あなたは大丈夫? グローブのサイズが合っていないと上手くならない! という話

自分とクラブの相性が悪いとミスショットの原因になるというのは今では常識になりつつあるけれど、グローブ選びの間違いがミスショットを招くことがある。
普段アマチュアゴルファーのレッスンをしていると、初心者に限らず、ゴルフ歴が長い人でも、サイズが大きすぎるグローブを使っている人が多くいます。そんな方には、サイズが合ったグローブを買って来てもらってからレッスンを始めています。
防寒用の手袋や軍手などの作業用のグローブの感覚でゴルフ用のグローブを選ぶと、ゴルフ用としては大き過ぎるサイズになるようです。

グローブは手の保護と同時に、滑り止めの役割も持っています。大き過ぎるサイズでも手の保護の役には立ちますが、滑り止めに関しては“役立たず”というより、むしろ“弊害”があります。グローブのサイズが大き過ぎるとグリップとグローブの間で“滑る”ことがなくても、手とグローブの間で“滑り”や“ズレ”が起こるからです。

手とグローブがズレると、負の連鎖が始まります。
手の中でグリップがズレる感覚がある→無意識にグリップをギュッと握る→腕や肩に余計な力が入り“力み”が生まれる→腕や肩が“力む”とトップで肩が回りにくくなる→肩が回らない分を補おうとして“伸びあがる”動きが出る → 肩が回らずに伸びたところからスイングを開始するのでアウトサイズイン軌道で入射角も急になる。


厄介なことに、この負の連鎖は手が滑る感覚をきっかけに無意識に起こってしまうので、上手く当たらない → 飛ばない → さらに力が入る と、どんどん泥沼にはまる危険性を持っています。
ゴルフ用のグローブは“ピッタリサイズ”というか“ピチピチサイズ”でもいいくらいです。“ピッタリ”と“ピチピチ”の感覚は人それぞれなので表現が難しいのですが、
●指が余らない(少し短くてもOK)
●初めて手を入れた時は“きつい”感じでOK(伸びます)
●余分な“シワ”が入らない
といった感じです。

グローブは使用していると、徐々に伸びてきますので、破れていなくても「伸びて緩くなってきたな」と感じたら替え時です。また、値段が安い高いよりも“ピッタリサイズ”が重要なので、もし、今使っているグローブが大きいとか緩いようであれば、迷わず“ピッタリサイズ”の新しいグローブに買い替えましょう。
解説/高橋良明(たかはし・よしあき)
1983年生まれ、東京都出身。2013年プロ入会。ツアーにチャレンジする傍ら、多くのゴルフメディアでクラブの試打を行って来たベテランテスター。現在はアマチュアのレッスンを行っている。サザンヤードCC所属。

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