オデッセイの45インチ長尺・ゼロトルクパター Ai-ONE S2S JAILBIRD BROOMSTICKをコースで試打!
野村タケオのゴルフ実験室

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフのスコアは最終的にはパットです。いくら飛ばしたって、寄せたって、パットが入らなければ意味がないわけです。僕はちょっとショートパットがここ数年入らなくなり、イップス寸前みたいな感じになっていました。そこで、ついに長尺パターを使ってみることを決意し、しかもせっかくなので今流行りのゼロトルクパターにしてみようと思いました。さっそくラウンドで使ってみたのでレポートします!
〈取材・文・写真提供 野村タケオ〉
試打レポートの前に長尺パターの打ち方を考える会になっちゃった
僕が手に入れて使ったのはオデッセイの「Ai-ONE Square 2 Square JAILBIRD BROOMSTICKパター」です。

ヘッドはJAILBIRDというシマシマのマレット型。この形状、最近かなり人気ですよね。それでシャフトがヘッドの重心位置に刺さっているゼロトルク仕様。しかもフェースにはオフセンターヒットしても、ボールスピードの低減を抑えるようにAIが設計したAi-ONE・インサートを採用という、オデッセイのテクノロジーてんこ盛りのパターとなっています。
ソールのウェイトはトウ側に5g、ヒール側に25gのものが装着されています。クラブ長は45インチ。

僕は長尺パターを使うのが初めてなので、まずはアドレスから。ルール上グリップエンドを体につけてしまうと違反になってしまうので、グリップエンドに親指を乗せるようにグリップします。
そして左ヒジを上に上げて、腕が狙っているラインと並行になるような意識で構えます。この左腕の形も脇を締めた方がいいという話も聞くのでやってみたのですが、僕は脇をあけて肘を目標方向に向ける形の方がしっくりきました。テレビなどでプロのアドレスを見てもこのタイプが多いように思います。

そして右手ですが、この形がかなり悩みました。シャフトの右側を押すように手を当ててみたり、クロウグリップのように手を添えてみたり。この右手の形によって結構ストロークの感覚が変わるんですよね。練習グリーンやラウンドをしながらいろいろなパターンを試しましたが、最終的にはペンを掴むような感じの握り方に落ち着きました。ただ、これは今後また握り方が変わる可能性はありそう。

長尺パターでよく言われるのが、短いパットはとてもラクになるけど、ロングパットの距離感が難しいということ。なので僕も心配だったのですが、実際に使ってみると、意外と距離感は合いました。右手でボールを転がすようなイメージでストロークすると、ある程度距離感は合うと思います。
そしてショートパットはやはりかなり簡単に入る気がしますね。特に今まで不安があった1メートル以内なんかは、かなり入る確率が高くなりました。

打ち方のコツは、やはり左手を動かさないようにすること。グリップエンド部分を左右に動かさないように気をつけて、そこを支点にして振り子のようにヘッドを動かすことが大事ですね。
距離感はその振り幅で調整する感じでしょうか。とにかく右手で余計なことをしないように、打ちたい分のテークバックの大きさだけ動かして、あとはヘッドの動きに任せてストロークする感じでしょうか。特にこのパターはゼロトルクのため、ヘッドは勝手に真っすぐ動いてくれるので、その動きに任せるのがいいと思います。そう考えてみると、ゼロトルクという性能は長尺パターにとても合っているんじゃないかと思います。
もうすでに2ラウンドほど使いましたが、まあまあの満足度。やはりショートパットの不安がなくなったというのも嬉しいですが、意外に2~3メートルのパットが入る確率も上がった気がします。これはおそらく、今までよりも高い視点からラインが見えるので、ラインに乗せて行きやすいからだと思います。なので、ラインが読めれば、そのラインにボールを乗せることが楽なので入る確率が上がったんじゃないかと。ヘッドのシマシマ模様もラインに合わせやすくて良かったです。

また視点が高くなるとロングパットのラインも見やすくなるので、長いパットの時も方向性が良くなりました。
不満なところは遅いグリーンや上りが強いパットかな。これが意外と打ちきれずショートすることが多い。転がりは悪くはないんだけど、イマイチ打ちきれないということがあるんですよね。これは慣れていくしかないかもしれませんね。

僕のようにショートパットに不安がある人や、手がスムーズに動かない人は、長尺パターという選択肢はあると思います。慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、慣れちゃえばかなりの武器になる人も多いんじゃないかと。特に今回僕が使ったゼロトルクのパターは長尺パターのストロークにはとても相性が良さそうだと思いました。
どうしても長尺というと、パットに不安がある人のイメージがあって、ちょっとカッコ悪いと思う人もいるかもしれませんが、パットが入るようになればそんなことは関係ありません。なかなか手に入りにくいってところが不満ですが、もし機会があったらぜひ一度打ってみてはどうでしょうか。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。

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