1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. 練習方法
  4. ドライバーの「振り遅れスライス」対策方法

ドライバーの「振り遅れスライス」対策方法

人気プロコーチ・大西翔太がわかりやすく解説!

2021/07/02 ゴルフサプリ 編集部

ドライバーはスライスばかり出て困ってしまう。そんなゴルファーは周りの人たちに大抵は「振り遅れているからだよ」と指摘されるはず。でも、どうして振り遅れスライスとなってしまうのだろうか。そこで大西翔太コーチに、振り遅れスライスの原因と対策法をわかりやすく解説してもらうとしよう。振り遅れスライスが止まれば、フェアウエイに真っすぐ飛んでいくロングショットが打てるようになる!

ドライバーの「振り遅れスライス」対策方法

ドライバーの「振り遅れスライス」の原因とは

振り遅れスライスとはダウンスイングで手元が先行してカラダが早く開くために、ヘッドが遅れて下りてきてインパクトでフェースが大きく開いて当たってしまうミスです。当たりが薄くてボールが最初から目標よりも右に飛び出し、途中からさらに右に曲がるため、フェアウェイキープの確率はほぼゼロ。右サイドのOBや池、林、崖などに打ち込んでしまいやすく、大叩きの危険性をはらんでいます。

どうして振り遅れスライスになるかというと、一番の原因はテークバックでフェースを開いてしまうこと。ドライバーは14本のクラブの中でヘッドがもっとも大きく、ヘッドの重心位置がシャフト軸の延長よりも右側にあります。そのためテークバックでヘッドの重心が右側に移動することで、フェースが開きやすいのです。今どきの460ccの超大型ヘッドは特にその傾向が強まっていて、以前よりも振り遅れスライスに悩まされるゴルファーが増えています。

今どきの大型ヘッドのドライバーはテークバックでフェースが開きやすい点に注意。
クラブが低く上がるため、トップのポジションも低くなってしまう。
ダウンスイングでもクラブが低い位置から下りて、カラダが早く開く。
手が先行し、ヘッドが遅れて下りるためフェースが大きく開いてしまう。

テークバックでフェースが開くと、両腕を右にネジる動きが働いてヘッドが極端にインサイド方向に低く上がっていきます。そこからトップに向かおうとして左手首が甲側に折れたトップとなり、ダウンスイングでは左手甲が上を向いた状態でクラブを振り下ろしてしまうことになります。クラブが寝た状態でヘッドが低い位置から下りてくるため、インパクトでフェースをスクエアに戻すのが間に合わず、振り遅れの結果となるのです。中にはダウンスイングで上体が突っ込んでアウトサイドインの軌道でカット打ちとなったり、ダウンスイングで上体が起きて両手がカラダから離れるためにフェースが開いて当たったりする人もいますが、これも振り遅れスライスを招く症状といえます。

テークバックでフェースを開くと左手甲が上を向き、ヘッドが極端にインサイドに低く上がる。
そのままトップに上げていくと、トップの位置で左手首が甲側に折れやすい。
ダウンスイングでクラブが寝て、インパクトでフェースが開く。これが振り遅れスライスの正体だ。
上体が突っ込んでクラブがアウトサイドから下りるのも、振り遅れスライスの原因となる。
ダウンスイングで上体が起きてフェースが開いてしまうのも振り遅れスライスを誘発する。

テークバックでフェースを開いてしまう人は、クラブを右腰くらいの高さに上げたときにフェース面が水平か、それよりもやや上を向いているはずです。テークバックの体勢から上体を起こすとフェースが上を向きます。テークバックで両腕を右にネジりながらフェースを開いている証拠で、この動きが振り遅れスライスを誘発する諸悪の根元なのです。

テークバックでフェースが開く人は、右腰の高さでフェースが水平か、やや上を向く。
上体を起こしてみるとフェースが上を向く。腕を右にネジり、フェースを開いて上げた証拠だ。

ドライバーの「振り遅れスライス」の対策方法

振り遅れスライスを直すには、まずテークバックの動きを改善しましょう。テークバックでフェースを開かないためには、右腰くらいの高さまではフェースがボールを見続けるイメージで上げていきます。右腰の高さに上がったとき、フェース面が背中のラインと平行となるのがベストです。感覚としては腕を右にネジらないで、左手甲を斜め下に向けたままテークバックするのですが、右腰の高さに上げた体勢から上体を起こしてみればフェースがちゃんとスクエアに保たれていることがわかります。

