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「金無いのでゴルフやめたオヤジ」が「金無いのにゴルフやってるオヤジ」になる話

金無いのにゴルフやってるオヤジのはなし 第2話

2022/04/09 ゴルフサプリ編集部 金無いのにゴルフやってるオヤジ

金無いのにゴルフやってるオヤジ誕生秘話

前回の記事で、25歳でゴルフを始め、これまで経験したスポーツと違って、運動音痴の私でもゴルフは人並みにプレーできることに感動して、すっかりゴルフにハマってしまったという話を書きました。
当時は独身で、お金にも余裕がありましたが、その後、「金無いのにゴルフやってるオヤジ」に劣化した話を、今回、書きたいと思います。

プレーフィーに苦しむ

プレーフィーに苦しむ

25歳から練習場に通い、26歳からラウンドを開始した私ですが、ゴルフにハマったとは言え、年間のラウンド数は、会社のコンペで3,4回、プライベートで2,3回程度でした。
当時、勤めていた会社は休日が土日で、コンペやプライベートのラウンドも当然、料金が高い土日でした。

しかも、この頃、1990年代後半は、まだ、バブルの雰囲気が残っていて、首都圏のゴルフ場の会員権は普通のコースで数百万円、プレーもキャディー付の方が多く、ゴルフはお金が掛かるスポーツでした。

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そのため、ゴルフにハマったとはいえ、年間数十ラウンドして上達しようというのは、比較的お金に余裕がある独身といえども、金銭的に不可能でした。

そのことを示すように、当時、参加していた会社の隣の部のコンペですが、年齢分布が明らかに偏っていました。下から行くと、20代はまずまず多く、30代から40代半ばはごく少数、40代半ば以降がメインという年齢分布でした。

当時、私が勤めていた会社では、給料が安かったためか、結婚するとたいていの若者ゴルファーは、金銭的に持ちこたえられずにゴルフを引退していました。
結婚してもゴルフを続けている人は、共稼ぎで奥さんの方が旦那と同等かそれ以上稼いでいるような人たちに限定されていました。
そのため、中年層が極端に少ないという分布になっていたのです。

100切り達成するも「金無いのでゴルフやめたオヤジ」になる

金無いのでゴルフやめたオヤジ

そして私は、ゴルフを始めてから通算11ラウンド目でとなった会社のコンペで、初めて100切りを達成します。

会社のコンペなので、100を切れる人は少なく、100を切るとかなり目立ってきます。そして、「ゴルフ上手いね」などと、称賛の言葉を受けるようになりました。
これまでの人生で、スポーツで褒められるという経験が無かっただけに、喜びも人一倍で、ますますゴルフにハマり、少ないラウンド数で、どうやっていいスコアを出すか、常に考えていました。

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そうこうしているうちに、30歳を過ぎ、私も結婚することになったのです。
当初は結婚してもゴルフは続けるつもりでしたが、実際に生活してみると、家計が苦しく昼食費にも困るようになり、毎日、かけそばとおにぎりで凌いだりする有様。
なるほど、みんなこれで辞めていくんだねと妙に納得して、ゴルフを辞めることにしたのです。
そのうち子供も生まれて、「金無いのでゴルフやめたオヤジ」になったのです。

復帰を考えるも…

ゴルフ練習場

それから、十年以上たち、私も少々昇進して、給料も少々増えました。
子供も小学校の高学年になり、手が掛からなくなってきて、時間にも余裕が出てきます。
そうなると、当然のように、過去に称賛を浴びたゴルフを再開しようかなという気になってきました。

ただ、金銭的にそれほど余裕があるわけではないので、ラウンドは不可能で、練習場だけだなと思い、練習場に通い始めたのです。
体はすでに40代半ばの老体、しかも十年以上クラブを握っていなかったことから、最初は30球打つのが限界でした。それも、ダフリ、トップの連発でまともな球は出ません。
それでも、半年くらい続けていると、まともなショットも増え、球数も打てるようになってきたのです。

それを、たまたま会社の上司にちらっと話したところ、だったら部のコンペに出てみないかと誘われました。
十数年前とは違う事業所にいたので、以前のゴルフ仲間は周りにいません。
そして、十数年前と違って、さすがに会社も業務に関係無いメールを送るなという時代になっていたので、部のゴルフコンペの案内メールは、過去に一度でも参加した人だけにこっそり送られていました。
そのため、私は、自分の所属する部で、ゴルフコンペが開催されていることを知りませんでした。

時代は変わっていた

ゴルフ場

私は、そんな金無いですと言ったのですが、その上司は、高くないところを選んでいるからと、コンペ案内のメールを転送してきたのです。
乗り気でなかったものの、とりあえずメールを開いてみて、たいへん驚きました。
土曜日の開催で、プレーフィー約1万5千円(セルフプレー、昼食費込み)。
十数年前のコンペでは、プレーフィーが約2万5千円~3万円(キャディー付、昼食費別)だったことを考えると、約半額です。

十数年のブランクのうちに、セルフプレーがメインになり、また、プレーフィー自体もバブル期から大幅に下がってきていたことに、私は気が付いていませんでした。
この金額なら、年に数回だったらラウンドに復帰できる!と、私は喜び勇んで、メールを転送してくれた上司に参加したいと伝えました。

すでに、申し込み期限は過ぎていたコンペでしたが、上司が幹事に、まだ入れるようなら入れてあげてほしいと口利きしてくれて、幸い4人揃っていない組があったので、そこに急遽入ることができたのです。

こうして、「金無いのにゴルフやってるオヤジ」が誕生しました。
その後、金無いにもかかわらず、コロナ禍になる前の2018、2019年の2年間で43ラウンドする暴挙に出ます。
その暴挙の話はいずれするとして、次回はこの復帰戦、14年ぶりのコースラウンドの話をしたいと思います。




金無いのにゴルフやってるオヤジ

金無いのにゴルフやってるオヤジ(ペンネーム)
東京都在住の50代のおっさんです。25歳からゴルフを始め、現在はスコア100前後のアベレージゴルファーです。金は無いですが、70台でラウンドできる上級者になるべく、ゴルフを頑張っています。「金無いのにゴルフやってるオヤジの日記」というブログもやっています。こちらもご興味があれば覗いてみてください。


【金無いのにゴルフやってるオヤジのはなし】

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