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ヤマハの新しい未発表UTで“左を消した”永井花奈が1打差2位【「大東建託・いい部屋ネットレディス」2日目】

2025/07/25 ゴルフサプリ編集部

これが永井を救ったヤマハの新UT。ソールには「RMX」、「DD」という文字が見える。(撮影/森伊知郎)

日本女子ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」2日目(25日=福岡、ザ・クイーンズヒルGC)は永井花奈が69で回って2位に浮上した。首位と1打差の7位タイからスタートしたこの日はいきなり3連続ボギーでカットラインまで落ちるも、すぐに3連続バーディーで取り戻せたのは、ヤマハの未発表UTで左へのミスを“消した”ことが大きかった。

スタートからいきなり3連続ボギーも“トリプルバウンスバック”

首位と1打差と絶好の位置から2日目をスタートした永井は、午前6時40分とまだ涼しい時間にティーオフして快調にスコアを伸ばしたい、はずが1番から3連続ボギーでカットラインの2アンダーまで落としてしまいます。

それでも4番からは3連続バーディという、トリプルバウンスバック(?)で一気に取り戻すと7バーディ、4ボギーの69と伸ばして首位と1打差で決勝ラウンドに進出しました。

UTを新しくして、クラブ全体のバランスが良くなった

今シーズンはQT1位の資格で参戦も序盤はトップ10がなく、先月のリランキングでは18位に降下してしまいました。

予選落ちも3回。その流れを断ち切ったきっかけが、1か月ほど前に3本のユーティリティ(UT)をヤマハの未発表モデルに替えたこと。
これによって「クラブ全体のバランスが良くなりました」と永井は言います。

さらに、ソールに「RMX DD」との刻印がある新UTの良さは「左へのミスを消せること」なのだそうです。

永井の持ち球はフェード。
平均飛距離(前週まで)は233.74ヤードで71位ということもあって、パー4の2打目ではかなりの頻度でUTを使います。

ここで打ちたいのは、しっかり捕まったフェード。
ターゲットに対して左に打ち出していき、勢いを失わないまま右に曲がっていくボールです。

それが左にミスが出るクラブだと、強いボールがそのまま戻ってこないことになり、OBなど“ケガ”の大きいミスにつながります。

1打に生活がかかるプロゴルファーは、その不安要素があるクラブは使えません。

永井が即投入した新UT。おそらく新しい「RMX」だと思われる。これは気になる!

「しっかり左に打ち出せる」

それが新UTでは「ボールは絶対に右に戻ってきてくれるから、しっかり左に打ち出すことができます」と不安や迷いがなく振り切れるようになりました。

プロといえどもミスショットをすることもありますが「その場合は確実に右」という確信を持てるようになったので、左へのミスという警戒を“消す”ことができました。


朝イチからの3連続ボギーでも、UTでの右へのミスが原因ということがありましたが、この可能性は織り込み済み、と割り切っていました。

さらにこの日は240ヤードに設定されて難易度が最も低かった(平均スコア3.3277)5番のパー4。
次の6番パー5も難易度が2番目に低い(平均4.6807)など、ある程度バーディーを計算できるホールがまだ残っていたために、優勝争いがわずか3ホールで予選カットのボーダーライン上になってしまった…というような心理的ダメージはなかったそうです。

「逆球」が出ない安心感

プロにとってフェードが持ち球なら左。ドローが持ち球なら右に出たまま戻ってこない、いわゆる「逆球」はやりたくないミスです。
ホールによっては、戻ってくることを前提にOBやハザード方向に打ち出していくケースもありますから、逆球が出てしまった時のダメージは心理的にもスコア的にも大きくなります。

この心配がなくなった永井は「風もそこまで怖くないですし、ピンを(グリーンの端に)振られても、しっかり打っていけるようになりました」と言います。
先週の「明治安田」ではパーオン率が今シーズン平均(68.6869%)を上回る77.7778%で初のトップ10入り(6位)。
今週はさらに上回って80.5556%となっているのは効果の表れといえるでしょう。

ミスが出ないのに越したことはありませんが、ゼロにすることはまず不可能です。
それならせめて、自分がしたくない方向へのミスを“消す”ことができれば、プレー時の不安はかなり減らすことができます。

アマチュアも新しいクラブを買う時。リシャフトをする際などは、永井の手法に倣えばスコアアップにつながるかもしれませんね。
(取材・文/森伊知郎)

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