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ヤマハ「RMX VD FW」を打ってみたら「何かの間違いかと思うほど飛んだ!」

2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッションVol.3

2022/02/15 ゴルフサプリ編集部

ヤマハ「RMX VD FW」を打ってみたら「何かの間違いかと思うほど飛んだ!」

スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が試打を熱望したヤマハの「RMX VD フェアウェイウッド」。ヘッドには4種類の高機能素材を組み合わせて飛距離性能を追求。ツアープロも一発で納得したというヤマハの自信作は一体どれくらい飛ぶのか。

全番手のフェースに高反発クラブ用βチタンを採用

ヤマハ「RMX VD FW」を打ってみたら「何かの間違いかと思うほど飛んだ!」

チタンフェースを3番ウッドだけに採用しているフェアウェイウッドは珍しくないが、「RMX VD フェアウェイウッド」は3番、5番、7番のすべての番手がチタンフェース。しかも、6-4チタンに代表されるαβチタンに比べてたわみやすく、反発性能をルール内に収めることが難しいとさえいわれたβチタンが使われている。これによって「RMX VD フェアウェイウッド」は前作「RMXフェアウェイウッド」(2020年モデル)を13%も上回る反発性能を実現した。

ヤマハ「RMX VD FW」を打ってみたら「何かの間違いかと思うほど飛んだ!」

ヤマハがどれほど飛距離性能にこだわったのかはフェースの素材だけでもうかがい知ることができるが、「RMX VD フェアウェイウッド」ではそれに加えてボディに軽比重の6-4チタン、クラウンにはさらに軽いカーボンを採用。その一方でソール全体を高比重合金で成型することで、3番ウッドではヘッド総重量の約65%に当たる135グラムの重量をソールに集中させた超低重心設計を実現。ドライバー並みの高初速、高打ち出し、低スピンの飛びを可能としている。

コスト度外視の「RMX VD FW」が飛ぶのは当たり前

関は実際にボールを打つ前から「RMX VD フェアウェイウッド」が飛ぶと予測していた。その理由はフェースにβチタン(ZAT158チタン)が採用されているからだ。

「βチタンは非常に弾きのいい素材です。まったく同じ素材が他社の高反発ドライバーに採用されているくらいですから、『RMX VD フェアウェイウッド』が飛ぶことは打つ前から容易に想像できます」(関)

さらに、ただ前に飛ぶだけでなく、球が上がりやすくキャリーで飛ばせることもヘッドの構造から読み取れるという。

「ソールにウエイトスクリューを入れているモデルはよくありますが、『RMX VD フェアウェイウッド』はソール全体を高比重合金で作ってしまいました。なおかつクラウンはカーボンで紙みたいに薄くて軽い。

つまり、ヘッドのほとんどの重量がソールに集まっていて非常に低重心で上がりやすいフェアウェイウッドになっているはずです。チタンやカーボンもそうですが、比重の重い金属は希少で高価な素材。ヤマハがコストを度外視して作ったフェアウェイウッドなので飛ぶのは間違いありません」(関)

「RMX VD FW」は予想を大幅に上回る飛距離を叩き出した

結論からいえば「RMX VD フェアウェイウッド」の飛びは事前の予想をはるかに上回るものだった。ちなみに今回試打したのは5番ウッドで、50グラム台の純正シャフト「ディアマナ YRf」(Sフレックス)が装着されたもの。

「1発目からいきなり240ヤードを超えてきました。ぼくの5番ウッドの飛距離はよく飛んでも230ヤード行くか行かないかくらいなので、5番で240ヤードはちょっと飛びすぎ。何かの間違いかもしれません」(関)

ところが、2球目、3球目と飛距離は伸び続け、ついに250ヤードを超えてしまった。

「打ち直したら余計に飛んでしまいましたね。芯を食ったら250.5ヤード。5番ウッドで3番ウッド並みの飛距離です。最初は町画家と思いましたが、何球も偶然が続くことはありませんから『RMX VD フェアウェイウッド』は間違いなく飛ぶと断言できます。この上には3番ウッドもあるわけで、今回3番は打っていませんが、いったいどれくらい飛ぶのか想像しただけで恐ろしくなりますね」(関)

「RMX VD FW」を入れたらスコアもよくなるぞ!

契約外の選手も含めツアープロの間で評価が高い「RMX VD フェアウェイウッド」だが、実はアマチュアにとってもかなりフレンドリーな性格だ。

「球のつかまりがいいですね。ぼくが打つとちょっとつかまりすぎかなと思うくらいドロー系の弾道が出ます。これならスライサーでも楽につかまえていけると思います。そして、球の高さも十分出ます」(関)

シャフトは動きすぎないので地面のボールを打つときも当たり負けしにくい。

「『ディアマナYR50f』のSを打ちましたがしなり量はけっこう少なめ。ドライバーでヘッドスピード42m/s以上欲しい感じですが、クセもないのでSRやRならみんなが打てるようなクラブになると思います。フェアウェイウッドで力むとかえって飛ばなくなったり余計に曲がったりしますが、『RMX VD フェアウェイウッド』ならいつも通りに振るだけで飛んでくれるでしょう」(関)

とくにアマチュアにおすすめしたいのは5番ウッドだ。

「長くなるほどミート率は落ちるので、ほとんどのアマチュアは5番ウッドで最大飛距離になります。でも、『RMX VD フェアウェイウッド』の5番さえあれば、ドライバーの使用回数を1ラウンドで3、4回少なくできると思います。飛距離をそんなに落とさずOBを減らすことができれるのでスコアも伸びるに決まっています」(関)

試打・解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。


2022ニューモデルを関浩太郎が試打インプレッション


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