USツアープロから学ぶとばしのテクニック『マーク・オメーラ/ジェフ・スルーマン編』
30年前とばしのテクニック取材を振り返る Part7【ゴルフトゥデイ創刊600号記念】
ゴルフトゥデイ創刊号をゴルフサプリでご紹介する企画。30年前に掲載されたUSツアープロのマーク・オメーラ/ジェフ・スルーマンへのレッスンを取材して記事にしました。創刊号当時の編集長のコメントとともにお届けします。
GOLF TODAY本誌 創刊号/42ページより
当時の編集長による取材の裏話はPart1をご覧ください。
USツアープロから学ぶとばしのテクニック『ジャック・ニクラス編』
創刊号の記事内容を覗いてみよう
30年前のゴルフトゥデイ創刊号の実際の記事内容です。あくまでも過去のもので、現在は販売終了しているものも多数あります。30年前の文章、写真をご覧いただいてコンテンツとして楽しんでいただければと思います。
マーク・オメーラ Mark O’Meara
腰の回転を45度以内におさえてストロング・グリップでショット
「捻転」を意識したスイングで上半身のワインドアップで飛ばす。下半身は、あくまでも上半身を十分にひねるための土台として生かしている。
トップ・オブ・スイングでの肩の回転は90度を超えているのに、腰は45度どころかその半分くらいしか回っていない。
あのニクラスが「素晴らしいスイングの持ち主」と絶賛したT・ワイスコフに似たスイングだ。
上半身のひねりと腰の動きを合わせるために、オメーラは、グリップをストロングにしている。これには、左手親指の方向にテークバックしていけば、腕をロールさせることなくインサイドにクラブヘッドが上がっていく狙いがある。コックも自然にできる。ただし、ときとして、左腕の硬さとなって表れるケースもある。
ワイスコフのスイングに柔軟性があったのは、スクエアグリップにこだわり続けたためで、フォロースルーのリストターンも、自然に行われていた。
オメーラは、フックグリップにしているぶん、リストターンを遅らせて、方向性を保とうとしている。リストが早く返ってしまえば、確実にフックする。腕の振りが鈍いアマチュアは、オメーラのようにロンググリップで。
ジェフ・スルーマン Jeff Sluman
174cm。米ツアープロの中では小柄で、筋肉マンタイプでもない。そのために、飛距離アップを狙った動きが随所に見られる。
まず、バックスイング。できるだけコックのタイミングを遅らせ、クラブヘッドを遠くに上げていこうという意識があるようだ。④の写真に、それが表れている。
遠くに上げたクラブヘッドを、ダウンスイングではインサイドから下ろしてくる。フック系のボールで距離を稼ごうとしているのだろう。現在はシニア・ツアーで活躍しているG・プレーヤーのダウンスイングに似ている。プレーヤーもまたフックボールをあやつってビッグ3時代を築きあげた。
これだけインサイドから打とうとすると、アマチュアの場合は、左ヒザが流れてしまうものだが、さすがに全米プロ・チャンピオン、スルーマンは、きちんとアドレスの位置に戻したところで踏ん張っている。スイング軸はビクともしない。
⑥の写真をもう一度見てもらおう。このポジションで左サイドが開くことなく、左ヒザも流れず、腰もスエーしていない。これでこそ、インパクトからフォロースルーへ、ヘッドが素早く走り抜ける。
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ゴルフトゥデイ600号企画
ゴルフトゥデイ創刊号当時の編集長が語る思い出話も是非読んでみてくださいね。