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アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3

女子ツアー伝説の飛ばし屋 三塚優子がわかりやすくレッスン!

2021/09/23 ゴルフサプリ編集部

アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3

「アイアンの飛距離をもう少し伸ばしたいなら、ミート率を上げることを第一に考えてくださいね」と三塚優子。そこでロングヒッターで知られる三塚が実践してきたというミート率アップの練習法をレクチャーしよう。アイアンは決して飛ばすためのクラブではないが、イメージとおりの距離が打てるようになればゴルフの楽しさ倍増だ。

カラダの真正面でボールをとらえる感覚をマスターしよう!

クロスハンドドリルでハンドファーストインパクトを体感

アイアンの飛距離が思うように出ないと悩む人たちのスイングって、いくつかの共通点があるんですね。一つはカラダの捻転が少なくて手打ちになっていること。そして、もう一つはワキが開いてカラダの回転と腕の振りが連動していないこと。どちらもパワーロスを引き起こすために飛距離が出ないのです。特にフォロースルーで左ワキが開いているゴルファーがとても多いように思います。

アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
アイアンが飛ばない人は手打ちになっているケースが多い。フォロースルーで左ワキが開くのもその一例だ。

そこでオススメなのが「クロスハンドドリル」。クラブは8〜9番アイアンがいいでしょう。右手と左手を通常と逆にしてグリップすると左手が右手よりも遠くになるため、バックスイングで左肩が引っ張られて、カラダの強い捻転が感じられます。そしてダウンスイングではカラダの早い開きを抑えることができ、カラダの真正面でボールをとらえやすくなります。通常のグリップで持つとインパクトで左ワキが開き、手首が折れてしまいやすい人でもクロスハンドに持てば、インパクトで左ワキが自然と締まってハンドファーストのインパクトが作れます。

アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
右手と左手を反対に持って打って、ハンドファーストに構える。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
左手が右手より遠くになるため、バックスイングで深い捻転を作りやすい。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
ダウンスイングではカラダの早い開きが自然と抑えられる。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
手首が折れず、ハンドファーストのインパクトが作られる。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
カラダの真正面でボールをとらえて、ヘッドを走らせて振り抜く感覚がつかめる。

力を入れて飛ばそうとしても、パワー効率がよくないとダメ。クロスハンドドリルは力に頼らないで、効率よく飛ばすコツを教えてくれる効果絶大の練習法です。バックスイングで捻転が不足しやすい人やダウンスイングでカラダが早く開きやすい人は、通常の練習の中にクロスハンドドリルも取り入れてミート率を上げるコツをカラダに覚えこませましょう。

アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
クロスハンドドリルは効率のよいカラダの動きや、ミート率を上げるコツを教えてくれる最高の練習法だ。

歩き打ちドリルでリズムとタイミングを整える

アイアンショットのミート率を上げて、飛距離を伸ばすにはリズムやタイミングも重要なポイントです。スイングのリズムが速すぎたり、ゆっくりすぎたりしては、カラダの真正面でボールをタイミングよくとらえることができません。カラダが開いた体勢でインパクトを向かえるとフェースが開いて当たりますし、逆にカラダが止まってしまうと手をコネてフェースがかぶって当たります。ボールが右や左に散らばってショットの方向が安定せず、飛距離も思うように出ません。

リズムとタイミングを整えてミート率を上げるには、ボールから少し離れた場所に立ち、足踏みしながらボールに近づいてから打つ「歩き打ちドリル」が効果的。この練習法にはコツがあって、まずボールから1・5メートルくらい離れた場所に立ちます。そして右足を1歩前に踏み出しながらバックスイングし、次に左足を1歩前に踏み出してダウンスイングしてインパクトを迎えます。歩き打ちドリルで、下半身主導でスイングする感じをつかめたら、カラダを効率よく動かせるようになります。

アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
最初にボールから離れた場所に立ってスイングをスタート。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
右足を一歩前に踏み出しながらバックスイングする。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
次に左足を一歩前に踏み出してダウンスイングへと移る。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
ボールとカラダの感覚を適切にキープして、タイミングよくヒットする準備体勢を整える。
アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
下半身主導の動きでリズムとタイミングを整える感覚をマスターしよう。

要はスイングのリズムやタイミングは腕や手で作るものではなく、足で作るものなんです。また歩きながらボールに近づくことで、ボールとカラダの間隔を適切にキープして左足を踏み出して打つ感覚もつかめます。これはインパクトのタイミングの安定化に大きな効果があります。練習場のマットで練習するなら、通常のスタンスの位置から少し離れて立ち、歩幅の小さい足踏みでボールを打つといいでしょう。クロスハンドドリルと歩き打ちドリルは私自身も実践していますし、多くのアマチュアにも勧めています。あなたもぜひ試してくださいね。

アイアンの飛距離アップのコツ VOL.3
リズムやタイミングは足で作るもの。そこに気付けばミート率がアップし、アイアンの飛距離も自然と伸びる。

アイアンの飛距離アップはミート率重視。そのためにはリズムとタイミングが大事!

※動画はショット音が流れますので音量にご注意ください。

取材・文/三代 崇
写真/渡辺義孝
協力/サザンヤードカントリークラブ

三塚優子

三塚優子
みつか・ゆうこ
1984年9月21日生まれ、茨城県出身。172cm。07年プロ入会。11年の日本女子プロゴルフ選手権などツアー通算4勝。今も平均260ヤードの飛距離を誇る。現在は水戸市の「東野ジャンボゴルフレンジ」で多くのアマチュアゴルファーをレッスン。現在は登山がマイブームで、「自称・山ガール」とか。



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