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上達へのショートカット|30年前のゴルフレッスン

ゴルフトゥデイ創刊600号企画

2022/04/23 ゴルフサプリ編集部

ゴルフトゥデイ創刊号をゴルフサプリでご紹介する企画。30年前にゴルフトゥデイに掲載された英国人気No.1の「ゴルフ・マンスリー」に掲載されている“上達へのショートカット”をゴルフサプリでご紹介。当時の編集長のコメントとともにお届けします。

GOLF TODAY本誌 創刊第2号/64~65ページより

ゴルフトゥデイ編集長が当時を振り返る

GOLF TODAYを創刊するにあたり、どこか海外のゴルフ雑誌と提携しようという話になった。米国のゴルフダイジェストは当時、ゴルフマガジンと提携していたし、日本のナンバーもスポーツ・イラストレイテッドと最初のうちは提携をしていた。

そこで白羽の矢を立てたのが、最も歴史のある英国のゴルフマンスリー。そこからレッスンやインタビューなどをピックアップしてGOLF TODAY読者にも提供していました。イラストも海外ならではの雰囲気があり、日本のゴル雑誌にはないテイストでした。内容もシステマチックでシンプルで、わかりやすいものでした。

ゴルフトゥデイ創刊

創刊第2号の記事内容を覗いてみよう

30年前のゴルフトゥデイ創刊号の実際の記事内容です。あくまでも過去のもので、現在は販売終了しているものも多数あります。30年前の文章、写真をご覧いただいてコンテンツとして楽しんでいただければと思います。

上達へのショートカット A SHORT CUT TO BETTER GOLF

GOLF MONTHLY
ゴルフを始めたからには、一日でも早く上達したいのが人情。その強い味方が英国人気No.1の「ゴルフ・マンスリー」に掲載されている“上達へのショートカット”だ。わかりやすいイラストと適切な短いアドバイスが、キミたちを上達の早道に案内してくれるぞ!

A バックスイングの正しい位置

飛球方向はインパクト時のクラブのフェースポジションによって決定およびコントロールされ、クラブの動く方向と結びつけて考えられる。飛球の複雑性を理解することはアベレージゴルファーには少々難しいが、方向性を分析するには、テークバックでのクラブポジションをチェックすることで、それが容易になる。

いつものとおりクラブを何度か振ってみる。できれば7番アイアンが適当だろう。そして何度目かにテークバックでクラブヘッドが9時の位置にきたときに止める。そのときシャフトが飛球線と平行であれば、それは正しいクラブポジションで、そのままクラブを上げて下ろせば、フェースはスクエアにボールをとらえ、スタンスの向きどおりにボールはまっすぐ飛んでいってくれるはずだ。スイングは知らぬまに変化してしまうもの。調子のよいときこそこのようなチェックが大切だ。

ゴルフトゥデイ創刊

正しいバックスイング

クラブヘッドに引っ張られるように両腕、肩が飛球後方を向くのがテークバック。このときにシャフトのラインが飛球線と平行になるのが正しいクラブポジション。この間、フェースはつねにボールに向いており、上を向きすぎても、下を向いてもいけない。テークバックの段階でクラブが正しい位置に納まっていれば、インパクトでも正しくボールをヒットできる。

ゴルフトゥデイ創刊

インサイドのバックスイング

肩が40度ではなく、60度近く回転してしまい、両腕も上向きにロールするとクラブシャフトはインサイドにひけてしまう。そうなるとシャフトは寝て、スイング軌道がフラットになるだけではなくフェースコントロールが難しくなる。こうなるとインサイドからアウトサイドへとクラブは振り下ろされ、その結果、ボールはターゲットよりも右に押し出される。

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アウトサイドのバックスイング

これは一般的なエラーであり、初心者に多い。バックスイングの最初で肩が十分に回転しないので、アームスイングが球に対して直線的になりすぎてしまう。テークバックで肩が10度くらいしか回転せず、クラブヘッドがスイング軌道からはずれ、それをダウンスイングで無理にひきもどそうとするため、ボールはターゲットの左にひっぱられ左に行くことになる。

