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パッティングのミスの原因&解決方法!! パットのミスは支点に視点ですぐに修正できる!

《完全保存版》ドライバーからパットまでQ&Aで悩み解消! PART4

2021/07/24 ゴルフサプリ 編集部

スコアメイクの一番の決め手となるのは、やっぱりパッティング。ロングパットがカップに寄らない、ショートパットが入らないなどのミスを繰り返してばかりではグリーン上の大叩きは免れない。石井忍がレクチャーするミスの解決法で悪循環を断ち切ろう!

GOLF TODAY本誌 No.589 140〜149ページより

Q|ストロークが安定せず3パットばかりです。

A|2つの『してん』を意識してストロークしましょう!

クロスハンドで打つ稲見萌寧。ストロークの支点がブレないから安定度が高い。

首の後ろに「支点」をイメージしよう

3パットしてしまうのは10メートルくらいの長い距離のファーストパットがカップに寄らず、セカンドパットも外すというパターンが多いためですが、ストロークが安定しないのが一番の原因といえます。

パットで重要なのは2つの「してん」です。最初に「支点」をしっかりと意識しましょう。ストロークが安定しない人は両ヒザが動いてカラダが左右に揺れたり、手首をこねたりしています。要するに支点がなくなっているのです。

ストロークの支点は首のツケ根の少し下の部分、ノド下の裏側あたりと考えてください。そして下半身と手首の角度を変えずに、支点を固定して両肩を上下に動かしましょう。厳密にいえばテークバックでは左ワキ腹を縮めて、フォロースルーでは右ワキ腹を縮める感覚で体幹のネジレを使ってストロークするのがコツです。

クロスハンドで打つ稲見萌寧。ストロークの支点がブレないから安定度が高い。

上体が左右に流れたり、手首が折れたりして支点がなくなるとストロークの軌道が大きくブレてボールのコロがりが一定しない。

支点固定の意識が大切

パッティングは大時計の振り子のイメージ。支点が動かなければヘッドが一定の軌道で等速に動くことを理解しよう。

支点は首のツケ根の下

ストロークの支点は首のツケ根のすぐ下の、頚椎と胸椎の中間。この支点を動かさずに、体幹のネジレを使ってストロークするのがコツだ。

パットが上手い人たちは両目の「視点」もキープしている

鈴木愛はインパクト後も両目の位置がほとんど変わらない。

両目をラインと平行に重ねたままでストロークする

もう一つの「してん」は「視点」です。アドレスしたときの目線と考えてください。パットの上手いプレーヤーたちの共通点は、構えたときの視点がインパクト後も変わらないこと。アドレスで両目をラインと平行に重ねたら、ストロークを追えるまで両目の位置をしっかりキープ。これがストロークを安定させて、3パットのミスを減らすための重要なポイントです。

ボールをヒットした後、目がボールを追えば眼球が当然動きますが、両目の位置が変わってしまうのはNGです。これがクセになるとインパクト前に両目がカップの方向を向いて、右肩が前に出てしまいやすくなります。ストロークの軌道がブレて、フェースがかぶって当たるなどのミスが生じます。構えたときにカップが視界に入るショートパットはとくに注意が必要です。

フォロースルーまでアドレスの前傾姿勢をキープし、上体が起きないようにしましょう。

アドレスでは両目をラインと平行にセットする。このときの「視点」を変えないことが大切だ。
ボールを打ち終えるまで視点が変わらなければフェースの向きも変わらない。

両目をラインと平行にキープ

インパクト後に眼球が多少左に動くのはいいが、最後まで両目をラインと平行に保ってストロークする意識を持とう。
上体が起きて両目がラインとクロスすると、フェースの向きが変わってミスパットになる。
視点がズレるとインパクトで右肩が前に出たり、手首をこねたりしやすいので注意。

Q|グリーンの読み方がわかりません。

A|ボールがどうコロがるかのイメージ作りが大事です!

