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え?フェアウェイキープ率も上がるの! “ハチマキ”ラインボールは試す価値あり!

2025/06/24 ゴルフサプリ編集部

ぐるっとボール一周にラインが入った“ハチマキ”ボールが増えている。パッティングでラインを合わせる以外にも大きな利点があった!

ボール一周に帯状のラインが入った“ハチマキ”ラインボールの元祖は2023年発売のテーラーメイド「ツアーレスポンス ストライプ」。その後、2024年にはキャロウェイがトリプルトラックをボール全周に入れた「クロムソフト トリプルトラック360°」を発売。そして今年、タイトリストがAIM360°搭載の2モデルを発売。

現在、“ハチマキ”ラインボール3社から合計9つのモデルが発売されている。実は筆者自身、2023年の「ツアーレスポンス ストライプ」の発売以降“ハチマキ”ボール推しなのだが、あらためてプロの目による評価も交えながら“ハチマキ”ボールの推し活をしたい。

ラインが見える範囲が広いからセットしやすく、パッティングのラインも線ではなく、帯でイメージしやすい。

“ハチマキ”ラインボールの発売以前は、パットのアライメントのためにボールにラインを描いて使用していたのだが、ゴルフボール用として販売されているマーカーを使用していても描いたラインが薄れてくるのを不快に思っていたところ「ツアーレスポンス ストライプ」が発売され、ラインを描いたり、描き直したりする手間が省けると思い興味を持った。

初めて試した時、帯状のラインは見える範囲が広くボールをセットしやすい。パッティングラインがイメージしやすいと感じた。そしてラインが消えないというのも、マーカーで描いたラインと比較してのメリットだった。

それ以上にメリットに感じたのがティショット。自分でラインを描いたものは「パッティング用」と思い込んでいたので、ティショットでターゲットにラインを合わせることを行っていなかったのだが、初めて“ハチマキ”ボールを9ホールでラウンド試打した時、ティショットでもラインをターゲットに合わせてみた。

ティショットでターゲットにラインを合わせる効果は想像以上。ドライバーだけではなくアイアンのティショットでも有効だ。

これが見事にツボにはまり、7回のドライバーショットの内、5回フェアウェイをキープ、残り2ホールのわずかにラフ、フェアウェイキープ率71.4%と言う驚きの結果だった。(普段は3/7か4/7程度)
今回“ハチマキ”ラインボールを試してもらった高橋良明プロも「アマチュアゴルファーの場合、ティショットでの方向のミスの半分くらいは、アドレスやフェースの向きが狂っているのが原因です。だから、ターゲットにラインを合わせることはかなり有効です。ボールのラインをターゲットに合わせることで、スタンスのラインも肩のラインもフェースの向きも狂いにくくなります」と“ハチマキ”のメリットを評価。

また、「パターでもティショットでも、ターゲットに平行にラインを合わせるのが基本ですが、ターゲットに対して直角にラインを合わせて、フェース向きのアライメントに利用するやり方が合う人もいます」という使用法も教えてくれた。

ターゲットに対して平行ではなく、直角にラインをセットして、アドレス時のフェース向きを合わせる使い方もある。

いいことばかりのようだが懸念材料もある。
「ティショットとパットはいいのですが、セカンドショットやアプローチではラインを合わせられないので場合によってはラインが邪魔に感じます」と高橋プロ。
筆者自身は全く気にならないのだが、ここは人によってデメリットの要素と言うことだろう。


高橋プロは、左の状態はあまり気にならないが、ターゲットとボールのラインが微妙にずれた右の状態だと構えにくくなると言う。

増殖中の“ハチマキ”ラインボール。メリット、デメリットの両面があるけれど、個人的にはメリットが勝っていると思っている。最後に、現在販売されている“ハチマキ”ラインボールをメーカー別にご紹介。気になる方は是非お試しあれ。


テーラーメイド(写真左から) ●TP5 ストライプ 5ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)7150円 ●TP5x ストライプ 5ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)7150円 ●ツアーレスポンス ストライプ 3ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)6380円 ※カラー違い有り
キャロウェイ ●クロムソフト 360°イエローライン(写真左) 3ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)7370円 ●クロムソフト 360°トリプルトラック(写真右) 3ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)7370円 ●クロムツアー 360°トリプルトラック(写真右) 4ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)7370円 ※イエロー有り ●クロムツアーX 360°トリプルトラック(写真右) 4ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)7370円 ※イエロー有り
タイトリスト(写真左から) ●AVX AIM360° 3ピース、ウレタンカバー、実勢価格(1ダース)7370円 ●ツアーソフト AIM360° 2ピース、フューザブレンドカバー、実勢価格(1ダース)4400円

文/
大塚賢二(ゴルフギアライター)
1961年生まれ。大手ゴルフクラブメーカーに20年間勤務。商品企画、宣伝販促、広報、プロ担当を歴任。独立後はギアライターとして数多くのギアに関する記事を執筆。有名シャフトメーカーのシャフトフィッターとしての経験も持つ。パーシモンヘッド時代からギアを見続け、クラブの開発から設計、製造に関する知識をも有するギアのスペシャリスト。

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