スコアアップのために!! 女子プロたちのパッティングに学ぼう
【80台が出る!スコアメイクのための女子プロ連続写真】PART4
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「パットに型なし」というが、カップインの確率を上げるためのポイントを無視してはいけない。守るべき基本を頭に入れつつ、自分の感性を生かしたパッティングを構築しよう。
GOLF TODAY本誌 No.585 124〜131ページより
2020年平均パット数1位/勝みなみ
両肩と両腕の五角形を崩さないでストローク
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振り子のようにスピードに乗ってヘッドが加速する
1ラウンドの平均パット数が28・1892、パーオンしたホールの平均パットも1・756で2位というデータが示すように、勝みなみ選手はパットがすごく上手い選手です。一番の長所は両ヒジを軽く曲げて構え、両肩と両腕の五角形をまったく崩さずに、インパクト以降でヘッドを加速させるようにストロークしていること。
大時計の振り子が下降するとき、自然にスピードが上がりますよね。そんなイメージでヘッドの重さを利用して、ヘッドをごく自然に加速させる。順回転の球を打つ技術が高いから、ボールの転がりがとてもスムーズ。グリーンの面が多少デコボコでも影響を受けにくいのです。
勝みなみ(明治安田生命)
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かつ・みなみ。1998年7月1日生まれ、鹿児島県出身。157㎝。2019年の中京テレビ・ブリヂストンレディスなどツアー通算3勝。20年の賞金ランク37位。
2020年平均パット数2位/柏原明日架
インパクト後のボールを追っていく目線が大事
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打った後に目線をボールの先に行かせない
柏原明日架選手のパットはストロークのテンポがいいですね。注目して頂きたいのはインパクト後の目線。打った後も首の角度を変えないで、ボールの転がりを目で追っています。結果を早く見ようとして目線がボールの先にいくと、首が早く起きてしまいます。ストロークの軌道を狂わせる元凶ですから、目線の取り方にも注意しましょう。
柏原明日架(富士通)
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かしわばら・あすか。1996年1月30日生まれ、宮崎県出身。171㎝。2019年のNOBUTAGROUPマスターズGCレディースなどツアー通算2勝。20年の賞金ランク63位。
*データは1ラウンド当たりの平均パット数。これとは別にパーオンしたホールの平均パット数もあるが、こちらは鈴木愛が2年連続で1位。2位は勝みなみ。
2020年平均パット数 5位/鈴木 愛
手首の角度を変えないでフェース面をスクエアにキープ
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構えたときの肩や腕、手、パターの位置関係を維持する
鈴木愛選手のパットは女子ツアーでトップレベルです。アドレスの肩、腕、手、パターの位置関係をしっかりキープしてストロークしています。アドレスを作り、ボールを打ち終えるまでのルーティンもつねに一定で、パットをとても丁寧に打っているところも素晴らしいです。
背筋を中心とした体幹でストロークしていて、手首の角度も絶対に変わらない。鈴木選手はフェース面をスクエアにキープしてボールをヒットする技術が高いから、ボールの転がりが伸びるんです。また感覚をとても大事にする人で、パットのスタイルを一つに限定しません。そのときの感覚やイメージでパターを換えたり、グリップを工夫したりしています。コースのグリーンによって、自分でしっくりくる握り方とかパターをチョイスするのもいいでしょう。
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鈴木 愛(セールスフォース)
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すずき・あい 。1994年5月9日生まれ、徳島県出身。155㎝。2017年と19年の賞金女王。ツアー通算16勝。20年は未勝利に終わったが、アース・モンダミンカップ2位。賞金ランク9位。
●パットのグリップを研究してみよう1
クロスハンドのメリットはヘッドを低く出せること
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地を這うように低く振り抜けば芯に当てやすい
クロスハンドグリップは左手と右手を逆にしてパターを持つスタイルです。青木瀬令奈選手をはじめ、西村優菜選手、畑岡奈紗選手、稲見萌寧選手たちクロスハンドグリップを採用している選手は割合多くいます。合理性を追求する米ツアーの選手もクロスハンドが多数派です。
