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西村優菜・永峰咲希・大山志保、女子プロたちのアイアンショット学ぼう!!

【80台が出る!スコアメイクのための女子プロ連続写真】PART1-②

2021/03/16 ゴルフサプリ編集部

「最近の女子プロのスイングはクラブを効率的に使う技術がとても高い。アマチュアの方々にも参考になるところが多いと思いますよ」と言うのは、スイング解説を担当してくれた服部道子。女子プロたちの連続写真をじっくり見て、アイアンからパットまで上手くなろう。

ここでは2020年シーズン終了時点の賞金ランク上位者と、パーオン率上位の選手たちのアイアンショットの連続写真を一気に公開。学べるポイントが満載だ。

GOLF TODAY本誌 No.585 30〜37ページより

岡山絵理|2020年パーオン率1位

深い捻転でパワーをため込みボールを上から叩く

①トップの捻転によるパワーをボールにぶつけてフォローへと向かう

捻転のパワーをインパクトでフルに発揮する

岡山絵理選手は2020年のパーオン率1位で、全米女子オープンでもいい成績を残しました。岡山選手は笹生優花選手と同じように、筋肉の強さと柔軟性を備えているのが長所。写真にはありませんが、トップでのカラダの捻転がとても力感があって、そのパワーをインパクトでうまく発揮しています。ボールを上からしっかり叩けるタイプで、アメリカの洋芝にもうまく対応できるスイングです。

岡山絵理|おかやま・えり(ニトリ)

1996年6月4日生まれ、大阪府出身。161㎝。2018年のリゾートトラストレディスでツアー初優勝。20年はゴルフ5レディス6位タイ。賞金ランク49位。

大山志保|2020年パーオン率 2位

左サイドが崩れないからクラブの入射角が安定

①インパクトでの左サイドの壁が崩れない

左ヒザが目標方向に流れないようにフォローへと導く

大山志保選手は元々ショットメーカーとして知られ、2005年と06年にはパーオン率1位に輝いています。長所はリズムとキレ味がいつも一定していることと、ダウンスイングからインパクト、フォロースルーにかけて左ヒザがまったく崩れていないこと。クラブの入射角の安定性が高いから、ショットのブレが少ないのです。

大山志保|おおやま・しほ(大和ハウス工業)

1977年5月25日生まれ、宮崎県出身。168㎝。2005年と13年のJLPGAツアー選手権リコー杯を含むツアー通算18勝。20年の賞金ランク38位。

高橋彩華|2020年パーオン率 3位

スイングバランスがよく、距離感や方向のブレが少ない

戦略性の高いプレーをする印象が強いスイング

プレー運びがステディで、2020年の全米女子オープンでは4日間通して安定したスコアで回っていました。スイングのバランスがよくテンポが一定していて、距離感も方向性のブレが少ないのが魅力です。

高橋彩華|たかはし・さやか(東芝)

1998年7月24日生まれ、新潟県出身。162㎝。2020年は賞金ランク42位に終わったが、年末の2020年の全米女子オープンで11位タイの大健闘。

福田真未 2020年パーオン率 4位

腕の力感がなくボールを上から叩けるのが長所だ

縦型の軌道でダイナミックに振り抜いていく

福田真未選手も高身長なので、ボールを上からしっかり叩けるタイプです。腕の力みがないのがいいですし、キャリーでピッタリの球が打てるテクニシャン。「点」で攻めていけるのが強みです。

福田真未|ふくだ・まみ(安川電機)

1992年6月15日生まれ、福岡県出身。168㎝。ツアー通算2勝。2020年は伊藤園レディス8位タイ。賞金ランク54位。21年に巻き返しをはかる。

濱田茉優|2020年パーオン率 5位

両肩と両腕の三角形をキープしてスイング

関節の稼働域が広く、三角形をきれいにキープ

濱田茉優選手は上体の力みがまったくなく、関節の稼働域がとても広いのが長所です。アドレスの両肩と両腕の三角形をキープしていて、タテの距離感を合わせるのがうまいプレーヤーです。

