金無いのにゴルフやってるオヤジが14年ぶりにラウンド復帰した話
金無いのにゴルフやってるオヤジのはなし 第3話
ゴルフをやめてから14年後、金銭的にも時間的にも少々余裕が出てきたので、ようやくゴルフの練習場通いを再開しました。
その後、会社の上司から部のゴルフコンペに誘われて、最初は乗り気ではなかったものの、プレーフィーが14年前の約半額だったことに驚き、急遽、参加することになったという話を、前回に書きました。
今回は、14年ぶりとなった、コンペのラウンドの話をしたいと思います。
「金無いのでゴルフやめたオヤジ」が「金無いのにゴルフやってるオヤジ」になる話
前回の記事で、25歳でゴルフを始め、これまで経験したスポーツと違って、運動音痴の私でもゴルフは人並みにプレーできること...
プレーフィーが安くなったので会社のゴルフコンペに参加
会社の部のゴルフコンペに参加すべく、真夏の土曜日の早朝、軽自動車に毛が生えたくらいのコンパクトカー(一応、普通車)にゴルフバッグを詰め込み、東名高速に乗りました。
その後、小田原厚木道路、箱根ターンパイク、伊豆スカイラインと乗り継ぎ、コンペの会場であるゴルフコースに到着したのです。
車を走らせながら、昔、夏坂健氏の「だからゴルフはやめられない」シリーズで読んだ、イギリスの兵士の話を思い出しました。
ある戦争で長いこと従軍していた兵士が、ようやく祖国に帰還できることになり、ホームタウンの駅まで帰ってきます。
普通なら、家族の待つ家に直行しますよね。しかし、彼は、駅から真っすぐに自分のホームコースに向かったそうです。
そして、パターを借り、練習グリーンで滂沱(ぼうだ)の涙を流しながらパットの練習をしていたそうです。そんな話を思い出して、ゴルフ場に到着したら、もしかしたら、私も滂沱の涙を流すのではないかと危惧していました。
実際に到着してみると、なにかソワソワとして、地に足が付いていない感じで、涙が流れるどころではありませんでした。コンペの場合、到着してからスタートまで、拘束される時間が長く、あまり練習する時間はありません。
到着するとすぐにコンペの開会式が始まりました。まずは、偉い人の挨拶があり、次に幹事から、当日のルールについて説明があります。そうこうしているうちに、コンペの中の第1組がスタートするのですが、そこでも偉い人の始球式があり、それも見に行って、拍手しなければなりません。
総勢二十数名のコンペでしたが、私の入った組はコンペの中の最終組だったので、他の組がティーショットしてスタートして行くのをギャラリーとして、ぼぉっと見ていました。結局、スタート前の練習は、パターをちょっと転がしただけでした。
いよいよ14年ぶりのスタート
いよいよコンペ最終組である私の組がスタートとなり、ティーショットが始まりました。そして、私の打順が回って来たのです。
ティーとボールとドライバーを持って、14年ぶりにティーイングエリアに立ちました。そして、以前やっていたときと同じように、ボールをティーアップしようすると、驚いたことに緊張で手がブルブル震えて、ティーからボールが落ちてしまうのです。こんなことは、初ラウンドでもありませんでした。
落ちたボールをティーに乗せようとすると、また、手がブルブル震えて、ボールがティーに乗りません。
同じ組の人たちは、黙って待っていてくれましたが、いい歳した中年のオヤジが手をブルブルさせているのですから、何事かと思っていたかもしれません。
3回くらいボールを落として、ようやくティーにボールが乗りましたが、少し低くなってしまいました。しかし、もう高さを調整する気にならず、そのまま、打つことにしたのです。無我夢中でドライバーを振ると、ガキっという変な音がして、ボールはゴロゴロと転がり、80ヤードくらい進んだだけでした。
恥ずかしい思いをしましたが、その緊張もセカンドショット以降は落ち着いてきました。結局、前半は、真夏の元気のいい芝に持ち上げられたライに助けられて、パーこそ無かったものの51で回って来ることができたのです。
帰ってきた「金無いのにゴルフやってるオヤジ」
昼食後の後半のラウンドは、何故か神がかっていました。
最初のホールからボギーペースで進み、途中、復帰後初パーが出ました。その後も大叩きせずに進みましたが、ある打ち上げのミドルホールで、ティーショットを派手に右に曲げてOB確実になりました。
ここでついに大叩きかと思った瞬間、OBギリギリで木の枝に当たって真下に落ち、登り傾斜で少々戻りましたが、OB は免れました。
セカンドショットでグリーンに向かって打とうとすると、助けてくれた木の枝が掛かってきます。
しかし、枝の高さまではボールは上がらないだろうと、グリーンを狙ってショットすると、登り坂の左足上がりのライのために、想像以上にボールが上がり、枝が密集しているところに突入しました。チッと葉に当たる音はしましたが、ボールは枝には当たらずにすり抜け、グリーンにナイスオン。そのホールで二つ目のパーが取れました。
そんな神がかったプレーを続け、後半8ホールを、6オーバーで回ってきたのです。
最終ホールはロングホールで、ティーショット、セカンドショットはまずまずで、残りは150ヤードの左足下がり。躊躇なく6番アイアンを抜きフルショットすると、ボールは少し右に出て、サブグリーンとの間のベアグランドのようなところに止まりました。
それまで、真夏の元気のいい芝に持ち上げられたライに助けられていましたが、このアプローチはその助けが無く、見事に失敗。
それでもこのホールをダブルボギーであがり、後半はトータル8オーバーの44となりました。
51・44の95のスコアは会社のコンペだったので、かなり上位でした。
後半は神がかっていたとはいえ、14年ぶりに再び同じ場所に戻って来ることができました。
金無くてもゴルフに復帰できてよかったと幸せな気分に浸りながら、帰り道は高速代をケチって、国道136号、246号をメインに、5時間半かけて東京の自宅に帰ったのでした。
「金無いのにゴルフやってるオヤジ」とは?
金無いのにゴルフやってるオヤジ、と申します。50代のおっさんです。 スコアも通常100前後という完全なアベレージゴルファー...
金無いのにゴルフやってるオヤジ(ペンネーム)
東京都在住の50代のおっさんです。25歳からゴルフを始め、現在はスコア100前後のアベレージゴルファーです。金は無いですが、70台でラウンドできる上級者になるべく、ゴルフを頑張っています。「金無いのにゴルフやってるオヤジの日記」というブログもやっています。こちらもご興味があれば覗いてみてください。
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