46インチ長尺規制!2022年から施行されるローカルルールを考察
【ゴルフトレンドウォッチャー】コヤマカズヒロのYoutubeをチラ見せ!
各種ゴルフメディアはもちろんYoutuberとしても活躍中のゴルフトレンドウォッチャー、コヤマ・カズヒロ氏の人気Youtubeチャンネル「コヤマカズヒロのYoutube【ゴルフトレンドウォッチャー】」を記事化!ゴルフ業界の旬なネタ、ゴルフ経験値が高まりそうな話、ギア関連のマニアックな話などなど。コヤマ・カズヒロ氏の一人語りをチラッとお見せします!
46インチ長尺規制って何?
10月12日ぐらいから10月初旬に、ゴルフのルールを司っている「R&A」と「全米ゴルフ協会USGA」が【パターを除くクラブの長さがですね46インチを超えてはならない】というローカルルールの新設を発表しました。
ただし、これはローカルルールであって、いわゆるゼネラルルールではないんです。
「この試合ではこのローカルルールを採用します」となると、それが採用になるんですね。
それで、主にプロトーナメントやエリートアマチュアの競技にこのローカルルールを適用する意図が発表されたんです。来年の2022年の1月から、それを実際に運用するそうな。
なのでおそらく、プロトーナメントとかは、もう来年からは46インチ以内にしなきゃいけないという流れになってくるのではないだろうか、というお話です。
一般アマチュアゴルファーには関係あるの?
長尺規制と聞いて、「長尺がもうダメになります!」というような話が、今、まことしやかに巷では騒がれている状況。
でもこれね、多分なんですけど、アマチュアにはあんまり関係ないと思うんです。
僕たちのような、一般アマにはいわゆるゼネラルルール(ゼネラルルールでは確か48インチまで)の変更ではないので、適用されなければ使っていいわけです。
なので、プライベートで使う分には48インチ以内であれば使っていいだろうという風に一応解釈できるわけですよね。
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で、まあゴルフ場いろいろあるじゃないですか? 困るのがその...情報に敏感なゴルフ場があって、月例競技とかでも採用されるとちょっと困ります。揉めそうですよね。
2019年のルール改正の時にローカルルールで、<OBの救済>とかを採用したりするゴルフ場結構あったんです。なので、46インチ規制を月例競技とかで施行するゴルフ場ゼロじゃないと思うんですよね。
ただそれやるとね、ちょっと揉めそうな気もするんですよね...。
「ローカルルール採用します」ってなるじゃないですか。そうすると普段から長いやつ使ってる人はドライバーが使えなくなるなど、ややこしい話になりそうな気がするんですよ。
よく聞くのは長いドライバーを使ってる人見て「お前それ違反だろう」って言われちゃいそうとかね。言う人は言うでしょうね。飛んだら「お前それ高反発じゃないのか!」っていう人もいるぐらいですからね。
でももうそれはね、仕方ないかなと思いつつも、ルールに沿って胸を張ってプレーするしかないと思うんですよ。まぁその辺は僕の手には負えないのでね(笑)、現場でうまくやっていただきたいところではあるんですけど。そんなのないに越したことはないんだけど、なんとなくそんな懸念もあるということですよね。
長尺規制、賛成or反対?
僕の考えを一応言っておくと、基本的にそういう規制みたいなものには反対なんですね。
基本的に反対だから今回の長尺規制も反対なんですよ。ただね、僕が反対しても“屁のツッパリ”にもならないんで仕方ないんですけどね。僕は飛距離を制限する全ての者に基本的に反対です。規制することで発達する技術ももちろんあるんだけど、規制しないで自由に進化する未来が見たいと思うので。
だけど、現代のPGAツアーの状況を見れば、飛距離の規制をしなきゃいけない、と規制が入ってしまうということですね。まぁ理解できるわけです。ゴルフ場って、いわば箱庭なんですよ。作られたその庭の中でゲームをする遊びじゃないですか? だから、その作られた箱庭を超越するような距離が出るとゲームにならなくなる。想定した遊びができなくなってしまうわけですね。
それに近いことをやったのが去年の2020年の全米オープンのデシャンボー。難しいセッティングで難しいコースを文字通り飛距離で圧倒して6打差をつけて優勝したんですね。
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で、あのルイ・ウェストハウゼンが「彼だけ小さいゴルフ場でプレーしているようだ」みたいなことを言ったわけなんですよ。
事実そうなんですよ。距離が出るって言うことは、小さいゴルフ場もしくは、例えば一人だけレギュラーティーから回っているようなものなわけですよね。同じ正確性が担保できれば、ある種ハンデになるわけです。
デシャンボー1人が飛んでるんだったらまだいいんですけど、もしそういう人たちが例えば半分くらいになると、それはもう試合にならなくなるわけです。
350ヤードも400ヤードも飛ぶ人が、ボンボンあちこちにボールを飛ばしてしまうと、ゴルフコースが想定するプレーみたいなのはなくなってしまう。ゲームがこう...壊れちゃうわけですよね。
なので飛距離が出るということに対して、やっぱりナーバスになるし、抑えなきゃいけないっていう風にやっぱりなると思うんです。
今まではそのコースを新調して、長くして対応してきたんですけど、多分それも限界に来ているんだろうなという感じがするわけですよね。
「えー!でも今一生懸命長尺で結果を出していたり、出そうとしているプロはどうなるの!」「長尺ドライバーを売りにしてるメーカーはどうなるの!」など、様々な切り口でも語っています。
続きは「コヤマカズヒロのYoutube【ゴルフトレンドウォッチャー】」で!
コヤマカズヒロ
児山和弘。1974年生まれ。学生時代には富士桜カントリークラブなどでアルバイトを経験。中古ゴルフFCチェーン「ゴルフパートナー」の立ち上げに参加、以後、ゴルフ業界に。2005年に「39ゴルフ」(アーリーバードゴルフ)設立。用品販売を行いつつ、オリジナルブランド製品を開発。2012年、フリーに転身し、ゴルフ用品からツアー情報まで、幅広く執筆するゴルフライターとしてゴルフトゥデイやゴルフサプリといった各種ゴルフメディアなどを通じて活動を開始。2013年、オウンドメディアの運営代行業を主業務とするメディアライトを設立。2018年にはYoutubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」を開設。
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