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冬枯れのラフは朝だけ要注意!乾いたら「払い打ちイメージ」で気持ちよく飛ばせるよ!

絶対に知っておきたい冬のコースマネジメント&スイングテクニック VOL.7

2023/01/25 ゴルフサプリ編集部

冬ゴルフ,もちけん

ティショットを曲げてしまい、ボールはラフへ。でも冬ラフは夏ラフよりもやさしく打てるから心配はご無用。「注意したいのはボールの場所の日当り加減。朝早いうちはラフの芝に霜がついていることがよくありますよ」ともちけん。またラフまで飛ぶと傾斜地になるケースも多い。冬ラフからのショットの成功率を上げるポイントは?

冬のラフは「ヨコから払い打ち」で気持ちよく飛ばせるよ!

ラフでも油断禁物。打つ前にボールのライをしっかりチェック

冬のラフは芝が枯れていて、芝が元気な夏ラフと比べるとインパクト時の芝の抵抗が少ないです。なので、普通にスイングしてもクラブは自然を振り切れちゃうくらい。そう考えれば、ティショットがラフに飛ぶのはミスのうちに入らないんです。冬はミスの許容範囲が広いから、ティショットはのびのびとスイングしてくださいね。

冬ラフは比較的やさしいといっても安易に打ってはダメ。そこで最初に冬ラフからのショットの注意ポイントを整理しましょう。

・寒い日はラフにも霜がついていることがあるので注意
・ラフの芝が乾いていれば基本的にはどのクラブでもOK
・上から鋭角に打ち込まず、ヨコから払い打つ
・傾斜地のラフはFWやUTのハーフショットがグッド
・ツマ先上がりではクラブを短く持つ
・曲がりを計算しないでグリーンを向いて構える

軸をキープしてボールを払い打てばミスにならないよ

夏のラフは芝が水分をたっぷり含んでいるから、ボールがちょっとでも沈んでいるとインパクト時の芝の抵抗がとても強くてスムーズに振り抜けないんです。
その点、冬ラフは芝が枯れていて、夏よりもずっと短い。芝がペタッと寝ていることが多く、大抵はボールが浮いた状態となるからイージーに打てるし、ラクに振り抜けます。
ボールが少し沈んでいても日当りのいい場所で、芝が乾いていれば大丈夫。問題なのは朝早い時間のラフです。ボールが浮いていても芝に霜がついていてシャーベット状になっていたら、インパクト時の抵抗が強くなります。打つ前にボールのライをよく観察して、ラフの芝がどんな状態かを把握することが大事です。

冬ラフからのショットは比較的やさしいが、ボールのライを事前によく確認しよう。
乾いたラフにボールが浮いていればどんなクラブでも使える。
冬ラフならボールが少し沈んでいてもインパクトの抵抗が少ない。
朝早い時間は日陰のラフに霜がついていることがあるので注意。

基本的に冬ラフからのショットは残りの距離で使うクラブを決めていいと思います。残り150ヤードで通常は7番アイアンで打つ人なら7番アイアンでOK。でもグリーンに直接乗せるとボールが跳ねてオーバーしてしまうリスクがあるなら、一番手小さい8番アイアンをチョイスしましょう。インパクトの瞬間にフェース面とボールの間に芝が絡んでスピンがかかりにくくなるのは夏ラフも冬ラフも一緒。だけど冬ラフの方が芝があまり絡まず、しっかり振り切れるのでキャリーを出しやすいです。

スイングのポイントは上から鋭角に打ち込みすぎないようにすること。夏の元気なラフは鋭角に打ち込むほどインパクトの抵抗が強くなって飛ばなくなるけど、冬ラフは打ち込んでも抵抗がそんなに強くなるわけではない。でも打ち込もうとするとカラダが突っ込んで軸がブレやすく、距離感も方向性も安定しにくい。カラダの軸を構えた位置にキープするには、ボールをヨコから払い打つイメージがグッド。ラフに霜がついているときこそ、絶対に払い打ちです。

ボールの位置はフェアウェイからのショット同様、スタンスの中央付近。
胸を右に90度回して捻転を作る。バックスイングでクラブを大きく上げすぎないように。
頭をアドレスの位置にキープしてダウンスイング。鋭角に打ち込みすぎないこと。
冬ラフはボールをヨコから払い打つイメージがべスト。これがミス防止のコツ。
思い切り振り抜くより、気持ちよくスイングすることを心がけよう。
カラダの軸が左右にブレないようにスイングすればミート率がアップ。
鋭角に打ち込むとカラダが突っ込んで軸がブレやすい。