クロスハンドグリップのメリットは左手が右手よりも下になるためアドレスで両肩の高さが揃いやすく、フォロースルーでパターヘッドが浮き上がらないこと。地を這うように低く振り抜けるので、フェースの芯でボールを正確にコンタクトしやすい。クロスハンドグリップでも色々な握り方がありますから、自分で試してみるといいと思いますよ。
青木瀬令奈 (マツシマホールディングス)
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あおき・せれな。1993年2月8日生まれ、群馬県出身。153㎝。2017年のヨネックスレディス優勝。20年は日本女子プロ9位タイ。賞金ランク52位。
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穴井詩は両手を詰めて握るクロスハンドグリップ。
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穴井 詩(GOLF5)
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あない・らら。1987年11月11日生まれ、愛知県出身。165㎝。ツアー通算3勝。2020年はスタンレーレディス5位タイ。賞金ランク36位。
稲見萌寧は両手を離し気味に握るクロスハンドグリップ。
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稲見萌寧(都筑電気)
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いなみ・もね。1999年7月29日生まれ、東京都出身。166㎝。2020年はスタンレーレディスでツアー2勝目を上げるなど活躍。賞金ランク12位。
●パットのグリップを研究してみよう2
右手が邪魔をしやすい人はクロウグリップも試そう
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大西 葵(YKK AP)
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おおにし・あおい。1994年7月13日生まれ、千葉県出身。163㎝。2019年に初のシード権を獲得。2020年はアース・モンダミンカップ10位タイ。賞金ランク58位。
自分にとって結果を出しやすいグリップがベスト
「クロウ」(Claw)とは鷹などの鋭くて曲がったカギ爪や、カニのはさみなどの意味で、クロウグリップは右手、あるいは左手をカニのはさみのような形を作ってグリップに手を添えて握るスタイルをいいます。
どうしてもカップに入れたいときって、右手が邪魔をすることが多い。そこで利き手の右手をクロウグリップに握り、右手の無駄な動きを封じるというわけです。大西葵選手のように左手をクロウグリップにする人もいますが、要は何らかの反動を起こさせないでストローク軌道の正確性を高めるのが目的です。形にとらわれずに、自分にとってベストのスタイルを見つけ出しましょう。
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右手の親指と人差し指でカニのハサミのような形を作って握るセキ・ユウティン。
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セキ・ユウティン (ミツウロコグループ ホールディングス)
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1998年3月5日生まれ、福井県出身。171㎝。2020年のルーキーイヤーは賞金ランク50位。年末のJLPGA新人戦加賀電子カップで優勝し、21年シーズンの飛躍を誓う。
◎スイング解説 服部道子
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はっとり・みちこ
1968年生まれ、愛知県出身。84~85年日本女子アマ3勝。85年に全米アマで優勝し、USGA主催の「全米」タイトルを制している唯一の日本人。91年にプロ転向し、2度の日本女子オープンを含む通算18勝。98年は賞金女王の座についた。現在はトーナメント解説など多方面で活躍。2021年東京オリンピックのゴルフ日本代表女子コーチをつとめる。
取材トーナメント/NEC軽井沢72ゴルフトーナメント、ニトリレディス、TOTOジャパンクラシック
アイアンが、アプローチが、FW&UTが、パットが上手くなる!!
【80台が出る!スコアメイクのための女子プロ連続写真】
●PART1 女子プロたちのアイアンショット学ぼう!!(1/2)
●PART1 女子プロたちのアイアンショット学ぼう!!(2/2)
●PART2 女子プロたちのアプローチショットを学ぼう!!
●PART3 女子プロたちのフェアウェイウッド&ユーティリティショットに学ぼう!!
●PART4 女子プロたちのパッティングに学ぼう!!