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フェアウェイウッドは大振り厳禁!短く持ってコンパクトにスイングしよう!

シーズンインに備えよう! 人気コーチ・大西翔太が あなたのスイングの マイナーチェンジをお手伝い!|Vol.3

2023/01/23 ゴルフサプリ編集部

昨年のプレーを反省し、今年はレベルアップを目指したいとゴルファーに大西翔太コーチが親切アドバイス。スイングの「マイナーチェンジ」レッスンシリーズの第3回はフェアウェイウッドをお届けする。昨年はダフリも出たけど、トップやチョロもよく出たという人は、今のうちに自分の欠点をしっかり解消しておこう。

フェアウェイウッドは短く持ってコンパクトスイング!

距離を欲張って大振りになっていないかを見直そう

ロングホールや距離の長いミドルホールのセカンドショットでは、ほとんどの人がフェアウェイウッドを持ちますよね。残りの距離が長いから飛ばしたい気持ちが生じるのはゴルファーの心理として当然ですが、ダフリやトップなどのミスが多発してはスコアにつながりません。「とにかく当たらなかった」という人は、距離を欲張ってクラブを振り回してばかりいませんでしたか?

皆さん、フェアウェイウッドを持つと、「よ〜し!」と鼻息が荒くなるんですね。飛ばさなくてはダメと決め込んでいるからクラブを大きく担ぎ上げてオーバースイングになったり、振りすぎてフィニッシュでバランスが崩れたりするのです。インパクトの段階でカラダのバランスが崩れるからミート率が著しく低下し、フェースの芯に当たらない、ボールが飛ばない、方向が安定しないといった悪循環に陥ってしまいます。フェアウェイウッドはいろいろな場面で使える万能クラブ。大いに活躍してもらうためにも自信をつけておきましょう。

飛ばそうとしてオーバースイングになったり、振り回しすぎたりしていなかったかを見直そう。
クラブを振りすぎるとインパクトの打点がずれて様々なミスショットが生じやすい。

10時から2時の小さめのスイングでミート率アップ

ドライバーショットではボールをティアップしていますから、大きな円弧を描くイメージでスイングするのがベストですが、フェアウェイウッドは芝の上のボールを打つクラブの中でもっともシャフトが長くてロフト角度が少ない。だからドライバーのイメージで大きく振ると当たりにくいのです。対策法としてはドライバーとは逆にコンパクトに振りましょう。グリップの真ん中付近を握り、クラブを短く持ちます。最初のうちはシャフトに近いところを握ってもOK。そしてトップとフィニッシュをコンパクトに。時計盤でいえばトップは10時、フィニッシュは2時のイメージです。

まずはクラブを短く持とう。シャフトに近い部分を握ってもOK。
ボールの位置はスタンスの中央よりもボール1個ぶん左。
トップは時計盤の10時のイメージ。ただし腕や手を使わず、カラダの回転で上げることが大事。
フィニッシュのイメージは時計盤の2時。体重を左足にしっかり乗せて胸が目標を指すまで回そう。
コンパクトにスイングすればミート率が上がり、飛ばそうと思わなくても飛距離が十分に出る。

フェアウェイウッドはシャフトの長さがドライバーとあまり変わらないので、大きく振らなくても勝手に飛んでくれるクラブ。最初から飛距離を求めるよりも、ミート率を上げることを考えましょう。フェースの芯でとらえられる回数が増えてくれば、飛距離だって平均的に伸びてきます。ちゃんと当てる感覚を身につけてから、クラブを少しずつ長く持ち、振り幅を徐々に大きくしていく方が絶対に自信につながります。コンパクトに振るといっても手先だけで振ってはダメです。腕や手をなるべく使わず、手首の角度をできるだけキープして、カラダをしっかり回しましょう。スイングはコンパクトでも、カラダの回転量は通常のフルスイングとほぼ一緒です。

当たるようになったらクラブを少しずつ長く持ち、スイングを大きくしていこう。ただし振り回しすぎるのは絶対にNG。

クラブを振り切ろうとすると案外振り遅れやすいので、プロたちもドライバーは大きく振るけど、フェアウェイウッドはコンパクトに振る人が多く見られます。ボクがアマチュアの方にラウンドレッスンをするときも、ほとんどの人がフェアウェイウッドを持つと力が入っているのが一目瞭然です。そこであらかじめ、「ちょっと力を抜いてコンパクトに振りましょうね」と声をかけてあげると、結構グッドショットが打てるわけです。全力で振るよりも、力感を7〜8割くらいに落としてスイングすれば、ミスしたときのダメージも少なくて済みます。

ハイティアップでインパクトの打点をチェック

フェアウェイウッドのショットに自信をつけたい人にオススメの練習法をお教えしましょう。高くティアップしたボールを5番ウッドで打ってください。クラブヘッドをボールの高さに合わせて構え、横から払うイメージで鈍角に入れるのがコツです。5番ウッドはフェースが薄めで、上下の打点がずれるとグッドショットが打てません。上から打ち込んでも、下からすくい打っても当たりません。ハードルの高い練習法ですが、力感を7〜8割くらいに抑えてコンパクトにスイングし、フェースの芯に当てる感覚をつかむとフェアウェイウッドがどんどん上達します。

ティアップを高くし、5番ウッドでスイング練習。クラブヘッドをボールの高さまで浮かせて構えよう。
横から払い打つ感覚でクラブヘッドを鈍角に入れてインパクト。これツアープロたちも実践する練習法だ。
スイング軌道の最下点でボールをきれいにとらえたれたら合格。ティは打たないようにする。

今はトラックマンなどのスイング解析器でインパクト時の軌道とかフェースの向き、クラブの入射角はひと目でわかりますが、このハイティアップ練習法ならスイング解析器がなくても、自分のスイングの状態がすぐに把握できてしまうのです。ツアープロたちも実践するスイングチェックの練習法をスイングのマイナーチェンジに役立ててください。

クラブヘッドが下から入るとフェースが開いて当たりやすい。
上から鋭角に打ち込んではフェースがかぶって当たってしまう。

〈まとめ〉
・フェアウェイウッドが当たらない原因は振りすぎ
・クラブを短く持ってミート率をアップ
・10時から2時までのイメージでコンパクトに振る
・腕や手を使わず、カラダをしっかり回転
・力感を7〜8割くらいにセーブしてスイング
・ハイティアップ練習法で芯に当てる感覚をつかむ

取材・文/三代 崇
写真/渡辺義孝
協力/千葉カントリークラブ野田コース

大西翔太
おおにし・しょうた
1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの指導に尽力する一方、青木瀬令奈らツアープロのコーチもつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富で、幅広く活躍中。


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