Q.オーバースイングが治りません A.胸が回らないと、腕の運動量が大きくなります
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.23
スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。
GOLF TODAY本誌 No.599 110〜111ページより
Q.オーバースイングが治りません
A.胸が回らないと、腕の運動量が大きくなります
オーバースイングは、胸郭の回転不足
胸(=胸郭)が回らないと、体の他の部分が大きく動いてしまいがちだ。たとえば、手が上がり過ぎたり、スエーが起きたりすることでオーバースイングになってしまったりする。
助走が長くても、飛ぶわけではない
オーバースイングにコンプレックスを持つ人は少なくありません。原因は、バックスイングで胸(=胸郭)が十分に回らず、その分、腕の動きが大きくなっているためです。カラダが回っていないのを腕の動きで補う結果、トップでヘッドが垂れるようなオーバースイングになります。
修正するコツは、テコの原理を応用することです。腕を上げるのではなく、右手を支点にして、左腕を下げるようにバックスイングすると、ヘッドは大きく動き、コンパクトで胸がしっかり入ったトップになります。
腕を上げたほうが、クラブの助走距離が長くなって、飛ばせそうな感じがするかもしれません。しかし、走り幅跳びの助走が100mあったら、途中で息切れしてしまいますよね。助走は適度な距離であるからこそ、パワーを発揮しやすくなるのです。
カラダの中で胸が最も大きく回る
スイングの回転を効率良く行うには、バックスイングでもダウンスイングでも、可動性が大きい胸(=胸椎)を動かすのがよい。胸が回ることで、オーバースイングにはなりにくくなる。
バックスイングでは、左腕を下げる
左腕(左肩)を下げるようにバックスイングをすると、その動きに連なって、胸が大きく回る。逆に、ダウンスイングでは左腕(左肩)を上げるイメージを持つ。こうすることで胸がしっかりと回り、スイングがコンパクトにもなる。
そのスライス。原因はダウンスイングでカラダが“突っ込み”入れてませんか?
昨年のプレーを振り返って、こんなミスがよく出たな〜と反省。そこでシーズンインに向けての「スイングの見直し」レッスンシ...
テコを使って、クラブの運動量を大きくする
右手を支点にするイメージで、左腕を下げるとテコの応用で、手元の位置は低いまま、クラブヘッドが大きく上がる。コンパクトで、大きなエネルギーを生むトップが出来る。両手を離してクラブを握った状態でバックスイングしてみると、テコの動きがつかみやすい。
胸が回転しない
胸がしっかり回る
大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。
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