ドライバーのミート率アップ!松山英樹は高いトップで大きなスイングアークを作る
フェース面とスイング軌道の管理で芯に当たる! ミート率アップ|ドライバー9ドリル【後編】
真芯に当たらずとも、常にフェースの芯の周辺でヒットできれば致命的なミスショットは出ない。ドライバーショットを安定させるにはミート率アップが欠かせないというわけだ。そのおもなポイントはフェース面管理とスイング軌道の安定。ミート上手な女子プロの勝又がこれらを実現するドリルを用意してくれた。
レッスン
勝又優美
かつまた・ゆみ 1978年生まれ。
OLのキャリアを経て2013年にJLPGAティーチングプロA級取得。「ゴルフを通じてたくさんの人に笑顔を!」がモットー。有楽町ビームス&ウィンズステーションでレッスンを展開中。KENHORIOGOLFACADEMY所属。
ドリル6|スイング軌道が安定!グリップエンドに刺したティで軌道をチェック
ダウンスイングでティがターゲットラインを指す
ティがターゲットラインの内側を指すようにバックスイング
グリップエンドにティを刺し、ダウンスイングでグリップエンドが指す方向を確認します。ボールを目標を結ぶターゲットラインを指せば大丈夫ですが、その内側を指すとヘッドが外から下りかかっています。
正しい位置に下ろすには、バックスイングでティがターゲットラインの内側を指すようにクラブを上げるとインサイドから下りやすくなります。グリップエンドをお腹につけて動いても確認できますが、ボールを打つ場合はティを刺して向きを意識するのがベストです。
ドリル7|スイング軌道と入射角が安定!タオルをかぶってスイング
アドレスとインパクトで若干景色が変わる
頭からタオルをかぶってスイングします。こうすると視界が遮られて正面方向しか見えません。その状態のままインパクトできれば大きなミスヒットにはなりません。視界が確保できていればうまく当たるというわけです。ボールに集中できてヘッドアップを抑える効果もあります。アドレスとインパクトで若干景色が変わるので、その違いを感じてください。
視界が確保できインパクトに集中できる
ドリル8|リズムよく振れる!6カウントでフィニッシュする
「静」から「動」の部分を流れに組み込む
リズミカルに動けないのもミート率が上がらない原因です。とりわけ「静」から「動」への移行が難しいので流れを良くしましょう。
オススメは6カウントでフィニッシュまで振ること。構えてからカウントするとうまくいかないので、目標を見て「1、2」、ボールを見て「3、4」、「5」でトップに上げて「6」で振り抜きます。「静」から「動」の部分を流れに組み込むことでスムーズに始動できます。
6カウントをベースにルーティーンをアレンジ
ドリル9|腕と体を同調させる!フォローからスイングを始める
トップで一旦ストップして打つのも効果的
スイング中に体の中心が動きすぎるとミート率は下がります。外(クラブ)は大きく動いて中(体)は少し。運動量の差を作るのが大事ですが、アドレスで緊張するとうまく始動できず体と腕がバラバラになります。
これを防ぐには先にフォローを出しておき、そこから振り戻す勢いでスイングするドリルが効果的です。体の回転と腕が調和してダイナミックかつ正確に動けます。
逆に止まっている状態から打つのも効果的。普通に始動してトップでストップ。ワキがしまって体と腕が調和して力がヘッドに伝わると感じたところから「腰→肩→腕→クラブ」の順に下ろします。なかなか止まれないので3秒止まるつもりで。止めてから打てると、かなりいい感じになります
「腰→肩→腕→クラブ」の順に下ろす
GOLF TODAY本誌 No.578 45〜47ページより
●フェース面とスイング軌道の管理で芯に当たる! ミート率アップ|ドライバー9ドリル
前編:シブコみたいに急成長できる!
後編:松山英樹は高いトップで大きなスイングアークを作る