マシュー・ウルフに学ぶドライバーのミス防止方法【スライス・フック編】
スライス、フック、ダフりにチョロ…しつこいミスにおさらばしよう!ミス防止|ドライバー9ドリル【前編】
「ドライバーにミスはつきもの」と諦めていませんか? うまくつき合うのも悪くないけれど、できることならおさらばしたい。症状に合ったドリルを処方すればその望みは叶います。ということで、スライス、フック、ダフり、チョロの4大ミスをなくす方法を伝授しましょう!
レッスン
堀尾研仁
ほりお・けんじ 1971年生まれ。
デビッド・レッドベターに師事しティーチングをスタート。2002年からはツアープロの帯同コーチとなり、田島創志、高橋竜彦、塚田陽亮らの初優勝に貢献した。現在はKENHORIOGOLFACADEMYを主宰。有楽町ビームス&ウィンズステーションで指導する。
ドリル1|スライス防止!右手人さし指を伸ばしてグリップ
打ったあとにツメが前を向くようにスイング
スライスの原因となるカット軌道とフェース開きを改善するドリルです。アドレス時に右手の人さし指を伸ばしてグリップし、ツメを意識します。
スライスする人はダウンスイングからインパクトでツメが下を向いたままになりますから、インパクトでツメが見え、打ったあとには前を向いてくるように動かしましょう。これができるとフェースがターンしてボールがつかまり、スライスがおさまってきます。振り幅はハーフスイングくらいでOKです。
インパクトではツメが見える
ドリル2|スライス防止!フェースのトゥ側で打つ
フェースを閉じないと真っすぐ飛ばない
スライスする人はインパクトでフェースが開いています。目標に対するフェースの開閉はスイングではぜひモノ。真っすぐ打とうとするとフェースが開閉しないことを理解しましょう。
その前提で、フェースの真ん中より前の部分にボールがくるように構えてトゥで打つ練習をします。トゥ側でヒットすると当たり負けしてフェースが開きます。スクエアな感じで打つと右に飛ぶので、当たり負けないようにフェースターンを意識してください。ハーフスイングでいいですが、閉じない限りは真っすぐ飛びませんから衝撃に負けないようフェースターンさせましょう。
当たり負けないようフェースをターンさせる
ドリル3|スライス防止!トゥ側にヘッドカバーを置いて打つ
ヘッドカバーに当てないように打つ
ターゲットラインの内側からヘッドを下ろす
ダウンスイングでヘッドが外から下りるのもスライスの一因。ボールをつかまえて真っすぐ、もしくはドローを打つには、ターゲットラインの内側から下ろす必要があります。
これを実現するには、ヘッドのトゥ側にヘッドカバーを置いてボールを打ちます。ヘッドが外から入るとヘッドカバーに当たります。はじめは少し距離をとってもいいですが、なるべく近くに置いた方が効果的。右にプッシュすることが多ければ、ターゲットライン上にヘッドを下ろすイメージで続けてください。
ドリル4|フック防止!ハーフウェイダウンでフェースの向きをプリセット
腕のローテーションに合わせてフェース向きを確認
フックする最大の原因は、ダウンスイングでフェースが閉じること。フェースの向きを感じられないとこうなります。解決するにはハーフウェイダウンで一旦止まり、フェースの向きを確認します。インパクトでスクエアにするには途中がスクエアでないといけないので、ここでフェースを垂直にして感じをつかみましょう。ここから反動をつけて打てば左には行きません。
フックする時はハーフウェイダウンでフェースが下を向いていますが、そうなっていても腕のローテーションを抑えてハンドファーストで打てればフックしません。人によって腕のローテーション加減が違うので、それに合わせたフェース向きを見つけましょう。
ハーフウェイダウンで止まりフェース向きを確認
腕のローテーションがなければ閉じてもいい
ドリル5|フック防止!メガネをかける
ダウンからインパクトでラインの向きをチェック
メガネはゴルファーにとって有利なアイテム。形にもよりますが、フレームがスクエア感を出してくれるので構えやすい。また、ショットにおけるボールの正しい見え方も示唆してくれます。
それを強力に利用したのがこのドリル。レンズにテープを貼り、視界にヨコのラインを作ります。これでインパクト時の目線をチェックしましょう。フックが出る人はダウンスイング~インパクトで目線が右を向くのでラインが右に傾きます。これがアドレス時と近い感じで、真っすぐからやや右に傾くようになればフックがおさまります。
GOLF TODAY本誌 No.578 48〜51ページより
●スライス、フック、ダフりにチョロ…しつこいミスにおさらばしよう!ミス防止|ドライバー9ドリル
前編:《マシュー・ウルフ》ダウンスイングでフェースが閉じなければフックしない
後編:《池田勇太》胸を下に向けたままインパクトへ