1. TOP メニュー
  2. レディース
  3. レッスン
  4. 適切なグリッププレッシャーはクラブをグルグルするとわかる!? 「握る形」よりも大事な「握り圧」教えます!

適切なグリッププレッシャーはクラブをグルグルするとわかる!? 「握る形」よりも大事な「握り圧」教えます!

吉本 舞の“ゴルフ上達の近道”を教えちゃいます! 第6回

2020/12/05 ゴルフサプリ編集部

ゴルフがあっという間にうまくなれるコツを、吉本舞がわかりやすくレッスンするシリーズ。今回はグリップの正しい握り方をレッスンする。「両手をどう握るかも大事ですが、もっと重要なことがあるんです」と吉本。それはクラブを自由に動かせるような、適切な「グリッププレッシャー」だという。

クラブグルグル回しドリルで、手首を柔軟に使ってスイングする感じをつかむ

クラブを自由に動かせる「グリッププレッシャー」を体感しよう

グリップはカラダとクラブをつなぐ唯一の接点です。両手をどう握るかでアドレスの姿勢が変わりますし、スイング軌道にも大きく影響します。グリップを正しく握れば正しくスイングでき、グリップの握り方がよくないとクラブを正しい軌道で振れません。大抵のゴルフのレッスン書では、最初にグリップの握り方から解説されているのも当然といえば当然でしょう。

グリップは基本中の基本ですし、とても奥深いものでもあります。でもゴルフのスイングとはクラブが「主」で、自分は「従」です。これをグリップの考え方に当てはめると、クラブの特性を生かし、クラブの動きを妨げないように両手を握るということになります。つまり両手をいくら正しい形で握っていても、クラブの自由度を奪ってしまうようではダメなんです。

直立の姿勢で両手にクラブを持ち、グリップは指先のほうで握ります。そしてカラダの前でクラブをグルグルと回しましょう。私はこれを「クラブグルグル回しドリル」といっていますが、ポイントは両手首を柔らかく使って、クラブの遠心力を感じながら振ること。両手を強く握りすぎると手首が硬くなり、クラブをスムーズに回せません。グリップで大事なのはいかに手首を稼働させるか、いかに手首を柔軟に使えるようにするかです。このドリルでクラブを自由に動かせる「グリッププレッシャー」を体感してください。

自分に合った両手の握り圧を先に覚えることがとても重要で、グリップを握る形はその後でもいいのです。両手を強く握るのがいけないわけではありません。強く握っても手首を稼働できる人は強めに握ってもOKです。ただ強く握ると手首が硬くなる人が多数派なので、手首が柔軟に使えるような握り圧を感じ取ってください。

もう一つ大事なのは、クラブグルグル回しドリルでは自分から見て時計の針が進む方向に回すことです。クラブを右回りに動かすことで、正しいスイングのイメージとリンクします。ダウンスイングからインパクトにかけてクラブヘッドの遠心力が自然と働き、クラブがきれいな円弧を描く感覚や、フェースが自動的にターンする動きがよくわかります。時計の針と反対方向に回すのは避けてくださいね。実際にクラブを振り抜いていく方向と真逆なので何の効果もありません。

グリップを指先のほうで握る感覚でクラブを持とう。手首が稼働しやすくなる。
直立の姿勢になり、手首が硬くならないように両手を柔らかめに持とう。
クラブを胸の前で持ってグルグル回そう。自分から見て「右回り」に動かすことが大切なポイント。
手首を稼働させればクラブヘッドに自由度が生まれ、きれいな円軌道を描ける。
クラブグルグル回しドリルの動きが、正しいスイングのイメージとリンクする。
時計の針と反対方向の「左回り」で振るのはNGだ。

「左手7、右手3」の力配分ならクラブをスムーズに動かしやすい

クラブグルグル回しドリルで手首を稼働しやすい自分なりのグリッププレッシャーを覚えたら、今度はグリップの握り方の基本を説明しましょう。まず左手ですが、小指側の3本でグリップを巻きつけて、しっかりと安定させるようにも持ちます。左手にはそんなに力は入れなくてもいいけれども、左手にフィット感が感じられるように持つことです。

右手は中指と薬指の2本でグリップに巻きつけるように握ります。右手をワシづかみにすると右手を強く握ってしまいやすいのでNG。両手とも指先のほうで握ることが大切なポイントです。こうした基本的なポイントが守られていれば、あとは自分の好きなように握っても構いません。

一般的には右利きの人が多いですから、右手に力が入りすぎないようにするために、「左手7、右手3」の力配分で握るのがいいといわれます。でも私の考えでは、「右手7、左手3」くらいのイメージがいいと思います。右手が勝ちすぎてもよくないけれど、左手を意識しすぎて左手に力が入りすぎてもいけません。一番いいのはクラブを振る方向に対して、右手首を柔軟に使って右腕をスムーズに振ることなんです。

多くのゴルファーはインパクトでフェース面をボールにきちんと当てようとして、左手がブレーキとなってしまっています。そうした意味でもスイングは右手主導で振るのがベターだといえます。それが「右手7、左手3」の感覚なんです。

左手の小指側の3本でグリップを引っかけるように持つ。
左手にはそれほど力を入れなくていいが、「しっかり握る」感覚が大事だ。
右手は中指と薬指の2本をグリップに巻きつけるように握ろう。
グリップを正しい形で握ることも大事だが、左右のバランス感覚にも目を向けよう。「右手7、左手3」のイメージの力配分がベターといえる。
右手のヒラでワシづかみするような握り方はダメ。右手に力が入りすぎてしまう。

最後に動画でチェック

クラブグルグル回しドリルで手首を柔軟に使えるような「グリッププレッシャー」がつかめる。適切な握り圧がグリップでもっとも重要だ。

※動画はBGMが流れますので音量にご注意ください。

吉本 舞
よしもと・まい/佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得。ゴルフの楽しさを多くの方に伝えたく、敏腕カリスマコーチ森守洋に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添い、丁寧でわかりやすい指導で大人気。Instagramにてゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。@maiyoshimoto_

取材・文/三代 崇
写真/富士渓和春
協力/武蔵丘ゴルフコース



【吉本 舞の“ゴルフ上達の近道”を教えちゃいます! 】
←理想のスイング軌道は“往復素振り”ですぐに身に付く!
ミスショットが続いた時は、スイングよりもアドレスを疑え!!→

Vol.5(前回)へ Vol.7(次回)へ

シリーズ一覧へ