ラインがわからないときはカップの右に打った場合と、左に打った場合のボールのコロがりをイメージしてみよう。

打ってはダメなサイドを遮断する

傾斜によってボールの曲がり幅が異なるが、カップの右と左のどっち側に打つほうが確実かを判断してからラインをイメージするといい。

まずカップの右と左に打ったときのコロがりを想像する

グリーンの読みというのはラウンド経験の積み重ねを要しますが、経験がある割にはグリーンの傾斜が読めない、ラインのイメージがなかなか浮かんでこないというのは想像力の欠如でしかありません。

グリーンの読み方の基本から説明しましょう。まずボールのほうからカップを見てグリーンの傾斜を確認します。グリーンが大きく傾斜していればカップの右と左のどっち側が高いかをすぐに判断できますよね。カップのどっち側が高いか判断しにくい場合は、カップの右に打ったらどうなるか、カップの左に打ったらどうなるかを想像してみてください。目で見た感覚で「カップの左に打ったら、カップからどんどん離れていきそうだな」と思ったら、左サイドを遮断して、右サイドのエリアでボールがコロがる軌跡をイメージしましょう。グリーンの傾斜によって曲がり幅はまちまちですが、打ち出す方向さえ間違えなければ、それほど大きなミスパットは起こりません。

写真はフックラインのケースで、スライスラインはその逆です。そんな風にラインをイメージする習慣をつけておくと、グリーンを読む力がついてパットがどんどん上手くなります。またボール側からカップだけでなく、ラインを真横からも見て上りのラインか、下りのラインかもよく確かめましょう。

アドレス前の素振りでラインを明確にイメージする渋野日向子。
カップの右サイドの傾斜を見て、最終的にラインを明確にイメージしてから打つルーティンを心がけよう。

ラインの真横からも必ず見ておこう

ボールからカップだけでなく、ラインを横からも見てボールとカップのどっちが高いかも確認しよう。上りなら強めのタッチで打つから直線的なラインとなるし、下りではソフトタッチで打つため曲がり幅がやや大きくなる。

Q|ショートパットをよく外してしまいます。

A|フェースの真芯に当てることに全力を注ぎましょう!

手首の角度をキープし、フェースの開閉を抑えてストロークする古江彩佳。

視点をキープすればスクエアに打てて入る確率が高い

確実に入れたいショートパットの距離といえば、大股の1歩くらいでしょう。距離にして約90センチです。この距離が入らない原因はミスヒットでしかありません。フェースの開閉を抑えて、フェースの芯に真っすぐ当てるのがベストですが、インパクトの打点がズレるとフェースの開閉が起こりやすい。トゥ寄りに当たるとフェースが開きやすいですし、ネック寄りに当たればフェースがかぶりやすくなります。

そこでフェース面をカップに真っすぐ向けて構え、フェース面をカップに向かって真っすぐ出すことに集中しましょう。そのためにとくに重要となるのは、構えたときの「視点」のキープを徹底させること。ショートパットの場合、カップの左に外してしまう人が多いので、自分のミスを考慮した上で、あえてボールをフェース面のややトゥ寄りにセットして打つのもアリだと思います。

スクエア感覚が大事

ショートパットは真っすぐな軌道でフェースの芯に当てるのが一番の決め手。

とにかく「真っすぐ」を心がけよう

フェース面をカップに対して真っすぐ向ける。ストレート軌道でフェース面を真っすぐ出す。
フェース面のトゥ寄りに当たるとインパクトの衝撃でフェースが開きやすい。これがカップの右に外してしまうパターンだ。
フェース面のヒール寄りに当たれば衝撃によってフェース面がかぶりやすい。結果的にカップの左に外してしまうことが多い。

アッパーに打つと手首をこねる

インパクトでグリップが緩んで手首をこねやすい人は、インサイドから下ろしてボールをアッパーに打つ傾向が強い。
ヒール側に当たるため、フェースがかぶってカップの左に外しやすい。

保険をかけてトゥ寄りにセット

自分のミスを想定して保険をかけておくのも効果的。トゥ寄りに置けばフェースがかぶりにくく、正確にヒットしやすい。
ショートパットで左に外しやすい人は、ボールをトゥ寄りに置くのもいい。

Q|距離感の出し方がわかりません。

A|素振りでインパクト音をイメージしましょう!

