上りのラインはカップオーバーさせるから「浅めに読む」のが基本です!
第8回 「上り」のラインを攻略する
上りのラインになると、打ち切れずにショートのミスが出やすくなる。今回はこの対処法をレクチャー。
GOLF TODAY本誌 No.596/126〜129ページより
上りは「浅め」に下りは「深め」にラインを読むのが基本。同じ勾配でも上りと下りでは曲がり方が変化する。
傾斜の影響度を考慮してラインを読む
上りのラインを攻略するには、まず低い位置からボールとカップの高低差を把握し、おおまかな傾斜をつかみます。とくに大事なのが「カップ周りの細かいアンジュレーション」です。上りは強めに打つぶん、打ち出し直後は球の勢いがあり、傾斜の影響を受けにくい。その半面、カップに近づくほど球の勢いが弱くなり、傾斜の影響を大きく受けます。カップ周りを入念にチェックするのはそのためです。そして私は、ジャストタッチではなく、「カップをオーバーさせる」という仮定のもとでラインを読みます。
オーバーさせる距離は、状況によって30~50センチくらい。私の経験上、このくらいの強さで打つと、カップインの確率が一番高くなるからです。たとえ打ち損じても、ボールがカップまで届くのも利点です。
カップをオーバーさせるぶん、ラインは「浅めに読む」のが基本。ただし、カップ周りの傾斜がきつい場合は、極端にオーバーさせると返しのパットが下りになり、難易度が高くなってしまいます。この点も考慮して、ラインを読むことが大切です。
上りのラインは、球の勢いが弱くなるカップ周りで急激に曲がったりすることがある。傾斜はもちろん、芝の状態(ピッチマークやスパイクの傷痕など)をしっかりチェックしよう。
ジャストタッチ(ぴったりの距離)ではなく、カップを30~50センチくらいオーバーさせるのが藤田流。この強さで打つと、どのくらい曲がるのかを想定し、狙いどころを決める。
テークバックとフォローの比率が1対2になるようにフォローでヘッドを大きく出す。
ミドル~ロングパットはとくに大きく!
フォローを大きくすればインパクトが緩まずにしっかり打てる
上りのラインだと頭ではわかっていても、打ち切れずにショートしてしまうことがありますよね。このミスを防ぐには、振り幅をコントロールしましょう。ポイントは、フォローをいつもより大きくすること。テークバックの大きさを「1」とすると、フォローはその倍の「2」の大きさにするイメージです。
フォロー側のストロークを大きくすれば、そのぶんボールは遠くにコロがります。加えて、ヘッドがフォローに向けて加速していくことで、インパクトが緩まずにしっかり打てます。
とくに上りのミドル~ロングパットはショートのミスが出やすいので、素振りで振り幅を調節し、ゆったり大きく振ることが大切です。
インパクトを強くしてもOK
上りのラインを攻略するには、インパクトを強くするという方法もある。振り幅のコントロールが難しく感じる人は、いつもよりヘッドを加速させ、強いインパクトを作ってみよう。
距離は1メートル前後。セットしたボールのどこにどのくらいの強さで当てるかを明確にする。
遊び感覚でやれば、飽きずに練習できる。家の中でも簡単にできるのでやってみよう。
打ち切れない人やショートパットが苦手な人にオススメ
練習グリーンにカップが切ってあると、アマチュアの方はカップインを狙って一生懸命練習しますが、私はそれにこだわりません。なぜならカップを狙うと、ボールを入れることばかりを考えてしまい、方向性も距離感もアバウトになるからです。
そこでカップではなく、ボールを狙って打ちます。ターゲットをより小さくするのがコツ。平らなストレートラインの1メートルくらい先にボールをセットし、「ボールのどの部分にどのくらいの強さで当てるか」を具体的に決めます。
こうすると「狙ったところに狙った強さで打てているか」がよくわかり、パットの精度が向上します。この練習は、上りのラインで打ち切れない人はもちろん、ショートパットが苦手な人にも効果テキメンです。
上達の秘訣
芝は植物であり、生きているため、高いところから低いところへ、水の流れに沿って傾斜なりに成長する。つまり、芝目と傾斜は基本的に同じで、下りは「順目」、上りは「逆目」になる。
藤田寛之
ふじた・ひろゆき
(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙げて43歳にして初の賞金王に輝いた。23年連続で賞金シード入り。得意クラブはパター。
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