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飛ばしたいならダウンスイングで、左足内側に体重を乗せる!!

三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」VOL.6 飛ばしのダウンスイング

2020/10/25 ゴルフサプリ編集部

2011年の日本女子プロなどツアー通算4勝。屈指のロングヒッターとしても知られた三塚優子がドライバーの飛ばしのテクニックを親切レッスン。飛距離が出なくて悩んでいるゴルファーにとって最高のクスリとなること請け合いだ。第6回はパワフルなインパクトへと導くダウンスイングのポイントをレッスン。

三塚優子
みつか・ゆうこ/1984年9月21日生まれ、茨城県出身。172センチ。埼玉栄高校ゴルフ部を経て2007年プロ転向。11年の日本女子プロなど通算4勝。現在は水戸市の『東野ジャンボゴルフレンジ』で多くのアマチュアゴルファーを指導している。

ダウンスイングは左足の内側に体重を乗せて、おヘソを左に回すだけでいい

一瞬で終わるダウンスイングの動きは、シンプルに考えるのがいい

トップのポジションへとクラブを上げていけば、あとはインパクトに向かってクラブを振り下ろすだけです。そうはいっても、ダウンスイングってとても難しいですよね。とくにトップからダウンスイングへの切り返しの動きは、私たちプロも細心の注意を払います。クラブを振り下ろすタイミングが早すぎるとカラダが突っ込みやすいですし、逆にカラダが早く開くとクラブが振り遅れてしまいます。

でも私が思うにはダウンスイングはほんの一瞬の動きですから、「何かをしよう」と考えたところでほとんど何もできません。考えれば考えるほどスイングが複雑になりやすいですし、結果にも結びつきにくい。ですから私はアマチュアゴルファーの方々には、ダウンスイングについてはあまり多くは言いませんし、「もっとシンプルにいきましょうね」とアドバイスを送るようにしています。

皆さんに意識して頂きたいのは、やっぱりお腹の回転です。おヘソをしっかり回してバックスイングして深い捻転を作ったら、切り返しでもおヘソから回していくイメージでダウンスイングをスタートするのがいいでしょう。ただし条件が一つあります。それはトップへと上げたら、腕やクラブはその位置のままにキープしておいて、体重を左足の内側の母趾球に乗せることです。体重が左足の外側に乗ってはダメ。どうしてかというと、カラダの全体が目標側に流れて軸ブレを引き起こしやすいからです。

お腹のほうを先に回せば腰の回転が先行し、肩の回転と時間差が生まれます。実はこれ、ダウンスイングの体の早い開きを抑えるための究極のポイントなんですよ。もちろん飛距離アップにも直結します。ただし体重が左足の内側に乗らないうちに、おヘソを左に回すのはいけません。体重が右足に残って左腰が引ける形となり、カラダの全体が開いてしまうからです。インパクトでフェースが大きく開き、結果は大スライスです。

バックスイングでお腹をしっかり回して、トップで深い捻転を作ろう。
切り返しではお腹を先に戻すイメージを持つとダウンスイングがシンプル。
カラダの早い開きを抑えることができ、ミート率がアップする。
ダウンスイングでは左足の内側に体重を乗せることも大切なポイント。
左足内側に体重を乗せて、おヘソを平行回転させれば飛ばしのダウンスイングをマスターできる。
体重が右足に残ると左腰が引けてカラダの全体が早く開いてしまう。

フォローでクラブを加速させる意識が、正しいダウンスイングにつながる

切り返しで体重を左足の内側に乗せるのは、要するに左足の踏み込みですが、左足を思い切り踏み込もうとするのは避けたほうがいいと思います。上体が目標側に突っ込んで、ダウンスイングの軌道が鋭角になりやすいためです。ボールを思い切り叩こうとして切り返しで右手に力が入って打ち急いでしまうのも突っ込み打ちの原因となりますが、切り返しでは上体も下半身も暴れないように注意しましょう。左足の内側に体重が乗ったのを確認できたら、おヘソを素早く平行回転させる。その流れでインパクトに向かってクラブを振り下ろす。これが私のダウンスイングのイメージです。

だからといってボールに合わせるように、クラブを減速させて振り下ろしてもいけません。ダウンスイングはバックスイングで蓄えた飛ばしのパワーを解放する動きですが、ボールにパワーを存分に伝達するにはダウンスイングの意識はほとんどいりません。というよりダウンスイングはあまり考えないほうが、スイングの全体のバランスやリズムが整いやすいのです。重要なのはボールを打ち抜いて、フォロースルーでクラブヘッドを一気に加速させること。素振りを繰り返すとフォロースルーでクラブをスムーズに振り切るためのダウンスイングの動きが自然につかめますよ。

切り返しで左足を踏み込む意識でもいいが、上体が突っ込むと鋭角に打ち込んでしまう。
フォロースルーでクラブヘッドを加速させる素振りを繰り返そう。正しいダウンスイングのイメージがつかめる。
ダウンスイングを複雑に考えてもいいことはない。フォロースルーからイメージすることが大切だ。

最後に動画でチェック!

ダウンスイングはお腹から戻すイメージ


取材・文・写真/三代 崇
協力/サザンヤードカントリークラブ


三塚優子がレクチャーする「ドライバーの飛ばしテク」

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【シリーズ一覧】
VOL.1:左手小指側の3本が緩まないようにクラブを短く持つことが重要です!
VOL.2:アゴを上げて高く構えれば、飛ばせるアドレスが作れる!
VOL.3:飛ばしたいならテークバックは「おヘソの回転」で始動!
VOL.4:飛ばしたいなら、体重移動は使わずおヘソを回してテークバック!!
VOL.5:もっと飛ばしたいなら、トップの位置を安定させるべし!!
VOL.6:切り返しでは体重を左足内側の母趾球に乗せよう!
VOL.7:飛ばしたいならインパクトまで前傾角度を徹底キープ!!
VOL.8:ハンマー投げのようなフォロースルーがビッグドライブのお手本!!
VOL.9:フィニッシュは左足だけでも立つ! これなら安定して飛ばせる!!
VOL.10:カラダが柔軟な人は「一軸」、カラダが硬い人は「ニ軸」が飛ばしのカギ。
VOL.11:フェースターンは手の動作ではない! 下半身の動きが最大の肝!!
VOL.12:ヘッドスピードが格段にアップする「マックス素振り」を伝授!!
VOL.13:「クロスハンド&歩き打ち」ドリルで、飛んで曲がらない球が手に入る!!