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ミズノはゴルフボールも打感が命? 「Mizuno Pro X/S」をコースで試打

2025/07/07 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

Mizuno Pro,ボール

ミズノは「Mizuno Pro X ボール」「Mizuno Pro S ボール」を2025年7月23日に発売。コピーは“この打感こそ、ミズノプロの誇り。”ということだが、どれほど素晴らしい打感なのか? コースで試打をして確かめた。

“ミズノの打感”にもこだわりました

「Mizuno Pro X」は、ソフトなフィーリングを求めるゴルファー向け。中高弾道のツアーパフォーマンスボール。
「Mizuno Pro S」は、よりソフトなフィーリングを求めるプレーヤー向け。中弾道のツアーパフォーマンスボール。

ミズノは、それぞれのボールをそのように説明している。

前モデル「RB TOUR」シリーズが、米国でのボールテストの結果から大好評を得てヒットしたので、満を持しての「Mizuno Pro」となったのだと思われる。

「Mizuno Pro」シリーズのボールのテクノロジーで注目すべきは、「新強弾道アクシアルフロー332ディンプル」だ。ディンプルの最深部を中央から少しずらすことで乱流を生み出し、空気抵抗を減らすことが出来た特許をさらに進化させて、ディンプル占有率を高めることで、ボールの最高地点の高さを抑えながらも飛距離アップを実現したという。

そして、ウレタンカバーを薄くすることで、コアとミッドを大型化させ、反発性能をアップさせた三層構造は、新しい3ピースボールと言えなくもない。
さらに、そのウレタン素材に柔らかい素材を選び、ソフトなフィーリングに磨きをかけ、打感だけではなく、アプローチでのスピン性能をアップさせたとのこと。
リクエストが多かった高い耐久性も兼ね備えたそうだ。

ミズノが自信を持って市場投入する「Mizuno Pro X」「Mizuno Pro S」は、ツアーパフォーマンスボールとしてどのくらい完成しているのか? 楽しみなら試打ラウンドをした。

試打した日は、気温13℃〜23℃で、晴れ、微風、グリーンは9.5フィート。

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「Mizuno Pro X」「Mizuno Pro S」を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

「Mizuno Pro X」
打音打感
音量はちょうど良い、少し低音で残響最小限、クラブの打音に正直。
打ち応えはソフト感触強烈。手応えは敏感。芯感はクリア。

弾道スピン
高めの中弾道。曲がりにやや鈍感。ウッドは棒球系が得意。
アイアンは高弾道で、ショートほどスピンがしっかりかかる。

飛距離
ドライバー最長飛距離ホール235ヤード。
トップレベルに全番手が飛ぶ。飛距離特化型ボールみたいな飛距離。


「Mizuno Pro S」
打音打感
音量はちょうど良い、やや低音で残響最小限、クラブの打音に正直。
打ち応えは超ソフトで驚く。手応えは敏感。ボールが潰れるのがわかる。

弾道スピン
中弾道。少し伸びがある弾道。曲がりにやや鈍感。
アイアンは高スピンで、止めたいときに止められる。

飛距離
ドライバー最長飛距離ホール235ヤード。
トップレベルに全番手が飛ぶ。狙い通りの距離感が出せる。

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「Mizuno Pro X」「Mizuno Pro S」は、ヘッドスピード40m/sでもフルに機能を発揮してくれた。最も驚いたのは飛距離性能だ。ヘッドスピードが速い同伴者にも打ってもらったが、ヘッドスピードに関係なく飛ぶということが明確になった。

試打ラウンドで「Mizuno Pro S」は、アイアンのスピン性能がドンピシャで、止めたい所に止められる快感を何度も味わうことができた。
ただ、一つだけ残念だったのは、ショートゲームで打音が繊細すぎることだ。弾き感がある高音が好きなのだが、かなり敏感に音量と音質が変わるので、自分のイメージとは合わなかった。

「Mizuno Pro X」は、「S」ほどは止まらないが、少し球足を使えるほうがイメージが出やすい人にはオススメできるし、高めの弾道が好きな人にもオススメできる。
柔らかい手応えなのに、打音は高音硬質系なのは面白かった。

「Mizuno Pro」という名前が付いたボールは、間違いなく、ミズノ史上最高で最強のツアーボールとして完成している。
もう少し若くて、ヘッドスピードがもう少し速い頃だったら、間違いなくエースボールを交換する決断をしたと思うほどのデキの良さだ。ただし、現在の40m/sでも、十分に機能してくれるが、ツアーボールとしての本領発揮はもう少し速い人向けなのだと感じさせた。

青いボールナンバーが「Mizuno Pro X」で、黒いボールナンバーが「Mizuno Pro S」である。ミズノのイメージカラーが青なので、青いボールナンバーを採用したのだろうか。

打ち応えを含めて、「Mizuno Pro X」「Mizuno Pro S」共に、目隠しテストをしても一発でわかるほど独特のソフトな打感があり、手応えとは裏腹に飛距離が出る。ふんわり感じるが、実際は強く反発して速度を上げて飛んでいくのだ。

やわらかいボールが好きで、ツアーボールを使うことでスコアに貢献できるとイメージできる人は、好みでどちらを選んでもOKである。
「Mizuno Pro X」「Mizuno Pro S」には、個性があるが基本的には同じ性能を持ったボールに仕上がっている。僕は止めてくれるスピンに魅了されたので、「Mizuno Pro S」を選ぶと思う。

ミズノクラブのファンの人は、何が好きで、何にこだわっているのか?
その質問の答えが、『Mizuno Pro X』『Mizuno Pro S』にある。基本性能が高いのは当たり前で、余計なことかもしれない打音や打感にこだわれる余裕が、『Mizuno Pro』シリーズのボールの最も面白い特徴なのである。

篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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