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B 正確にボールを打つためのヒジの役割

ゴルフトゥデイ創刊

バックスイングは、2つのキーとなる動作に決定される。スイング半径を保つように左腕は伸ばされ、右肩の回転が体の回転をうながす。バックスイングで右ヒジが自然に曲がるようにする。腕は無理にまっすぐ伸ばして意図的にバックスイングの幅を広げようとしないこと。フォロースルーでは右腕を伸ばすぶん、左ヒジは若干曲げられるのが自然といえる。

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C パッティング時のボールと目の関係

ゴルフトゥデイ創刊

図はパッティングのよいセットアップを示している。通常のショットのときよりも顔はボールにかぶさり、上半身の傾きも深い。腕は若干曲がっている。

理想的なパッティングの姿勢は、ボールの上に左目を置き、この角度からボールを見る。このセットアップで、右肩は左よりも下げ、頭はボールよりもやや飛球線後方になる。
正しい体のポジショニングでは、目はボールとターゲットを結ぶラインと平行になり、正しくセットアップするのを助ける。

初心者の多くのミスは、腰を曲げ過ぎるとともに、ボールから遠くに立つきらいがある。これでは、より正確性の求められるパッティングではヘッドがうまくコントロールできず、狙った方向にボールを打ち出すことができない。両ヒジはクラブを左右に振ったときに、体の上をなぞるくらいにつけておくようにする。そして上体は軽くおじぎをする程度に曲げるのがいいだろう。その上体のかたちをキープしておいて、また、目をボールの上にセットすれば、それでアドレスは完了である。

D オーバースイングを直す2つのチェックポイント

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バックスイングのトップでは、左腕は伸ばし、両手、両手首は固定するとともに、クラブを支える程度にグリップ圧を一定に保つようにする。オーバースイングになってしまう大きな要因のひとつには、アドレスポジションでのグリップの間違いが考えられる。グリップさえ正しく握られていれば、トップの位置で、親指が自然にクラブの重さを支えるように下になる。そうすれば同時に手首は手の甲や手のひら側には折れず、親指側に折れ、オーバースイングは妨げるはずだ。

体の柔軟性、身長、体格やスイングテンポによってトップのスタイルはさまざまだが、この手首、親指の位置は変わらない。したがっていかにアドレス時に正しいグリップをするかが大きなポイントといえる。

図Aは正しいトップでの両手首の形で図A右のようになってしまうと手のひらからクラブも離れ、クラブフェースコントロールが難しくなる。

左腕はバックスイング半径を決める。曲げたりしないでつねに伸ばしていることが大切だ。一定のスイング半径は明らかに間違いを少なくする。しかし左腕は完全にまっすぐである必要はない。そうするとスイングに過度の緊張を与えてしまうからだ。

左腕が必要以上に曲がっても、やはり正常なクラブポジションをいきすぎて、オーバースイングになる。この左腕の適正な曲がりは、上半身の動きに大きく左右される。少なくとも方は80度回転させ、バックスイング中は一定の半径になるように左腕を伸ばすことが大切だ。動いている途中に伸びたり縮んだりしては、正確にボールをとらえることができなくなってしまう。
上半身は十分に捻転させ、初心者はイメージとして、クラブシャフトを地面と平行ではなく、それよりもコンパクトになるようにしてクラブを上げることが大切だろう。

E クラブフェースのコントロールはトップでの手首の向きがポイント

クラブフェースポジションのコントロールを確実にするには、1で述べたようにテークバックでチェックする方法もあるが、もう一つトップオブスイングでの手首の向きを見る方法がある。
バックスイングでのトップで、手首は決して甲側にも手のひら側にも折れてはいけない。イラスト中央の図のように腕と手の甲が一直線になることによってはじめて、クラブフェースも正しくコントロールできる。このとき、左手の親指はシャフトの下側にあり、しっかりとそれを支えている。

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これに対して、左側の図は手が甲側に折れて、フェースがオープンになってしまっている。こうなるとこのエラーを補うダウンスイングをしない限り、結果として、スライスになり右方向へ飛んでいってしまう。

右側の図は手首で手のひら側に折れ、フェースがかぶってしまっている状態を示している。このまま振りおろすとクラブフェースもインパクトでかぶってしまい、左へのフックショットとなってしまう。同時にこのような手首の使い方をすると、バックスイングのトップで両手及び両手首の親指がクラブの重さを支えるポジションにないので、オーバースイングにもなりやすいのである。

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