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3パットしやすい「下の」ラインでも、ラインに乗せるために「しっかり打つ」

第9回 「下り」のラインを攻略する

2023/02/14 ゴルフサプリ編集部

下りのラインはカップを大オーバーしたり、ビビってショートしたりしてスコアを崩しやすい。この改善策を伝授!

GOLF TODAY本誌 No.597/116〜119ページより

下りのラインはカップを大オーバーしたり、ビビってショートしたりしてスコアを崩しやすい。この改善策を伝授!
下りは上りに比べ傾斜の影響を大きく受ける。スピードが落ちるカップ周りはより慎重にラインを読もう。

下りは上りに比べ傾斜の影響を大きく受ける。スピードが落ちるカップ周りはより慎重にラインを読もう。

傾斜の下側から斜度をチェックし曲がりを読む

下りのラインが苦手で3パットのミスをくり返してしまう、という方が多いと思います。これを改善するには、まず傾斜の度合いを正確につかみましょう。

ラインの後方線上だけではなく、カップの反対側からも傾斜を必ず見てください。傾斜は上(高い位置)から見るより、下(低い位置)から見たほうが斜度がわかり、ボールのコロがりをイメージしやすいからです。そしてタッチを合わせるぶん、曲がりを大きく読み、ラインを膨らませるのが基本です。

大事なのは、下りでも「ボールをしっかり打つ」ことです。しっかり打てば、順回転でコロがりがよくなり、狙ったラインに乗る。下りだからといってソフトに打つと、ストロークが緩んだりフェースが開いたりするので注意しましょう。

また、ミドル~ロングパットの場合、ショートすると次打も下りのラインになり、難度だけでなく心理的な負担もより大きくなります。仮に下りの2メートルを残すなら、上りの4メートルのほうがやさしく、カップインの確率が高くなるので、私は「ややオーバーめ」に打つことを心掛けています。

下りでもしっかり打つ

下りも上りと同様に、フェースの芯でボールの芯をヒットし、緩まないようにしっかり打つ。順回転のボールなら、ライン上をきれいにコロがり、カップインしやすい。

ややオーバーの距離感で打つ

ジャストタッチではなく、「カップをややオーバーさせる」くらいの距離感で打つのが藤田流。オーバーさせれば返しのパットåは上りになる。ショートして次打も下りになるのが一番やってはいけないミス。

下りのラインでしっかり打つ方法
支点を安定させて「小さく」「速く」振る
グリップエンドの向きをチェック!支点がズレないように手元(グリップエンド)の動きを小さくするのがコツ。

支点がズレないように手元(グリップエンド)の動きを小さくするのがコツ。

通常の打ち方でも対応できるが、小さく速く振れば、よりしっかり打てる。

通常の打ち方でも対応できるが、小さく速く振れば、よりしっかり打てる。

振り幅とスピード感をコントロールするのがワンランク上のテクニック

下りのラインで「しっかり打つ」のは不安感や恐怖感があるかもしれませんが、カップをオーバーすることを恐れて毎回ビビりながら打つと、タッチが出ず、距離感がバラバラになってしまいます。

そこで、しっかり打つと距離が出すぎてしまうのなら、そのぶん、ストロークを「小さく」しましょう。振り幅を通常より小さくすれば、しっかり打ちやすくなり、ストロークが安定します。

さらに、スピード感を調節するのがワンランク上のテクニックです。上りのラインは「大きく」「ゆったり」振りますが、下りのラインは反対に、「小さく」「速く」振ってみてください。振り子をイメージし支点を安定させると、この動きがうまくできます。

ヒザの高さで水平に振ってみよう

振り子には「支点」が不可欠だが、パットの支点は固定するものでなく、安定させることが大事。ヒザの高さで、グリップエンドが体(ヘソ)を指し続けるように振ると、正しい動きがわかる。

振り子には「支点」が不可欠だが、パットの支点は固定するものでなく、安定させることが大事。ヒザの高さで、グリップエンドが体(ヘソ)を指し続けるように振ると、正しい動きがわかる。

ヘッドを後方に引くと緩まずしっかり打てる
スパットに向けて真っすぐ打ち出したら、右足の前くらいまでヘッドを素早く引く。

スパットに向けて真っすぐ打ち出したら、右足の前くらいまでヘッドを素早く引く。

飛球線後方に素早く引くと手元の動きが小さくなり 支点が安定する

小さく速く振るのが難しく感じる人や、どうしてもストロークが緩んでしまう人は、インパクト後にヘッドを飛球線後方に引いてみてください。フォローでヘッドを前(目標側)に出すのではなく、右足の前くらいまで素早く引くことがポイントです。

こうすると手元(グリップエンド)の動きが小さくなり、ストロークの支点が安定。緩まずにしっかり打てます。

急勾配になればなるほど、手とヘッドを前にゆっくり出す人がいますが、これでは支点がズレて緩みやすくなるので注意しましょう。

本番では、ボールの近くにスパット(目印)を設定。そこに向けてボールを真っすぐ打ち出すことに集中し、あとはヘッドを引くだけでOKです。

上達の秘訣

傾斜の度合いを細かくチェックする

下りのラインで傾斜の度合いが同じように見えても、「ボール地点」と「カップ周り」では異なることがある。大きな傾斜の中にも小さな起伏があるので、時間が許すかぎり、細かくチェックしよう。

藤田寛之
ふじた・ひろゆき
(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙げて43歳にして初の賞金王に輝いた。23年連続で賞金シード入り。得意クラブはパター。


【藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方】

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