1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. 飛距離
  4. ドライバーは250Y飛ぶけどウェッジだとロフト通りに飛距離が出ない! ボール位置、左カカトに合わせてない?

ドライバーは250Y飛ぶけどウェッジだとロフト通りに飛距離が出ない! ボール位置、左カカトに合わせてない?

『小池正次が回答! ドライバーの飛距離の悩み Q&A 』VOL.14

2025/06/17 ゴルフサプリ編集部

小池正次

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がアマチュアの悩みに回答するQ&Aシリーズ。第14回は「ドライバーは飛ぶのにウェッジが飛ばないのはどうしてなの?」というクエスチョン。飛距離の出る人はドライバーで打ってもウェッジで打っても飛びそうだけど、そうとも限らないようで……。

構成/三代 崇 写真/渡辺義孝 協力/丸山ゴルフセンター

A「ウェッジで打つときはフェースを立ててハンドファーストにインパクト!」

ドライバーと同じようなアドレスとスイングをしてはキャリーが伸びない

ドライバーなら飛距離は結構出せる。でもウェッジがドライバーに反して飛ばない。ウェッジは飛ばすクラブではないのは百も承知だけど、ドライバーは飛ぶのにウェッジで打つとロフト角なりのキャリーが出ないというのは何か変だな~と思いますよね。

ドライバーで250ヤード飛ばせる人であればロフト角58度のサンドウェッジのフルショットで80~90ヤード、52度なら95~105ヤードは飛ばせるはずです。ウェッジが飛ばないとしたら、アドレスやスイングに問題アリと考えて間違いないでしょう。もしかしてドライバーのようなアドレスをしていませんか?

案外ロングヒッターのタイプに多く見受けますが、ウェッジで打つときもドライバーと同じようにボールを左カカト内側の延長線上の近くにセットし、広めのスタンスで構えるとボールをアッパーブローにとらえることになります。ウェッジはドライバーよりもクラブヘッドが重たいのでダウンスイングで早く落ちやすく、クラブを上に向かって振り抜くようなスイングになりやすいのです。

そうするとアドレス時よりもフェース面が少し寝た状態でインパクトを迎えるため、ボールが高く上がりすぎてしまいます。

ウェッジのショットもドライバーと同じような姿勢で構えるのはNG。
ウェッジのショットもドライバーと同じような姿勢で構えるのはNG。
ボールを左に置きすぎるとアッパー軌道となり、ボールが高く上がりすぎてキャリーが出ない。
ボールを左に置きすぎるとアッパー軌道となり、ボールが高く上がりすぎてキャリーが出ない。

もともとロフト角が多いクラブですから、高い弾道をイメージして打つと打ち出し角が高くなる一方です。キャリーがあまり出ないからといってフィニッシュへと思い切り振り回すほどインパクトでロフト角が増えるし、スピン量も多くなる。振っている割には飛ばないのはそれが一番の理由です。

インパクトでフェースが寝てしまうのがキャリー低下の原因だ。
インパクトでフェースが寝てしまうのがキャリー低下の原因だ。

目線の高さを水平近くにキープし、前に飛ばす力を意識してスイングしよう

ドライバーに反してウェッジが飛ばないという人は、まずアドレスを直しましょう。スタンスを肩幅よりも狭くし、ボールの位置はスタンスの中央付近。それよりも少し右足側でもいいくらいです。

そして弾道の高さのイメージも変えましょう。ボールが上がりやすいクラブを持つと、高弾道を思い描こうとしがちですが、やや低い角度で飛んでいく中弾道をイメージしてください。ボールを上に向けるのではなくて、前に飛ばす力を意識するのです。

ウェッジのショットではスタンスの幅を狭くし、ボールをスタンスの中央付近にセット。
ウェッジのショットではスタンスの幅を狭くし、ボールをスタンスの中央付近にセット。
実際はロフト角なりに高く上がるが、中弾道の球をイメージして打つのがコツ。
実際はロフト角なりに高く上がるが、中弾道の球をイメージして打つのがコツ。

スイングはドライバーよりもコンパクトでOKです。スタンスを狭くすればバックスイングでカラダをしっかり捻転してもトップのポジションが自然に小さめになりますし、フィニッシュの振り抜き感もコンパクトになります。要はドライバーのような飛ばすスイングをする必要なんてないのです。

スタンス幅を狭くすればスイングも自然にコンパクトになる。思いきり振り抜く意識は持たないこと。
スタンス幅を狭くすればスイングも自然にコンパクトになる。思いきり振り抜く意識は持たないこと。

ボールを前に飛ばす意識を持つことで、インパクトでハンドファーストにとらえやすい。フェースを寝かせずに、ロフト角を少し減らす感覚でボールをヒットでき、キャリーが十分に出るようになる。ドライバーのように思い切り振り回さなくても、アドレスの姿勢と目線の高さ、それに弾道のイメージを修正するだけでウェッジのキャリーが10~15ヤードは伸びるはずです。

フェースを少し立てるイメージでインパクトすればキャリーが十分に出る。
フェースを少し立てるイメージでインパクトすればキャリーが十分に出る。
小池正次

小池正次
こいけ・しょうじ

1966年12月28日生まれ、北海道出身。JPDA(日本プロドラコン協会)ツアープロ。ドラコン公式記録は370ヤード。2020年からYouTube『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』を配信開始し、現在フォロワーは22万人を超える。関東と北海道を拠点に多くのアマチュアをレッスンしている。親切で分かりやすい指導法で人気。2024年5月、丸山ゴルフセンター(千葉県船橋市)にゴルフスタジオ『ゴルフ飛ばしてなんぼ!』をオープン。

テンフィンガーグリップは飛ばしに向いてる!? 右手のパワーを活かせて当たり負けしなくなるぞ!【ゴルフ飛ばしてなんぼ!】

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第25回は飛ばしのテン...

あわせて読みたい

飛ばせるグリッププレッシャーは落とさない程度に軽く握る。『スマホを持つときの力加減』がいい【飛ばしてなんぼ!】

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第20回は飛ばしの力感...

あわせて読みたい

ドライバーの飛ばしに『右足の蹴り』はいらない! 左カカトを踏み込めば右足は自然と蹴る形になる【飛ばしてなんぼ!】

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。第19回はゴルフレッス...

あわせて読みたい