世界ランク1位のシェフラーがマスターズV! 納得の裏付けデータあり!!
「いまどきツアーをデータ斬り!」国内外のゴルフツアーをあらゆるデータで一刀両断 Vol.127
今年のマスターズを制したのは世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーだった。世界№1の選手はこれまでマスターズでどのような成績を残してきたのだろうか。データを分析してみた。
世界ランク1位のシェフラーがマスターズV! 納得の裏付けデータあり!!
世界ランキングがスタートした1986年から数えて今年が37回目のマスターズだった。うち1位の選手が出場していたのは35回ある。欠場だったのは2014年のタイガー・ウッズと2017年のダスティン・ジョンソンだ。
優勝は6回。タイガー・ウッズが2勝で、イアン・ウーズナム、フレッド・カプルス、ダスティン・ジョンソン、そして今回のシェフラーという面々だ。ほかのメジャーでは全米プロが4勝で全米オープンと全英オープンが3勝だから、世界ランキング1位の優勝はマスターズが最も多い。
惜しくも2位に甘んじたことは4回ある。うち2回はグレッグ・ノーマン。2回目の1996年は6打のリードを持って最終日に入りながらニック・ファルドに逆転負けを喫した悲劇的な2位だった。
5位以内は計18回。1位選手が不在だった年を除いて確率を計算すると51%となる。出場すれば半分以上はトップ5に名を連ねているわけだ。
ほかのメジャーで同様にトップ5に入る確率を出すと、全米プロ34%、全英オープン28%、全米オープン25%となる。優勝数に続いてトップ5の確率でもマスターズがトップ。それも、他を圧倒している。
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マスターズはメジャー4大会の中で唯一、会場が同じであるから経験値の重要性が高い。世界ランキング1位に立つような選手はそれまでに実績を重ねているから、何度かマスターズに出場したことがある。その経験値が結果にも表れているのではないだろうか。
結論として、マスターズはほかのメジャーに比べて世界ランキングを物差しにした実力が素直に反映されやすい大会だといえる。来年のマスターズも世界ランキング1位の動向は要注目だ。
世界ランキング1位のマスターズ覇者
年 | 名前 |
---|---|
1991年 | イアン・ウーズナム |
1992年 | フレッド・カプルス |
2001年 | タイガー・ウッズ |
2002年 | タイガー・ウッズ |
2020年 | ダスティン・ジョンゾン |
2022年 | スコッティ・シェフラー |
文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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