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買い替え前に読んでおきたい! ゴルフクラブ選びのメリット・デメリット

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/10/26 ゴルフサプリ編集部

3.ウェッジ

ウェッジのロフトセッティングはアイアンのところで述べましたので、ここではグラインド(ソール形状)のお話にさせていただきます。

いろんなショットを打たなければならないウェッジの場合、何か特定のショットが打てなくて、グラインド(ソール形状)を変えていく方が多いでしょう。特にバンカーが苦手なので、バウンスの大きなものに変えていくということは結構ありますね!

もちろん、これはデメリットが少ないケースですが、このグラインドを変えることで打てるショットが増える場合と、減ってしまう場合があるので、気をつけましょう。

先ほどのパターンで、アイアンのロフト角を変えて行ったり、上の番手(UTなど)が増えていったことによってウェッジを減らしたりする場合で、よくあるのが、例えば、56度が一番下のロフトになったから、開いたりしやすいローバウンス系に変更することによって、今まではうまく打てていたバンカーが出なくなってしまった、ということが起こったりします。

グラインド(ソール形状)はその人の使い勝手で使いやすいものを選ぶものですから、その慣れてきたソール形状を変えていくというのは、かなりリスクだと考えて欲しいです。
バウンスの当たり方や、開いた時のソールの抜け感など、慣れたグラインド(ソール形状)だからこそできたことが、違う形状になったとたんにできなくなりやすいです。

ウェッジの場合、ロフトとソール形状が最も重要というのはそういう意味で、他のクラブを替えたことによって、それを変えなくてはいけない状況にならないことをオススメいたします。

4.パター

パターの場合、結構コロコロ変える人が多いですよね! 1本なので、変えることによる敷居が低いクラブの一つでしょう。

そして、新車効果というか、結果がすぐに出るのもパターと言えます。
ですが、ここでもメリット・デメリットが大きいクラブですので、気をつけて欲しいですが、そのメリット・デメリットをうまく行かせれば、パターは長く調子を継続できるクラブでもあります。

以前書かせていただいたように、パターは3種類くらいの形状を持っていることをオススメしています。じつは、この使い回しが一番効果的だと考えています。

例えば、次の3種類などはオススメです。
●L字
●センターシャフト(ストレートシャフト)
●ピン型もしくはダブルベンドシャフトパター

この理由は、オフセット量だったり、ストロークの傾向だったりします。

例えば、L字はどちらかというとストロークの開閉がしやすく、特徴としてはロングパットの距離感が出しやすいでしょう。しかしながら、距離の短いパットで一度調子を崩すと左右にばらけやすかったりします。

続いて、Lセンターシャフト(ストレートシャフト)は、打点を安定させやすかったり、オフセットがないモデルが多いので、振り遅れ感が減ったりするLことがメリットですが、打点が安定しないような調子になってしまうと今度は逆にぶれが大きくなりやすく、L字の時と同様に、左右のバラつきが増えて行ってしまいます。

その次のピン型は、まずはオフセットが大きいものが多いですから、コントロールできる人にとってはつかまりが良いパターとなり、逆に振り遅れ気味の人にとってはつかまりが悪いパターとなります。メリット・デメリットというよりは、合う合わないが大きいパターともいえるかもしれませんね。

あとは、例えば、ダブルベンドシャフトのパター(フェースバランス)などは、オフセットの具合にもよりますが、ストレートtoストレートに打ちやすく感じる方も多いでしょうが、一方でそれをやりすぎるとつかまらなくなってくる現象も出ると思います。
(フォローがアウトサイドに膨らみやすくなりプッシュになる)

これらを理解した上で、ご自身の調子に合わせて、ローテーションするのが良いでしょう。
例えば、最近ピン型を使っていてプッシュが多く、それを嫌がって引っ掛けが多いな~と感じてきたら、打点を安定させて、かつ振り遅れが出にくいオフセットの少ないセンターシャフト(ストレートシャフト)にしていき、そのストレートシャフトだと今一つタイミングが合わなくて、打ち出しが左右にぶれだすようになってきたら、L字にしていき出球を自身でコントロールしていく、そのL字だと、今度はアークがきつくなりすぎて、出来ていた出球のコントロールがしにくくなってきたら、ピン型、もしくはダブルベンドシャフトシャフト(フェースバランスパター)でアークが小さくなるようなストレートtoストレートのストロークを目指してみる。
というようルーティンにしていくと、結果の良し悪しがそろいやすくなります。

5.FW・UT

FWやUTは特定の打ちたい距離や球筋で決めていくものですから、新しく入れて行ったとしても、比較的デメリットが少ないクラブだと考えています。ですが、ドライバーやアイアンなどのクラブのスペックが変わった際に、これらのクラブが急に打てなくなったりします。つまりは、そのつながりが悪くなるということになりますね。

FWやUTを変えたことによって他のクラブとのつながりが悪くなることももちろんありますので、それがデメリットと言いうことになります。
なので、特定の距離や球筋が打ちやすいからという理由で、単純にロフト角のみの選択で選ぶと他のクラブとのつながりが悪くなることがあるので注意しましょう。しっかりと他のクラブとの流れを重視して、変えていくのが良いです。

願わくは、ロフトを変えることになったとしても、調子のよかった時のシャフトは変えない方が良いでしょう。


ということで、クラブを替えていくことによって得られる効果を期待することは良いのですが、クラブを替えることによるデメリットも同時に認識している必要があるとご理解いただけますと嬉しいです。

なかなか自分では見つけにくい場合は、やはり、そういったことをきちんと理解しているフィッターを探して、相談していただくのが良いでしょう。

ご参考になれば幸いです。

ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。

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