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オーバースイングが飛距離をロスする原因!? 直すドリルは腰の高さから右手首を甲側に折ってバックスイング

オーバースイングが飛距離をロスする原因!? 直すドリルは腰の高さから右手首を甲側に折ってバックスイング

ドライバーが飛ばないゴルファーのクセを小池正次が一発解消！ VOL.7

2025/08/05　ゴルフサプリ編集部

飛距離優先型のレッスンで人気の小池正次があなたの悪癖を一刀両断し、「飛ばし屋に変身」のお手伝いをしてくれるシリーズ。第7回はトップでシャフトクロスしてオーバースイングになってしまうクセの簡単解決法をレクチャーする。「コックの使い方を間違えるとシャフトクロスになりやすいんです」と小池。詳しく説明してもらおう。

構成／三代崇　写真／相田克己　協力／丸山ゴルフセンター

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手首を左手の親指側に折る意識では、トップで左手首が甲側に折れやすい

シャフトクロスとはトップでクラブヘッドが目標よりも右を指し、シャフトはターゲットラインと交錯してしまうことをいいます。この場合、大抵は右ヒジが高く浮き上がり、クラブヘッドが垂れ下がってオーバースイングとなります。

こんな具合にシャフトクロスになるゴルファーの方がとても多いのですが、どうしてそうなるかというと左手首が甲側に折れてしまうからです。

トップで左手首が甲側に折れてシャフトクロスになるとフェース面が正面のほうを指します。これはフェースが開いた状態ですから、そのままダウンスイングに移れば当然インパクトでもフェースが開いてしまい、カット打ちになります。ボールが右に飛んでしまう、全然飛ばないという結果となるわけです。

左手首が甲側に折れてしまう原因は、コックの使い方を間違えている点にあります。コックとは皆さんもよくご存じのように手首を屈曲させる動きですが、実は多くのゴルファーがコックを勘違いしているのです。

コックって手首を親指側に折るんでしょ？　縦コックが正しいんでしょ？　そう考えているとしたら、間違いなくシャフトクロスになっているか、今はそうでなくてもいずれはそれがクセになってしまうシャフトクロス予備軍です。

手首を右手の甲側に折るイメージを持てば、レイドオフ型の安定したトップが作りやすい

腕は基本的には縦振りの動きですが、アドレスの体勢からクラブを真上に上げるわけではありません。テークバックではクラブヘッドを真っすぐ引き、カラダの回転と連動して右肩の上へと両手を上げていきます。

そこで左手の親指のほうに手首を折ろうとすると縦の動きが強くなりすぎて、右ヒジが浮く、左手首が甲側に折れる、フェースが開くという悪循環が生じます。

左手首を親指側に折る縦コックでは縦の動きが強くなりするため、左手首が甲側に折れやすい。

トップでの手首の正しい動きは、手首を右手の甲側に折る動き、ヒンジングです。左手首は意識せず、右手首の方に目を向けてテークバックの段階から右手首を甲側に曲げるイメージを持ちましょう。つまり、「ヒンジング」、わかりやすく「横コック」とでも呼ぶ動きが、これが正解なのです。

左手首を手のヒラ側に折る掌屈とかは意識しなくていいです。右手首を甲側に少し折る程度でOKです。

右手首を甲側に折る「横コック＝ヒンジング」のイメージがオーバースイング、シャフトクロスを防ぐ。

試しにアドレスの体勢からクラブヘッドを腰くらいの高さまで上げて、その位置から右手首を甲側に曲げて、そのままトップまで上げてください。

するとトップで右ヒジが真下を指し、左手の甲が真っすぐとなり、クラブヘッドは目標方向か、それよりも少し左側を指すことがわかるでしょう。手首の動きを変えるだけでシャフトクロスが一発で直るのです。

右ヒジが地面を指し、左手甲は真っすぐ。このようなレイドオフ型のトップを作るのが理想的。

トップでの右の二の腕は地面と平行、右ヒジと右手首の角度は90度を目安と考えてください。このようにフェース面が斜め上を指すレイドオフ型のトップが作られれば、ダウンスイングでクラブがインサイドから適正角度で振り下ろしやすくなります。

オンプレーンに振れてボールを正確にとらえやすいですから、もちろん飛距離も大幅にアップします。

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA（日本プロドラコン協会）ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ！』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター（千葉県船橋市）にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ！』をオープン。