性を感じますが、硬すぎることはないですね。先端もある程度しっかりはしていますが、少しだけ動いてくれる感じ。

驚いたのはいきなりいい当たりが出たこと。地面から打ったのですが、しっかりと厚いあたりで、ほぼストレートの球が出ました。これはやはり振りやすさが影響しているんだと思います。

弾道は少し高め。シャフトがしっかりと仕事をして球を上げてくれている感覚があります。つかまりも自然な感じで、左に行きすぎることはなく、ちょっとつかまってくれる感じ。ただ、もしミスが出るとしたら左のミスだろうな〜とは思いました。

弾道は少し強めで、スピン量も適度。飛距離的には今まで使っていたシャフトよりも少しだけ飛んでいたような気がします。またミスヒットした時もシャフトのねじれが少ない感覚があり、左右のブレも少し少なかったように感じました。これはおそらく「VTCテクノロジー」のおかげじゃないかと。

ラウンド中に少しつかまえてドロー気味の球を打ったり、フェード気味の球を打ってみましたが、かなり思った通りにシャフトが動いてくれるので弾道の打ち分けもしやすかったですね。

やはり「SPEEDER NX」という名前なだけあって、しっかりとシリーズのつかまりの良さと、飛距離性能を継承している感じがします。

「SPEEDER NX FW」はラインナップも豊富。40g台の「45 R2」から「75 X」(81g)まで13種類のフレックスが用意されているので、自分のドライバーの重量やヘッドスピードに合わせて選ぶことができます。

「SPEEDER NX FW」は自然な中調子のしなりで、とにかく振りやすく、安定感のある球が打てるシャフトでした。本当に完成度が高いです。少しつかまりもいいのでシャフトに捕まえてほしいスライサーには良さそうです。

次にハイブリッド用の「SPEEDER NX HB」を打ちました。こちらもテクノロジー的にはFW用と同じです。僕が試打したのは70g台の「75 S」。カタログ数値で77g、トルク3.4の中調子ということです。

コスメはFW用と同じで、モノトーン系のデザインとなっています。

上がってほしいクラブのシャフトだから、やっぱりちょっと上げてくれるみたい

打ってみると、こちらもFW用と同様に自然なしなりで振りやすさを感じます。手元側は少しだけ剛性感があるのですが、中間部分が気持ちよくしなってくれるので振りやすい。しなりはそこまで大きくなく、タイミングも取りやすいのでインパクトが安定します。

弾道は意識せずとも少し高めになりました。少し薄い当たりになってもある程度球は上がってくれました。つかまりも適度な感じで、軽いドローになってくれます。ただ、少し逃してフェード系の球も打てたので操作性は良さそう。こちらもミスが出るとしたら左へのミスになりそうな感じ。飛距離性能もかなり高めで、しっかりと飛距離が出てくれます。

こちらもラインナップが多く50g台の「55 R」から90g台の「95 X」まで15種類のフレックスが用意されているので、FWのシャフトやアイアンのシャフト重量によって、自分に合うものを選ぶことができます。

「SPEEDER NX HB」はある程度のしっかり感がありながら、中間部のしなりを感じて振れるクセのないシャフトでした。少しのつかまり感とボールを上げてくれる性能があり、飛距離もしっかり出ます。楽にシャフトでつかまえたい人にはいいんじゃないでしょうか。

コースでガッツリと「SPEEDER NX FW」と「SPEEDER NX HB」を打ちましたが、どちらもかなりの完成度の高さを感じました。少しつかまり感がありながらも、先端が走りすぎることがなく、とても振りやすいです。どちらかというとスライサー向きではあると思いますが、幅広いゴルファーが使えそう。特に「SPEEDER NX」シリーズのドライバーシャフトを使っている人にはかなり合うんじゃないかと思います。ぜひ一度皆さんも試してみてください。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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