ボールをコロがす距離は、インパクト音の強さにつながる。「ポーン」と口に出しながら素振りを繰り返して感覚をつかんだら、その感覚のままでストロークしよう。

歩測でカップまでの距離を正確に知ることも重要

距離感の出し方がわからないというのは、ロングパットの距離感が合わないということだと思いますが、カップを見て「このくらいの距離かな」と目測だけで判断して打ってしまう人があまりにも多いように思います。

打つ前にカップまでの距離を必ず歩測して、正確な距離をつかんでおくことを習慣づけましょう。スタート前の練習グリーンでも10歩を歩測し、10歩の距離でボールを止めるとか、何も考えずに気持ちよくストロークして、その結果何歩の距離で止まったかをチェックするなどの準備も必要です。

打つ前の素振りでインパクト音を想像するのもオススメ。距離感は右手でボールをコロがす感覚といいますが、実際はインパクト時の衝撃がありますから、ボールが当たったときの大きさをイメージし、「ポーン」と口に出しながら素振りすると効果的です。

ボールに当たったときのインパクト音の大きさをイメージすると距離感を出しやすい。

まず実際の距離を把握しよう

目で見た感覚だけでは距離感を出すのは難しい。スタート前の練習グリーンでも実距離を歩測してから、距離を合わせる練習をしておくことが大切だ。

Q|下りの速いグリーンが苦手です。

A|自分に合ったグリップ圧をキープしましょう!

インパクトでグリップが緩みやすい人は、最初からグリップを緩く握っておくといい。逆にインパクトでパンチが入りやすいタイプは、グリップを強めに握っておこう。

構えたときの握り圧を変えないでストロークする

下りの速いグリーンは、タッチを合わせるのが難しいです。どう対処すればいいかというと、ストローク中のスピードの減速やグリップ圧の減圧、または加速や加圧を抑制するのが一番。要はインパクトが緩んだり、パンチが入ったりするのがダメなのです。

インパクトが緩みやすい人はグリップを柔らかく握っておき、力が入りやすい人でしたらグリップを強めに握っておきましょう。そうすればストローク中の両手の圧が変わりにくいから減圧も加圧も起こりませんし、減速も加速もさせないでボールをヒットできます。自分の感覚にマッチしているほうを選択しましょう。

ただし注意点が一つ。ショートパットのところでも説明しましたが、インパクトが緩みやすい人はインサイドアッパー型の軌道となりやすく、ヒッカケが生じやすいので、グリップを強めに握って小さめのストロークでしっかりヒットするのが合理的といえます。

ゆるい = ストロークは大きめ

グリップをソフトに握るとストロークのスピードがゆっくりで、振り幅がやや大きめとなる。

しっかり = ストロークは小さめ

強めに握ればストロークのスピードがゆっくりでも、小さめの振り幅でしっかり打つ感覚となる。

ゴルファー プロフィール

稲見萌寧
いなみ・もね(都筑電気)1999年7月29日生まれ、東京都出身。166㎝。2020~21年の統合シーズンでは6勝と好調を維持。賞金女王候補の一人として名乗りをあげた。ツアー通算7勝。

鈴木 愛
すずき・あい(セールスフォース)1994年5月9日生まれ、徳島県出身。155㎝。2017年と19年の賞金女王。14年と16年の日本女子プロを含むツアー通算16勝。女子ツアーNo.1のパットの名手で知られる。

渋野日向子
しぶの・ひなこ(サントリー)1998年11月15日生まれ、岡山県出身。2019年の全英女子オープン優勝で一躍スターダムに。20年は海外を中心にプレーし、全米女子オープンでは惜しくも4位。

古江彩佳
ふるえ・あやか(富士通)2000年5月20日生まれ、兵庫県出身。153㎝。ツアーデビュー戦となった20年は伊藤園レディス、大王製紙エリエールレディスなど3勝。21年も好調をキープ。

解説&Lesson

石井 忍いしい・しのぶ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日大ゴルフ部を経て98年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くのツアープロを指導。現在は千葉、赤坂、神保町で「エースゴルフクラブ」を主宰。多くのアマチュアもレッスン。

写真/相田克己 協力/千葉国際カントリークラブ【PGM】


《完全保存版》ドライバーからパットまでQ&Aで悩み解消!

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シリーズ一覧

●《完全保存版》ドライバーからパットまでQ&Aで悩み解消!
Part1:ドライバーのミスの原因&解決法!! ドライバーのミスはアドレスで直る!
Part2:フェアウェイウッド&ユーティリティで番手なりに距離を打つ! FW&UTはカラダの回転が大事
Part3:強い女子プロをお手本にして苦手を克服!! アイアンの成否はバックスイングで決まる!
Part4:パッティングのミスの原因&解決方法!! パットのミスは支点に視点ですぐに修正できる!

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