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ドライバースライスの原因と直し方・対策方法|ゴルフスイング上達

解説/小川泰弘プロ

2021/07/22 ゴルフサプリ 編集部

ドライバー,スライス

ボールが右に曲がってばかり。コスリ球となって飛距離が全然出ない。7〜8割近くのアマチュアゴルファーはこうしたスライスに悩まされているというが、スライスの症状は人それぞれだ。でも、ご安心あれ。どんなスライスでも簡単に修正できるという直し方のコツを小川泰弘プロが教えてくれた。

この記事で分かること

ドライバースライスの主な種類と各原因

一口にスライスといっても、ゴルファーによっては出球の方向や曲がり幅がそれぞれ違います。100人のスライサーがいれば100通りのスライスがあるといっても過言ではないくらいですが、大きく分けるとすれば次の2つとなります。

主なスライスの種類

  • ヒッカケ系スライス
  • プッシュ系スライス

ヒッカケ系スライスの原因

ヒッカケ系スライスはボールが目標よりも左に飛び出して、途中から右に曲がる球筋です。

バックスイングでクラブがインサイドに低く上がりすぎて、トップでクラブヘッドがループを描き、ダウンスイングではアウトサイドから下りてしまうのが原因です。

トップからダウンスイングへの切り返しで右肩が突っ込んでしまうケースが多く、ダウンスイングでコックが早くほどけたり、フォロースルーで左ヒジが引けたりするのがヒッカケ系スライスのパターンです。

スイング軌道はアウトサイドインのカット軌道となるため、コスリ球となって飛距離を著しく低下させてしまうのです。

ヒッカケ系スライスの原因
ヒッカケ系スライスの原因はインサイドに低く引きすぎて、ダウンスイングではアウトサイドから下りるのが原因
ヒッカケ系スライスの原因
アウトサイドインの軌道でフェースが開いて当たり、目標よりも左に飛び出して途中から右に曲がる

プッシュ系スライスの原因

プッシュ系スライスは目標よりもやや右に飛び出し、さらに右に曲がってしまう球筋です。

ヒッカケ系スライスの場合はフェアウェイをキープできることはあっても、プッシュ系スライスはフェアウェイキープの確率はほぼゼロです。フェアウェイの右サイドがOBのホールなどではとても危険です。

プッシュ系スライスの原因はインサイドアウトの軌道にあります。バックスイングの軌道はよくても、「球を上げたい」という心理が働くとダウンスイングで左半身が伸びてしまいます。すると腰が前に出て両手がどんどん先行し、クラブがインサイドから低い角度で下りてきます。

これを「クラブが寝てしまう」といいますが、インパクトで手元が浮いてクラブヘッドが遅れて下りるために、フェースが大きく開いて当たるのです。

プッシュ系スライスの原因
プッシュ系スライス
プッシュ系スライスの原因
インサイドアウトの軌道でフェースが開いて当たり、右に飛び出してさらに右に曲がってしまう

ドライバースライスの直し方【フェースターン練習】

自分のスライスがどちらに当てはまるかを分析し、原因を知っておくことも大事ですが、球筋の矯正として目指すのは一つで十分です。

クラブヘッドの軌道と球筋は違っていても、インパクトエリアで両手が返らず、フェースターンができていないのはすべてのスライサーに共通です。

フェースターンの練習で球をつかまえる感覚をつかみましょう。

プッシュ系スライスの場合、ショットの結果だけでいえば最悪の球筋ですが、出球の方向には大きな間違いはありません。フェースターンのコツさえ覚えれば、目標よりもやや右に打ち出して、緩やかに左に曲がるドローが打てるようになります。

逆にヒッカケ系スライスは球筋としての危険性が低くても、軌道の全面的な修正とフェースターンの両方に取り組む必要があります。フェースターンが身についても、軌道や出球の方向を直さない限り、目標の左側に飛んでしまうヒッカケが多発することになるからです。

両方のスライスを修正する方法を説明しましょう。ポイントは以下の3つです。

ポイント

  • 通常のアドレスから両足を右斜め45度の方向に向けて、極端なクローズスタンスで構える
  • 肩の向きはスクエア。腰の肩と同じようにできるだけスクエアにセットするのがコツ
  • 左腰の回転が制限されて両手がスムーズに返り、フェースターンも自然にできるようになる

まず通常のアドレスをつくり、右足を大きく後ろに引いて、両足のラインを右斜め45度の方向に向けて極端なクローズスタンスにします。実際は腰もやや右を向きますが、肩のラインと同様に腰もなるべくスクエアにセットする気持ちで構えるのがポイントです。

この構えからフックを打ちましょう。目標よりもやや右に打ち出し、しっかりとつかまる球を打つ練習をするのです。肩のラインよりも両ツマ先を右に向けた極端なクローズスタンスによって、ダウンスイングからインパクト、フォロースルーにかけて左腰の回転が制限されて両手がスムーズに返り、フェースターンも自然にできるようになります

ヒッカケ系スライスに悩む人はダウンスイングで右肩が前に出たり、コックが早くほどけたり、フォロースルーで左ヒジが引けたりする悪癖が解消されます。プッシュ系スライスに困っていた人はダウンスイングで左半身が伸びたり、インパクトで両手が浮いてクラブヘッドが遅れて下りたりする間違った動きを完全修正できます。

