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「腰が痛いけどゴルフはしたい」という人に手打ちのスイングはあり? それともなし?

勝又優美は見た!「そのスイング改造、いる、いらない?」Case.49

2026/02/06 ゴルフサプリ編集部

これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイングの落とし穴”。今回のテーマは腰痛対策。歳を重ねて体にガタがきているおじさんに多い腰痛。ゴルフができないほどではないけれど腰が気になる。そんな人は手打ちでもいいのか? というお話。勝又プロ、これって、アリ? ナシ?

腰痛の人には腕を振ってローテーションする手打ちがおすすめ

腰痛を抱えている年配のゴルファーはかなり多く、時々今回のような相談が寄せられます。腰は痛いけどちょっと無理してでもゴルフはやりたい、そんな気持ちはよくわかります。もちろん無理をして悪化させるのは論外ですが、できる範囲でゴルフを楽しんでいただきたいと思います。

さて、その前提で腰への負担を減らすために手打ちにしてもいいのか? ということですが、アリだと思います。アマチュアの方の多くは腰を使わないと、まともにボールを打てないと思っているかもしれませんが、例えば下半身に障害のある方の中には車椅子ゴルフを楽しんでいる方がいます。みなさん腰は回せませんがうまくボールを打ってラウンドしています。どう打っているかといえば手を使っている。そう、手打ちなんです。

腰をしっかり回さないとスイングできないと思っている人ほど痛々しいスイングになる。意図して腰を使わなくてもスイングはできる。
腰をしっかり回さないとスイングできないと思っている人ほど痛々しいスイングになる。意図して腰を使わなくてもスイングはできる。

ただ、手打ちという言葉がネガティブなイメージで使われることが多いように、一口に手打ちと言っても、いい手打ちと悪い手打ちがあります。悪い手打ちになると手先を使うのでスイング中に手首が折れます。フリップと言われる、インパクト前にクラブを振る方向に手首がペコッと折れてしまう動きはその典型です。悪い手打ちはおおむねスイング中に手首が甲側に折れるのです。

悪い手打ちは手首を使った手打ち。親指方向に折れるのはいいが、手の甲や手のひら側に折れる使い方はよくない。
悪い手打ちは手首を使った手打ち。親指方向に折れるのはいいが、手の甲や手のひら側に折れる使い方はよくない。

これに対して正しい手打ちでは腕が振れています。手打ちと言うより腕打ちと言った方が適正かもしれないくらい、肩から先の腕を大きく振っています。それに伴い、両腕のヒジから先がローテーションすることでフェースターンがなされます。また、腰を使わないぶん余計な動きが入るリスクが減りますからインパクトが安定してミート率が上がります。

いい手打ちは腕を振る手打ち。例えば左肩を支点に腕を振ってスイングすれば、それだけでもそこそこボールを飛ばせる。
いい手打ちは腕を振る手打ち。例えば左肩を支点に腕を振ってスイングすれば、それだけでもそこそこボールを飛ばせる。

さらに、腕を振ることにより、手首を使って打つよりスイングアークが大きくなります。左肩からクラブヘッドまでが半径の円と、手からクラブヘッドまでが半径の円では、前者の方が大きい、そのぶん遠心力が大きくなって飛びます。もちろんこれは腰が痛くない人にも言えること。スイングとは本来腕を使って行う運動なのです。それを考えれば腕を振って打つのはアリ。腰に負担がかからない程度に腕を振ってゴルフを楽しんでください。

勝又優美

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。

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