斜面のラフでは大きいクラブを持ち、小さいスイングで打つ

フェアウェイの両サイドが斜面になっているホールでは、ティショットを曲げてラフに行ってしまうとセカンドショットが傾斜地ということがよくありますよね。夏はラフの芝が長いから急斜面に止まってしまうケースが少なくないけど、冬は芝が枯れて短くなっているため、急斜面からはコロげ落ちてフェアウェイ近くの緩やかな傾斜地に止まってくれることがほとんど。ここではティショットが右の斜面に飛んでセカンドがツマ先上がりのラフとなった状況と、ティショットが左に飛んでセカンドショットがツマ先下がりのラフとなった状況の2つを例にあげて説明します。

緩やかな傾斜地でもトラブルショットには変わりませんから、フルショットは禁物。グリーンまでが遠くても、距離を欲張らないでミート率を第一に考えてスイングしましょう。ピンまで150ヤードで、7番アイアンで何とか届かせようとしてマン振りする人が多いのですが、大概は大ダフリかチョロに。そこで私がいつもアドバイスしているのが、フェアウェイウッドかユーティリティを持って腰くらいの高さのハーフショットです。フェアウェイウッドなら5番がオススメ。小さいスイングでも150ヤード近く飛んでくれますし、正確にミートしやすくて方向のブレが少ない。何よりボールの曲がり幅をほどんど考えなくていいのが一番のメリットです。

斜面のラフからのショットは、アドレスもスイングもできるだけシンプルがいい。
7番アイアンなどを使うのもいいが、大きくスイングしなくていいFWやUTをチョイスするのがオススメ。

ツマ先上がりはボールが左に飛びやすいから目標を右寄りにとって構えるのがいいと聞いたことがあると思います。これは正解ですが、自分では正しい方向を向いて構えているつもりでも傾斜地に立つと何か気持ち悪くなって、「構えが悪いのかな?」とか「カラダの向きを間違えているのかな?」と疑心暗鬼になり、自分のアドレスがわからなくなってしまう人がとても多いんですね。そうなると気持ちよく感じられるアドレスを作ろうとしてカラダの向きがどんどんズレてしまう。「ハーフショットで打つ!」と最初から決めておけばグリーンの方向を向いて構えればいい。ツマ先下がりも一緒です。そのほうがずっとカンタンだと思いませんか?

ツマ先上がりからの5Wショット。ボールの位置はスタンス中央より1個分左。
バックスイングは右腰くらいの高さまで。手で上げないで、カラダの回転で上げよう。
斜面のラフでも上から打ち込まないで、ボールをヨコから払い打つイメージ。
フォロースルーは左腰くらいの高さで止める。胸は目標方向に向けよう。
振り回すとオーバースイングになったり(左)フィニッシュでバランスが崩れたり(右)しやすい。

ツマ先上がりの場合は足場よりもボールの方が高いので、クラブを短く持って前傾角度を浅くして構えましょう。足場よりもボールが低いツマ先下がりはクラブを通常の長さに持ち、腰を落としてアドレス。距離を出そうと振り回してスイング中にカラダのバランスを崩してしまう人でも、ハーフショットならバランスよく振りやすいはず。フェアウェイの硬い地面の上をコロがすくらいの感覚です。ツマ先上がりもツマ先下がりもアドレスの前にボールの後方から目標を見て飛球線をイメージするとか、ボールの近くでハーフショットの素振りを数回繰り返して感じをつかんでおくと、グッドショットの確率がグーンとアップしますよ!

ツマ先上がりでは傾斜の度合いに合わせてクラブを短く持とう。
ツマ先下がりは足場よりもボールが低いので通常の長さに持つ。
ボールが低い場所にあるときは腰を落として構えるのがポイント。
ツマ先下がりからの5Wショットもバックスイングは右腰の高さまで。
上から打ち込まないように、頭の高さをキープしてヨコから払い打つ。
フォロースルーも左腰の高さまで。両ヒザの高さは最後まで変わらない。
ツマ先上がりもツマ先下がりも、なるべくグリーンを向いて構えるのがグッド。そのためにも目標をよく確認する。
打つ前にボールの近くでハーフショットの素振りをして、感じをつかんでおこう。

取材・文/三代 崇
写真/相田克己
協力/太田双葉カントリークラブ

もちけん
本名・剣持江里加(けんもち・えりか)。1988年5月1日生まれ。地元・群馬県を拠点に多くのアマチュアゴルファーのラウンドレッスンを行なっているティーチングプロ。「明るく、楽しく!」がモットーで、わかりやすい指導に定評。「もちけん」はニックネーム。ドリームゴルフガーデン伊勢崎所属。
Instagram(mochiken_golf)やYouTube(もちけんリアルチャンネル)で楽しい情報を配信中。


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