テークバックで右腰の高さに上がったとき、フェース面が45度くらい斜め下を指すのがベスト。
そのまま上体を起こせばフェースの向きが水平になる。
テークバックはフェースがボールを見続けるイメージ。左手甲をやや下に向けたまま上げていく感覚だ。
フェースの向きがボールから外れてしまのが、振り遅れスライスの一番の原因だ。

その流れでトップへと上げていくと左手甲が甲側に折れず、ほぼ真っすぐとなります。

テークバックで腕をネジらない。そして左手首を甲側に折らない。この2つのポイントを守るだけでバックスイングの動きがコンパクトでも、カラダの捻転が深くなります。

トップで左手首を甲側に折らないためにも、ソバ屋の出前持ちのように右手を斜め上に向けましょう。その右手に左手を添えれば、左手甲が真っすぐになったトップが作れます。

右ヒジを下に向けて構え、右手が出前持ちとなるようなトップを作るのがコツ。
トップでは左手の甲が真っすぐになるのが理想だ。
トップで左手首が甲側に折れるのはNG。

カラダの回転でいえば、お腹を右に向けてバックスイング。ダウンスイングでもお腹を先に左に回して、フィニッシュでお腹が完全に目標を指すまでフルターンしましょう。

お腹に力を溜めておけばアドレスの前傾角度がインパクトまで崩れず、クラブをインサイドから適正の角度で振り下ろせるようになります。イメージとしてはお腹を下に向けたままでダウンスイングするのです。お腹から力を逃がさなければカラダが早く開いてしまうこともなく、振り遅れスライスを解消できます。

フェースを開かなければ腕や手首の無駄な動きがなくなり、正しい軌道で上がっていく。
インサイドから適正の角度でクラブが下りてきて、ボールをフェースの芯でとらえやすい。
フェースが開かず、ヘッドスピードも上がるため、振り遅れスライスを解消できる。
コンパクトなトップに見えても、カラダの捻転が深くなる。
ダウンスイングはお腹を先に回して、クラブを下ろしてくる。
手元をカラダに引きつけるようにインパクトすれば、絶対に振り遅れない。
お腹に力をためて、お腹を下に向けたままダウンスイングするイメージが大切。

振り遅れスライス対策のポイントをもう一つ。ダウンスイングで左手甲が上を向かないように、左手甲が目標方向を指すようにインパクトしましょう。左手甲でボールを叩くイメージを持つのもOKです。そうすればダウンスイングからインパクトにかけて左の前腕部が外旋しやすくなります。自分から見て左側への回旋ですが、フェースが自然とターンし、ボールがつかまりやすくなり、ヘッドスピードも上がるのです。左手甲が上を向くと左の前腕部が内旋(自分から見て右側への回旋)して、フェースが開いてしまいます。ヘッドスピードが上がらず、それだけ振り遅れスライスが生じやすくなるということです。

左手甲を目標に向けるイメージでインパクト。左前腕部が外旋しやすく、フェースが開かない。
左手甲が上を向くと左前腕部が内旋し、フェースが開く。ヘッドが走らず、振り遅れスライスになる。

振り遅れスライスを防ぐポイントのまとめ
・フェースがボールを見続けるイメージでテークバック
・トップで左手首を甲側に折らない
・お腹に力を溜めてダウンスイングし、前傾角度をキープ
・インパクトは左手甲を目標に向けるイメージ

振り遅れスライスを防ぐコツ

テークバックでフェースを絶対に開かない! 左手甲を目標に向けてインパクト!

※動画はショット音が流れますので音量にご注意ください。

取材・文/三代 崇
写真/渡辺義孝
協力/船橋カントリークラブ


大西翔太
大西・翔太/1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアの育成に尽力する一方で、青木瀬令奈のコーチもつとめる。21年は宮里藍 サントリーレディスオープンで、青木の4年振りツアー2勝目に貢献した。メンタルやフィジカルの知識も豊富。女子ツアープロの大西葵は実妹。


←ゴルフ練習場でできるバンカーショットの練習方法
すぐにできるカッコいいアドレスの作り方→

バンカーショットの練習方法へ カッコいいアドレスの作り方へ

人気プロコーチ・大西翔太がわかりやすく解説!

シリーズ一覧へ

関連記事