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ウェッジのソールグラインド、どれを選ぶのが正解? 最も無難な選択はやっぱりアレだった!

鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第77回

2025/07/31 ゴルフサプリ編集部

ウェッジ

フラット型、三日月型(C型)、ワイドソール、ハイバウンス・ローバウンス、今どきのウェッジはソールのバリエーションがたくさんある。それらのグラインド違いを見たり打ったり語ったりするのも楽しいけど、自分に合うソールがどれだか分からない……。ソールの多様化時代にどう対処すればいいか、カリスマフィッターの鹿又さんはこうアドバイスする。

バリエーションが豊富だからこそ、迷子になりがち

最も多くのソールグラインドを持っているブランドとして、タイトリストの「ボーケイ」が有名ですね。そのように、各メーカーでは多様な人に合うように異なるソールグラインドを用意しているのですが、それゆえに「自分に合うソールがどれなのかが分からない」という声をよく聞きます。

実際に、バウンスが大きすぎて跳ねてトップするとか、プロが使うようなテクニカルなグラインドだと球が安定しないとか、いろいろなケースがありますが、これらは全てクラブのパス(軌道)やアタックアングル(入射角)、フェースの向きなどがどうなっているのか? それに対して何が起こっているのか? ということなので、ソールのグラインドで全て解決するかと言われたら、そうではありません。それが大前提にあります。

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練習場は「下が硬くて滑りやすい」という環境にある

練習場で試打をして合うクラブを探すときには「人工マットで滑る」ことに加えて「下が硬い」という状況があります。多くの練習場が、コンクリートの上にゴムを置いて人工マットを敷くといった設えなので、基本的には下が硬くて滑りやすい条件でテストしている、ということを念頭に置きましょう。

「硬くて滑りやすい」ということは、入射角がある程度はズレても、硬いところより下にはヘッドが行かないので、インパクト前後のエリアは“同じ角度”でヘッドが動きやすい。正直なところ、ローバウンスだろうとハイバウンスだろうと、ソール幅が広かったり狭かったりしても、そのグラインドなりの球が安定して打ちやすい条件にあります。

下がやわらかい状況で結果が出やすいソールは?

ところがコースでは、芝やライの状況によっても違いますが、練習場よりは下がやわらかいところのほうが圧倒的に多いです。そこを踏まえて、ソールのグラインドを選ばなければいけません。下がやわらかいところで効果的なモノは何かといえば、ワイドソールだったりハイバウンスになります。下がやわらかくても潜りにくいですからね。

その次に、入射角がどうなのか。ヘッドが上から入っているか、レベルに入っているかによって、合うソールも変わってきます。基本的には、上から入る人はハイバウンスが合うし、レベルに入る人はローバウンスが合うでしょう。
もっと言えば、ハンドダウンに構えるか、ハンドアップに構えるかによって、ヒール側のバウンスが有る・無しのどちらがいいか? といったことも変わってくるし。ホントに人によって違うんです。
そういった要素を汲み取ってソールのグラインドを決めなきゃいけないのですが、それを自分で判断するにしても、スイングを見る目にかなり通じていなければ正しく選びにくいと言わざるを得ません。

現状が分からなければ“スタンダード”からスタートする

それらの要素を細かく、自分のプレースタイルやスイングに合わせるにはどうすればいいか。今はフィッティングにチカラを入れているメーカーがあるので、フィッティングをしっかりと受けて、客観的に現状がどうなっているかを認識することが、一番、間違いがないでしょう。

「そこまでしなくてもいいから、合うモノを見つけたい」という人は、もう“スタンダード”の位置づけにあるソールグラインドを選ぶのが良いと思います。各メーカーで、そのウェッジの王道であり、最も汎用性が高いソールが“スタンダード”になっていることが多いし、それに対してグラインドの変化をつけているので。
自分がどうなっているかが分からないし、ヘッドの入り方もバラバラということであれば“スタンダード”にしておくと、どっちに振れても大きなズレはありません。まずは“スタンダード”を使った上で「もう少しこうしたい」といったリクエストが出てきたときに、それと同じシリーズのグラインド違いを試していったほうが分かりやすいと思います。

鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。

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