濱田茉優|はまだ・まゆ(伊藤園)

1995年9月7日生まれ、大阪府出身。166㎝。2020年はニトリレディス3位タイなどの成績を残し、賞金ランク23位。21年はツアー初優勝に期待。

西村優菜|2020年パーオン率 16位

クラブを短く持てばミート率がアップ

クラブ捌きが上手く、タテの距離感と方向性が揃うのはクラブを短く持つから

①カラダの回転主導でバックスイングする
②下半身を静かに先行させてクラブを振り下ろす
③フォロースルーの軌道が一定だから方向が狂わない

ボールコントロールがうまい人はクラブを短く持つタイプが多い

西村優菜選手はカラダが小さいけれど、アイアンショットにキレがありますし、完成度の高いスイングだと思います。クラブの軌道がとても安定していて、距離感と方向性が揃いやすいのは大きな武器といえます。

西村選手も古江彩佳選手のようにクラブを短く持っていますが、これはクラブをコントロールしやすくし、ミート率アップのためにも効果的。最近のプロたちはクラブを短く持ってスイングする人が多く、男子プロでいえば2018年、19年と2年連続賞金王となった今平周吾選手がその代表です。短く持つとクラブ捌きがしやく、ボールコントロールがしやすい。タテの距離感が揃いやすいところに大きなメリットがあるのです。

西村優菜|にしむら・ゆな(スターツ)

2000年8月4日生まれ、大阪府出身。150㎝。ルーキーイヤーの2020年、序盤戦はつまずいたものの後半に調子を上げて樋口久子・三菱電機レディスでツアー初優勝を達成。賞金ランク7位。

永峰咲希

難条件をクリアするには下半身の強さがカギ

①下半身を踏ん張ってコンパクトなトップへと上げていく
②ベタ足のままでインパクトを迎えるイメージが大切
③傾斜地に沿ってクラブを振り抜く
④フィニッシュまで両足をベタ足にキープしておくイメージ

足腰がブレないから斜面ショットでもインパクトが正確

永峰咲希選手のアイアンショットは、キャリーで直接攻めていくタイプです。下半身が強くて、スイングに力感があり、クラブもハードスペックと思われます。下半身が強いから傾斜地でフルショットに近いスイングをしても足腰のバランスが崩れません。

永峰選手はグリーンが硬いコースなど難条件で力を発揮するのですが、それも強靭な下半身があってこそ。

様々なミスが予測される場面では、手先の動きでボールに当てるよりも、土台の安定感を第一に考えることが大事なのです。

永峰咲希|ながみね・さき(ニトリ)

1995年4月28日生まれ、宮崎県出身。158㎝。2020年は日本女子プロを制し、18年のフジサンケイレディスに続くツアー2勝目を飾るなど飛躍の1年となった。賞金ランク6位。

◎スイング解説 服部道子

はっとり・みちこ
1968年生まれ、愛知県出身。84~85年日本女子アマ3勝。85年に全米アマで優勝し、USGA主催の「全米」タイトルを制している唯一の日本人。91年にプロ転向し、2度の日本女子オープンを含む通算18勝。98年は賞金女王の座についた。現在はトーナメント解説など多方面で活躍。2021年東京オリンピックのゴルフ日本代表女子コーチをつとめる。

取材トーナメント/NEC軽井沢72ゴルフトーナメント、ニトリレディス、TOTOジャパンクラシック

80台が出る!スコアメイクのための女子プロ連続写真【PART1】

女子プロたちのアイアンショット学ぼう!!(2/2)


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アイアンが、アプローチが、FW&UTが、パットが上手くなる!!
【80台が出る!スコアメイクのための女子プロ連続写真】

PART1 女子プロたちのアイアンショット学ぼう!!(1/2)
PART1 女子プロたちのアイアンショット学ぼう!!(2/2)
PART2 女子プロたちのアプローチショットを学ぼう!!
PART3 女子プロたちのフェアウェイウッド&ユーティリティショットに学ぼう!!
PART4 女子プロたちのパッティングに学ぼう!!