2020最新ゴルフギア情報USA直送便|PGAツアー編(シャフト情報)
注目の最新モデル&日本未発表モデルをPGAツアーで突撃取材!!
今春、大注目の最新ギアを複数のPGAツアー会場でアメリカ在住カメラマンのJJタナベが突撃取材。
PGAツアープロたちのインプレッションとともにレポートします!
さらに、世界最大規模のゴルフフェア「PGAショー」の活況をゴルフコーチ・吉田洋一郎がお伝えします! Don’t miss it !!
●PGAツアーで突撃取材!! 最新ギア情報USA直送便2020
・JJタナベが突撃取材 PGAツアー編(最新クラブ情報)
・JJタナベが突撃取材 PGAツアー編(最新シャフト情報)
・吉田洋一郎が突撃レポート PGAショー編
JJタナベ
ニューヨークを拠点として米ツアーを中心に活動するベテラン・カメラマン。写真を撮るだけでなく、各種取材もできてしまう変わりダネ。
今年、米国男子ツアープロが最も注目するシャフトは使用率もNo.1
フジクラ|VENTUS(ベンタス)
ここ数年、国内女子ツアーでは使用率No.1を走るのはスピーダーエボリューションシリーズだが、今度はPGAツアーもフジクラが席巻。
その原動力となっているのが、日本でも発売がスタートしたばかりの「VENTUS」だ。
スコアメイクに直結するすべての性能を備えている
フジクラの「スピーダーシリーズ」が世に出て20年近くが経つ。クラブの性能に関しては、ヘッドのことばかりが語られていた当時、シャフトの重要性を訴えたのは同社だ。
そして現在、国内女子ツアーにおけるシャフト使用率は圧倒的№1。国内男子でも使用率が毎年増えているが、なんと国内男子を飛び越え、世界のトッププロが集まるPGAツアーで使用率№1の座を獲得するに至ったのだ。
その強力な牽引役が、今回取材を行った「VENTUS」だ。さっそく各プロのキャディバッグをのぞいてみると、屈指の飛ばし屋ダスティン・ジョンソン、JB・ホームズをはじめ、ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー等ランキング上位の選手たちが使用していた。
使用感を訊ねると「左右のバラツキがなく、stable(安定している)」という声が、使用を決めた一番の理由のようだ。日本メーカーの個体差の少ない製造技術の高さも理由として挙げるプロがいたが、何よりも時流に合った性能を備えていることが大きかったようだ。
昨今のヘッドには、安心して叩けて左右のバラツキが少なくなる安定性を高めるシャフトが必要だと考えるプロが多くなっているのだ。プロたちのニーズにピッタリとハマったこと、これが大ブレイクした最大の要因だろう。
驚異のディアマナがグローバルモデルとしていよいよ日本上陸!!
三菱ケミカル|Diamana D-LIMITED(ディアマナDリミテッド)
タイガーやケプカの使用で話題を集めた「あのシャフト」を現場でキャッチ。
PGAのトッププロたちの使用もひろがっているようだ。
メジャー12大会で6勝⁉驚異的な実績を積んだディアマナとは
2006年、「ディアマナホワイト」、いわゆる初代Dシリーズは、あっという間にタイガー・ウッズをはじめとしたPGAツアーのプロたちを魅了した。そして、その〝Dの遺伝子”を引き継ぐディアマナが今、猛威を振るっている。
実はこのシャフト、2017年から「ディアマナD+リミテッド」という名で米ツアーに登場しており、19年のタイガーの「マスターズ」優勝、ケプカの「全米プロ」優勝など、4大メジャー大会で6勝に貢献しているのだ。直近では、ジャスティン・ローズやポール・ケーシーといったプロも使用し、好感触を得ている。
米ツアーのプロは、先が暴れないシャフトを選ぶ傾向があり、その点がジャストフィットしているのだろう。手元側がしなる手元調子であり、ハードヒッターがおもいっきり叩いても左にいくことなく、曲がり幅が少ない安定したショットが打てる。また、ヘッドの位置を感じやすくドロー、フェードと球筋を打ち分けやすいのも特徴だ。その性能はそのままに、スペックラインナップを充実させ、デザインもリフレッシュ。グローバルモデル「Dリミテッド」として日本でも3月発売となるとのことで、PGAツアー好きの読者諸氏は要注目だ。
ユーティリティ、ロングアイアンには“黒いシャフト”が似合う!?
日本シャフト|N.S.PRO MODUS3 HYBRID GRAPHITE ON STEEL TECHNOLOGY
今やPGAツアーでも日本シャフトの「モーダス」の使用率は約20%とどんどん増加中だ。そんな日本シャフトが技術の粋を注ぎ込んだという“黒い”ユーティリティ専用シャフトが米ツアーのプロたちの注目を浴びていた。
長めのパー3でもピンを狙い打ちできる
PGAツアーでもユーティリティーを愛用する選手は、意外と多い。200数十ヤード以上先のピンを狙って、曲げずに高い弾道でグリーンに止めるのが目的だ。
赤いロゴが目を引く「モーダスシャフト」を展開する日本シャフトは、ここに目を付けた。そうして生まれたのが、「N.S.PRO MODUS3 HYBRID GRAPHITE ON STEEL TECHNOLOGY」(以下モーダス・ハイブリッド)だ。
スチールシャフト全体に何層にもカーボンを巻くことで、スチールシャフト特有の粘り感とカーボンシャフト特有のはじき感を融合。曲がりを抑えた高い弾道が打ちやすいシャフトとなっている。
様々なプロがテストを開始している中、2019年賞金ランキング上位のチェズ・リービーは、早速実戦で使用を開始。「モーダス・ハイブリッドは、方向性が抜群。信頼できるシャフトだよ」と、語っていた。
取材トーナメント/ソニー・オープン・イン・ハワイ、ジェネシス・インビテーショナル、ウェイストマネジメント フェニックスオープン、ファーマーズインシュランスオープン
※掲載されている使用ギアなどは、取材時のものです。
GOLF TODAY本誌 No.574 97〜101ページより