さっそく練習場で取り組んでみてください。効果のほどがすぐに実感できることでしょう。

ドライバースライスの直し方
通常のアドレスから両足を右斜め45度の方向に向けて、極端なクローズスタンスで構えよう
ドライバースライスの直し方
肩の向きはスクエア。腰の肩と同じようにできるだけスクエアにセットするのがコツ
ドライバースライスの直し方
左腰の回転が制限されるため、インパクトで両腕がスムーズにターンする。どちらのスライスもこの練習法で解決できる

ドライバースライスを直すための正しいフェースターン

ポイント

肩のツケ根から両腕を返すのが正しいフェースターン

両手を返してフェースターンする。言葉では理解できても、動きを間違えてしまうと逆効果です。インパクトエリアで両手を返す動きを、ハンドルを左に切る動きによくたとえられますが、注意したいのは左手のポジションです。

車を真っすぐ走行させているときは、両手をほぼ水平にしてハンドルを持ちます。そして車を左折させるときはハンドルを左に切りますが、この動作はゴルフのスイングには当てはまりません。

何故ならハンドルを左に切るように左手を右手よりも下にすると、ヒジから先をコネ回してしまうことになるからです。これが癖になるとインパクトで両手が急激に返り、フェースがかぶりすぎてヒッカケやチーピンが生じやすいのです。

ハンドルを左に切る動作にたとえるなら、左手の高さをできるだけ変えないで、右手を左手よりも高いポジションに持ってくる感覚ですから、あまり現実的とはいえないでしょう。

フェースターンを覚えるドリルとしては、スプリットハンドで素振りするのがオススメです。両手を10〜20センチほど離してクラブを持ち、インパクトエリアで肩のツケ根から両腕の全体を回旋させてスイングしましょう。

車のハンドルを左に切るように、手先だけを返すのはNGです。ダウンスイングからインパクトにかけて左手をなるべく下げないで、フォロースルーで右腕が左腕よりも高くなるように両腕を入れ替えるイメージでスイングするのがコツです。

ドライバースライスを直すフェースターン
車のハンドルを左に切るように左手を下げて腕を回すのはNG
ドライバースライスを直すフェースターン
ハンドル動作でイメージするなら、左手の位置をなるべく変えずに右手を高くするのが正解だ
ドライバースライスを直すフェースターン
両手を離してクラブを持ち、素振りを繰り返そう。実際にボールを打ってもOKだ
ドライバースライスを直すフェースターン
インパクトからフォロースルーにかけて肩のツケネから両腕の全体を回旋するのが大切なポイント
ドライバースライスを直すフェースターン
フォロースルーで左ヒジが引けてしまう悪癖の解消に効果的
ドライバースライスを直すフェースターン
ヒジから先だけをコネ回してはいけない。これが癖になるとヒッカケやチーピンが生じやすくなる

【Q&A】ドライバーのスライスについて多い質問

《ゴルフサプリ 編集部スタッフが回答》

以下では、アマチュアゴルファーから多いドライバーの飛距離アップに関する疑問を【ゴルフサプリ 編集部スタッフ】がお答えします。

Q&A

  • クラブのウェイト調整でスライスは直せる?
  • スライスしにくいグリップの握り方って?
  • シャローイングはスライス矯正にも有効?

Q. クラブのウェイト調整でスライスは直せる?

最近は、ウェイト調整機能のついたドライバーが数多く発売されています。ヘッドに装着されたウェイトをヒール寄りに配置するとヘッドターンがしやすくなり、トゥ側に配置するとヘッドターンが抑えられます。つまり、スライス傾向のある人はウェイトをヒール寄りにするのがおすすめです。球のつかまりがよくなり、スライスが軽減されます。逆に球をつかまえすぎてしまっているという人は、ウェイトをトゥ側に配置するとつかまりを抑えることができます。

Q. スライスしにくいグリップの握り方って?

ゴルフクラブのヘッドはターゲットに対してスクエアな状態で、左手をグリップの上から被せるように握り、左手の甲が打球方向ではなく上を向いた状態にする握り方を「フックグリップ」(またはストロンググリップ)といいます。この握り方をすることで、インパクトで手首が返りやすくなり、インパクトでフェースがスクエアに返ってきやすくなり、スライスを抑えることができます。

Q. シャローイングはスライス矯正にも有効?

「シャローイング」という言葉を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

トップからの切り返しでシャフトを寝かせる(背面に倒す)ことをシャローイングと呼びます。ダウンスイングでヘッドを寝かせるとゴルフクラブのフェースは開いた状態になります。そして、体の回転によって開いたフェースを閉じることによってインパクトをします。

インサイドからアタックしやすくなるので、スライスしにくくなるとは言えますが、矯正できるとは言えません。また、身に付けるのが難しい動きでもあるため、スライスで悩むゴルファーにおすすめできるものでもありません。また、シャローイングという言葉は、ボールに対してヘッドをシャロー(またはスティープ)に、鈍角に入れることをシャローイングと呼ぶ場合もあります。


小川泰弘

解説:小川泰弘プロ

おがわ・やすひろ。
1972年9月5日生まれ、東京都出身。1999年プロ入り。
昭和の森ゴルフアカデミーで幅広い年代層をレッスン。実戦的でわかりやすい指導法に定評があり、これまでにレッスンしたゴルファーは2500人を超える。

取材・写真/三代 崇 協力/昭和の森ゴルフコース


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